主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。


by ssm2438

<   2012年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧

f0009381_11272439.jpg監督:野村芳太郎
脚本:新藤兼人
撮影:川又昂
音楽:菅野光亮

出演:
高橋英樹 (原田刑事)
秋吉久美子 (原田の妹・典子)
池波志乃 (民江)
下絛アトム (吉浦)
伊佐山ひろ子 (吉浦の妻・とし子)
松橋登 (中川)
ひし美ゆり子 (中川の妻)

     ×   ×   ×

「男も女を愛しませんよ!」

英会話学校の会話の時間に、「女は男を愛さない、女が愛するのは子供だけだ」発言をすると、よってたかって女性人から一応に批難を浴びるのだが、サンライズのガンダム事業部に勤める某才女は反論することなく、「男も女を愛しませんよ!」と応えた。

そう、男が愛するのは、目の前に存在している女ではなく、自分の心のなかにある偶像の女なのだ。

この物語の主要な人物は西新宿警察署の原田刑事(高橋英樹)とその妹典子(秋吉久美子)。原田の母は男と駆け落ちし、父は酒を飲んで事故死したために、当時小学生だった典子をつれて孤児同然で青森から上京して来たのが12年まえ。それから苦労して働きながら典子を食わせ、なんとか刑事になって今の生活をしてるふたり。そんな典子も19歳になりました・・・という物語の背景設定。

なのはlこの2人の関係は、恋人のようでもあり、親子のようでもあり、兄の原田にしてみれば、かなり感情をインベストしている。2人は、明大前のアパートに6畳の2DKの部屋を借りて一緒に住んでいて、雰囲気はほとんど同棲している恋人同士のようでもある。2人は恋人のように手を組みながら出勤し、新宿に着くと兄は西新宿署に、妹は洋裁学校に向かうのだった。
兄のにしてみれば、妹はずっと理想の妹だったはずだ。しかし、妹のほうはあぶなっかしいながらも兄のしらないところで、すでに女になっている。しかし、兄は「理想の妹像」をおしつける。それに反発する妹。ま、さすがにイングマル・ベルイマンものの強権的支配ではないものの、兄の歯がゆさは切実につたわってくる。

男は、自分の理想の女性像を現実の女に投影し、その女が自分の理想だと思えている間だけ愛せるのである。そして、その理想像が壊れ現実を知る時、男は絶えられない痛みに襲われる。この痛みが誤解を招いていく。
この話をみて面白いと思う人はそれほどいないだろうが、男の心の痛みのツボは見事にヒットしている。

監督は『砂の器』野村芳太郎。脚本は『清作の妻』新藤兼人
新藤兼人は物語のどろどろ系を書きたい人なのだが、その人たちが所属する社会の描写はじつは苦手なほうだ。「この社会に所属するならもう少し理性を効かすだろう」というところが、物語優先でいってしまうのでちょっと公私混同しすぎじゃないの??という感じがする。反対に野村さんはそのあたり、しっかり描きたいほうの人なので、かなり社会的枠組みを描いていく。野村さんが監督でなかったら、かなり大雑把なものになっていたかもしれない。

あと、この時代の新宿がしっかり描かれているのが懐かしい。実に『昭和』である。
といっても、私はまだこの映画が撮影されてたころは中学生で、それがどんなものかを体感したことはないのだが、ケンとメリーのスカイラインが出てきた気にはちょっと嬉しくなる。『流星人間ゾーン』のマイティー・ライナーはこのスカイラインであった。さらに『ウルトラセブン』をみて子供時代をすごした私にとってはひし美ゆり子が出てるとそれだけで嬉しい(笑)。

あと池波志乃がでてると、いかにも昭和の女性がいるようでいいなあ。パーツをパーツをとってみるとそれほど美人ではないのだが、それが一つになって画面のなかで動くといかにも昭和の女のにおいが魅力的なのである。『丑三つの村』でも、主人公を女の世界に引きずり込む妖艶な女を演じていたが、かなり不思議な魅力の持ち主である。本作では、主人公の高橋英樹がおちこんでるとき、肌の触れ合いを交せる相手になっている。

<あらすじ>
西新宿警察署の刑事・原田(高橋英樹)は、娘のように育ててきた妹・典子(秋吉久美子)が、洋裁学校を辞めてスナックで働きだし、歌舞伎町のチンピラ・吉浦(下条アトム)とつき合っている事を知る。「もう会わない」という典子だが、その言葉はまるで信用できない。吉浦のアパートを訪ね、「妹に手を出すな」と釘をさす原田。
しかし妹のことは気が気ではない原田は典子のあとを着ける。ホテルにはいっていく典子をみて、部屋までおしかける原田。しかしそこには吉浦ではなく、1年前に別れたという中川(松橋登)がいた。
枯れは、ある大会社の社長の息子で、典子が最初に経験した男だった。当時原田は、中川の素行調査をし、彼に何人もの別の女がいることを突き止め、二人を別れさせたはずだった。
そんなある日、吉浦が殺された。死体を発見し通報したのは妻のとし子で、その死体のかたわらに典子が中川からもらったネックレスが落ちていた。ベテラン刑事たちと現場にかけつけた原田は愕然とする。
捜査線上には、吉浦がつきあっていてという「典子」という女が容疑者として浮かび上がってくる。真実を知りたい原田は中川の新居におしかける。そこで知る真実。
典子は、中川と付き合っていた頃、妊娠し堕胎していたこと。それも誘ったのは典子のほうだったという。さらに、中川は、吉浦と典子に過去の事情をネタに恐喝されており、口止め料として20万円を渡していたということ。自分の妹が、理解を越えた人格になっていることに気づく原田・・・。
部屋に返ると、有り金を財布に詰め込み旅にでようとしている典子がいる。原田は遂に妹の手に手錠をかけて連行し牢に放り込む。その時、署に電話が入る。原田が受話器をとるとその声は、吉浦殺しの犯人を知っているといい、その女の住所まで教えてきた。それはまさに原田のアパートだった。
その電話の声にぴんときた、原田は、先輩刑事の井島とともに、吉浦とし子を訪ねる。吉浦を殺したのはとし子だった。数日後、刑事を辞職した原田は、典子とともに新天地を求めて大阪へ旅立った。

自分がもっていた妹の偶像が、どんどん現実に破壊されていき、妹こそが犯人ではないのか・・と思いこむようになっていくプロセスにはなかなか説得力がある。と同時に、秋吉久美子が犯人ではないけれども、なぜそのような行動をとるようになったかという部分もかなり説得力がある。おそらく、新藤兼人の脚本からではこの理由付けは不可能だったんじゃないだろうか。かなり強引な展開を、野村芳太郎の見せ方が、納得できるものにしたのだろうな・・と思った。

最後もなかなかよかった。
真犯人が判り、ふたりとぼとぼアパートに帰る高橋英樹と秋吉久美子。このあとこの2人はどうなるのだろう・・興味をもたせつつ、そのあと高橋英樹は池波志乃の肌をむさぼり、関西に移ることを提示する。そしてシーンがかわり、辞表が先輩刑事の井島によって出される。しかしそこに連行されてきた男たちがばたばたして登場、それどころではないとポイと机の上にほっておかれる原田の辞表。
そして西にむかう新幹線の中。
寄り添うように原田のとなりに座っているのは・・・秋吉久美子だった・・・。
おおおおおお。

最後の相手を池波志乃にするのもあったと思う。秋吉久美子はどこかの喫茶店でバイトしてるとかにして・・・。ただ、秋吉久美子と一緒にいることにしたってことは、このふたりを兄妹とい概念ではなく、男と女ということで捉えたってことなのでしょう。
最後の味付けもなかなか味わいあるものだった。
by ssm2438 | 2012-06-29 11:28
f0009381_1203589.jpg監督:森谷司郎
脚本:井手俊郎
撮影:斎藤孝雄
音楽:佐藤勝

出演:
加山雄三 (北川鉄平)
内藤洋子 (北川節子)
酒井和歌子 (野村和子)
白川由美 (バーのママ・玲子)
岡田可愛 (小畑久美)
中山麻理 (中井緑)
ロミ山田 (ピアノの先生・藍子)

     ×   ×   ×

でこすけ! でこすけ!でこすけ!

いやあああああああ燃えました。すげええええええ面白い。いちいち提供されるシーンが燃える。いままでこんなに愉しんで日本の恋愛映画をみたことがない。増村保造『くちづけ』も相等面白いとおもったが、久々にそれ以上にわくわく、にやにやして映画を見られた。感動しまた。すばらしいです!! 大傑作です。

お話は、各方面のお姉ーちゃんから愛される加山雄三が、結局一番平凡そうな酒井和歌子を選ぶという、まあ、ある意味シンデレラストーリーの王道なのですが、いやいやいやいや、これがなかなかどうして大傑作なのである。
最初は、総てにおいて感情移入に乏しい主人公に、もうちょっとなんとかならんのかって思ってたのですが、とにかく彼を取り巻く女性陣がみなさん素敵。酒井和歌子の薄幸そうな可憐さが図抜けてますが、内藤洋子の直線的な愛情表現もすばらしいです。あとバーのママさんの白川由美さん。みんながみんな良い味だしてます。

監督は『日本沈没』『復活の日』『八甲田山』『海峡』森谷司郎。フィルムのテイストの趣味があうのか基本的に好きな監督さんなのですが、若い頃の青春モノはじつはこれが初めて。以前から「良い」とは聞いていたのですが、どちらかというと社会性のあるものを撮ってもらったほうよいかなと思ってたので、青春モノ系は食わず嫌いしておりました。
映画的な趣味が近いのでしょうね、どんなにハズレな映画でもみてて気持ちがよいのです。『海峡』なんてはっきりいってかなりシナリオ段階でぼろぼろで、出来上がった映画もかっこつけたけど空回りしてるような部分があるのですが、この人の描きたいものがなにか趣味が合うのです。ダメなんだけど好きなのです。
この映画は、主人公のそっけなさ以外は総て素晴らしいです!!!! 加山雄三が「結婚してくれ」って言う時に内藤洋子のピアノを弾いているシーンをOLするのはちょっとハズした感があったけど、それ以外はすばらしいです。あと唐突にレズシーンが入るのも「ええ、なにこのチェンジ・オブ・ペースは!?」と思っちゃいましたが、それ以外はすばらしいです。

その面白い物語を撮っているのが斎藤孝雄。いわずと知れた黒澤組の撮影監督さんです。なのでもちろん望遠でがしがし撮ってくれます。でも、『乱』とかのような仰々しいものじゃなくって、都会の中の望遠の風景画また素晴らしいのです。なにからなにまで素晴らしい画面です。
国鉄の中央線がオレンジで、山手線が黄緑です! またこれを望遠で撮ってくれるから嬉しくなります。
内藤洋子のバックにはいってくる船のカットは傑作です。すばらしい!!! この人のカメラがあったからこその、この映画はこれだけの傑作になったのでしょう。正直なところ、黒澤明作品の作品でこの人が撮影監督やったものは、実はそれほどときめいてなかったのです。どっか押し付けがましいいやらしさがあって、参考画面にはなるのですが、好きになれなかった。ところが、森谷司郎の監督作品での斉藤さんのカメラはすばらしい。どの画面も燃えます!

ヒロインの酒井和歌子さんがまた可憐でいいんだ。兄貴はチンピラで、なにかと親に金をせびりにくる。母はかなりくたびれモードで、重病人というわけではないが、世話しなければいけない・・という雰囲気をもっている。うちは貧乏そうで、6畳くらいのアパートに2人で住んでいる。物語の初めに、主人公のいる銀座の会社を辞めるのだけど、その後は叔父のやってる川崎のパブで働いている。実に不幸な状況を甘んじて受けて絶えてる可憐なヒロインなのです。

そしてもう一人のヒロインが、加山雄三の妹役の内藤洋子。『赤ひげ』の最後で結婚することになった彼女です。兄のことが好きで、兄に必要とされてる状況が至福の時・・みたいな女の子。兄にお見合いの話がもちあがると、なにかと相手に人に難癖つけてる姿が可愛い。お見合いの日にはピアノのレッスンにも気持ちがはいらない。

物語の構造はしっかりしているのも見易い。刺激ポイントが分かりきってるのがとても素敵。
加山雄三にしてみれば、妹は可愛いけれど、所詮は妹。でも、その妹に彼氏が出来るかもしれないとうシチュエーションにはやや気分がよろしくない。
加山雄三の本命になるのが酒井和歌子で、お互い両想いなのだけど、酒井和歌子は家庭環境に劣等感を感じていて加山雄三のプロポーズを受けえられない。さらに、自分のことをずっと大事に思っていてくれている同じアパートに住む男もいる。見ているわれわれからすると気が気ではない。
このまだ現実には起こっていないが、起こりそうで「気が気ではない」シチュエーションの挟みかたが非常に物語を楽しくさせてくれるのである。

<あらすじ>
銀座の商社につとめる北川鉄平(加山雄三)は、両親と妹節子(内藤洋子)となに不自由なく普通にくらしているサラリーマン。しかし、やたらと某会社の娘さんからの縁談があるといううらやましい環境。しかし女子大生の節子は、鉄平に縁談がおきると、本人よりも目の色を変え、相手に散々ケチをつけまくる反面、兄の精神的な部分を世話している自負も持ち合わせている。以前会ったことのある鉄平の会社の女子社員の野村和子(酒井和歌子)が会社を辞めることになと、仕事を引き継ぐ小畑久美(岡田可愛)と鉄平と自分とで、ささやかなお別れ界などをセッティング、ちゃんとプレゼントも買わせる世話女房ぶり。しかし、鉄平はその時仕事仲間に麻雀をさそわれ、お別れ会をすっぽかしてしまう。
和子はひそかに鉄平のことを想っていたが、家庭環境に劣等感をもっており、自分はふさわしくないと思い込もうとしていた。和子が働いているパブに飲みに来た鉄平にも、自分のいる環境はあまり見られたくない様子。
そんなおり、取引会社の社長の娘・中井緑(中山麻理)との縁談が持ち上がる。結婚相手としては申し分のない相手であり、同時にアメリカ行きの話しももちあがる。しかし、緑との結婚のことを考えると和子のことが想われてならない鉄平は、その旨、緑に伝え、和子に結婚を申し込む。断られる鉄平。しかし彼女の働くパブを訪れ再び求婚するが、和子の兄のケンカに巻き込まれ入院するはめに。アメリカ行きもパーになってしまう。
やがてアメリカ行きの変わりに九州支社に転勤がきまる鉄平。
出発の日、節子は節子は和子に会いに行き、自分の心に対して素直な結論を出すように説得するのだった・・・。

最後の和子と節子の話の内容もなんか素敵なんだ。
相手のためを想って・・とかいう偽善的なものではなく、自分が納得したいからそう語っているところがいいんだ。
自分はいつか兄をあきらめなければならない時が来る。でも、そのとき育ちが良さげな相手だからという結婚ではなく、お互いが好きで結婚するのでなければ、自分が納得できない・・・。自分が納得したい・・・。そうしないと、兄も不幸になるし、私も不幸になる。
そんな、エゴが入ってるところがすっても素敵!

これを機に、森谷司郎初期作品漁りに励みたいと思います。
by ssm2438 | 2012-06-27 12:02

妹の唇(2005) ☆☆☆

f0009381_11131692.jpg原題:GEMINIS

監督:アルベルティーナ・カリ
脚本:サンティアゴ・ヒラルト
    アルベルティーナ・カリ
撮影:ギレルモ・ニエト

出演:
マリア・アバディ (メメ)
ルカス・エスカリス (ヘレミアス)

     ×   ×   ×

いやあああ、大人の演出だなあ~~~。

この映画、「エロ」のジャンルに置かれることのほうが多いかもしれないが、普通のメロドラマです。近親相姦の話なので裸のシーンもでてきますが、エロさでみせることを目的でとっている映画ではないので、裸も出てくる一般のメロドラマとして理解していいかと思う。

個人的にはアルゼンチンの映画というのは、地味だけどしっかり描くので良い印象がある。表面的にアンコンベンショナルな様式だけをもとめたくだらない映画よりははるかに見ごたえがある。この映画も、不可解な心理描写を言葉にせず、演出で魅せているので映画作りとしてはとても気持ちが良い。でも、鏡とか硝子のゆがみとかをやたらと使いすぎる感はあった。もうちょっとポイントだけにしぼればいいのに、かなり乱用してるって印象を受けた。

しかし、それよりなにより、物語がちっと・・・・。
想い(目的)と障害があれば、物語は成立するものだが、この二つが対立構成になっていないので、物語としてしまらない。2人は世間で言う禁断の関係にありますよ。でも、ばれちゃいました。はい終了・・・みたいな流れなので、状況だけを見せられた感じ。
それでも求め合って、でも引き裂かれるメロドラマ・・とかさ、なんか主人公達が求める目的がほしかったかな。

でも、2人の描写はけっこういいんだ。
主人公は二卵性双生児の男女の双子で、恋人のようにコミュニケーションをとっている。メメ(女性)が朝シャワーを浴びてると、男のほうが入ってきて、曇った鏡に「おはよ」って描いて出て行く。カーテンの向こうでシャワーをあびてたメメがでてきて、その言葉を見つけるとちょっと嬉しい・・みたいな。いやらしくない恋人描写が素敵なのだ。と同時に性的関係ももっている。両親がいないときは、2人でジャグジーにはいってたり、ハウスパーティのさなか、居場所のなさを感じたふたりはバスルームにはいり、フェラチオをしてもらってたり・・・、実はこの描写はすっごく良かった!!!!!!
母親が二階にあがってきてバスルームに入ろうとしてドアをあけると、息子がズボンを下ろしてるであろう状態で棚によりかかっている。ドアの隙間からその様子は少ししかみえないのだけど、「あれ、もしかして」っと思わせる。「失礼」といってドアをしめ、しばらくして今一度バスルームに入ると、ズボンをたくしあげることを完了した息子と、なぜか娘がいる。
「あなたたち、ここで何してるの?」でその場は終了するのだけど、このほのめかしのシーンはすてきだった。

ただ・・・、ここで誤解を招いたのも事実である。
この描写だと、2人が性交渉があるのを親は容認してるように見える。なかなかおおらかな家庭なんだと、ま、フランス資本の映画っぽいし、それもあるかな・・・くらいの気持ちでみていた。ところが、最後で2人がベッドで“H”してるところみてしまった母親がかなり大げさに取り乱すのである。あそこでは母親はまだ2人の関係を気づいていなかったということらしいのだが・・・、このあいまいな表現のおかげで、物語全体の解釈を大いに誤った。。。

あと「双子」という設定も活かしきれなかったものか・・・。その必要性をほとんど感じなかった。もうちょっとなにかしらのアレンジがあってもよかったのに・・・・。そうしないのなら双子って設定を外してもよかったんじゃないかと・・・。もしかしたら、このくらいがリアルなのかもしれないが・・・。

<あらすじ>
メメ(マリア・アバディ)とヘレミアスと二卵性の双子の兄妹。しかし2人の間には性交渉があった。
そんな中、長男のエセキエルが婚約者を連れて実家に帰ってくる。ある夜、二人の秘密の関係を知ってしまったエセキエルは、メメがベットから去った後レミアスを殴りつける。

じつはここからの展開がまた、ややこしいのである。
どうも長男のエセキエルも、それなりに妹のことは好きらしく、少なからず妄想の対象だったのだろう。あくまで総てが状況証拠だけで語られるので何が起こったかは想像するしかないのだが、母親が馬から落ちて捻挫した夜、メメはエセキエルに犯されているようだ・・・(あっちこっちレビューをみてみたが、おそらくほとんどの人はこの事象を把握してない様子)。

そんなことがあった翌日、エセキエルと婚約者は去り、母はギブスをつけて出かけていく。
2人っきりになったヘレミアスはメメをジャグジーに誘う。最初は拒んでいる様子。おそらく長男に犯されたことを感づいて欲しくなかったのだろう・・・。しかし、ベットへ・・・。
で“H”をしてる最中に母親が帰ってきて現場を見られてしまう・・・。


微妙な心理描写で、事の次第を語ろうとしている映画なので、私も総てを把握してるかどうかは疑問だが、大人の王道演出をしている。直接表現に慣らされている最近の若い人たちには、“H”のシーンしか頭に残らないかもしれないが、かなり高尚な演出術がつかわている映画だ。ただ、題材がキワモノ的なので間違った捕らえ方がされやすいだろう。

いろんな意味でフランス資本のアルゼンチン映画らしい映画である。
by ssm2438 | 2012-06-19 11:15
f0009381_17575980.jpg原題:THE INTERNATIONAL

監督:トム・ティクヴァ
脚本:エリック・ウォーレン・シンガー
撮影:フランク・グリーベ
音楽:トム・ティクヴァ
    ジョニー・クリメック
    ラインホルト・ハイル

出演:
クライヴ・オーウェン (ルイ・サリンジャー)
ナオミ・ワッツ (エレノア・ホイットマン)

     ×   ×   ×

おお、アラン・J・パクラのような見せ方!

いやあああああ、なかなか愉しませてもらいました。
お話は、よくありそうな話のなのですが、見せないで魅せる技のテイストがパクラっぽいのです。パクラファン(といってもそんなにいるとは思えないが)必見の映画です。
監督は『ラン・ローラ・ラン 』トム・ティクヴァ。いやああ、お恥ずかしい話ですが、この監督さん食わず嫌いでした。『ラン・ローラ・ラン 』が話題になってたころ、ちらっと映画の解説だけは読んだのですが、主人公の女の子のファッションが嫌いで、それにドイツ人映画監督でマトモなの見てない気がして、長い間さけていたのです。
だいたいドイツ映画って戦争に負けてからというもの、どこか自虐的というか、自己否定が多い映画ばかりで、物語作りの精神が健全でないなという気がしてたのです。それはドイツに限らず、日本もイタリア、ポーランドなども同様の傾向がみられるような気がします。戦ったら負ける。負けるから戦っちゃダメ。でも、自分を主張する時には戦わなければならないときもある。そんなジレンマの中で、自分がやってしまいたいことを、自分で否定しているような精神状態なのでしょう。
そんな印象が強かったドイツ映画ですが、この映画、アメリカ資本の映画なので、映画商売のポリシーはアメリカの思想、映画の技術的な部分は監督さんの才能ということなのかもしれません。

とにかく、アラン・J・パクラのように社会的圧力の描き方が素晴らしい。そして物語がもっている無機質なストイックさ。それを見せるのではなく感じさせるところがいい。今時の映画はただ情報提示だけで派手な画面でも興味を失う映画が多いなかで、こういう大人の見せ方をされると、うむむむむむ、心地良いいいいいい。カッコイイ。『パララックス・ビュー』『ペリカン文書』の頃の心地よさを感じさせてくれます。
渋いサスペンスの見せ方も素晴らしいのだけど、某美術館での銃撃戦は近年まれに見る渋さ。この美術館に限らず、舞台設定がやたらとおしゃれなのである。
撮影監督はフランク・グリーベ。このひとはずっとこの監督さんと一緒に仕事をしているひとらしい。渋い色使いは実にクール。

この映画のネタになっているのがBCCI(Bank of Credit and Commerce International)=国際商業信用銀行である。詳しい悪行はウィキペディア参照
実際にあった事件の背景を想像しながら見ると面白さも倍増!

ヒロインは『マルホランド・ドライブ』ナオミ・ワッツ。この人どんどんきれいになっていきますね。以前はきれいだけで消耗品的な役割が多かったのに、最近はきちんと存在して愛される役者さんになってきてる感じがします。なんだか好きな女優さんの一人になりかけてます。
クライヴ・オーウェンは、この人いい感じの役者さんになってますよね。ハードボイルドの主人公をやらせるにはうってつけのような役者さん。『ザ・プラクティス』ディラン・マクダーモット『ユージュアル・サスペクト』ガブリエル・バーンを足して2で割ったような雰囲気。実に良いです。

<あらすじ>
ルクセンブルクに本拠地をかまえる巨大銀行IBBC。長年その不正取引を追っていたインターポール捜査官のルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)は、ニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)と共にベルリンを訪れる。その不正取引を内部告発をしようとした銀行幹部との接触のためだった。しかし彼は事故死に見せかけて殺されてしまう。証言を得るためミラノを訪れたサリンジャーとエレノアは、軍事メーカーの社長から銀行が武器取引に関与していることを聞きだす。彼等は途上国のあらゆる紛争に積極的に介入していき、アメリカCIAやイスラム原理主義者などにも手を廻し、必要なところにお金を貸して、その後の利権を勝ち取るという仕組みで成長をつづけていた。
サリンジャーとエレノアはイタリアの政治家と接触を試みるが、選挙演説のさなかに狙撃されてしまう。
既にイタリアの警察内部にも彼らに飼われているものがいて、捜査の妨害がなされているようだ。しかし2人は義足のスナイパーの存在を見出す。使い勝手の良い有能なスナイパーだったが、組織は彼すらも消そうとする。そのまえにそのスナイパーを捕獲しなければ・・!
グッゲンハイム美術館で組織の幹部と接触したところを取り押さえようとしたサリンジャーだが、既にそこには組織の別の殺し屋たちが入館者に混じって入り込んでおり、らせん状の美術館のなかで激しい銃撃戦が行われる・・・。


最後の空しさがまたいいんだ。
IトルコでBBCの頭取とどっかのあやしげなやからが怪しげな取引をしている会話を盗聴しようと試みるが、地下に入られ録音不可能。表にでてみると、協力者も殺されている。かくなる上は自分で天誅を下すしかないと判断、頭取を追いつめて銃を突きつけるのだが、

「オレを殺しても何も変わらない。次の誰かが私の替りをするだけだ。お前の自己満足が得られるだけだ」

と語られ撃てなくなってしまう主人公。
自己満足でいいじゃんと思うのだが、不思議なものでああ言われると、それだけだと満足できなくなってしまうというか、その価値の低さを知ることになる・・というか、
結局、自己満足だけじゃ幸せにはなれない。シェアが必要なのです。

誰もいなグランドで100メートルの世界記録を出しても、それが公式に認められたとしても、オリンピックの会場で、それが世界新記録じゃなくても、勝って完成を浴びないと人間の心は満足できないように出来ているのです・・・・。

ところが、とんびに油揚げをかっさらわれるように、どこかの取引先のヒットマンがあっさりその頭取を殺してそのまま帰っていってしまう。

・・・・・おれは一体何なんだ・・・、はあ・・・・???

みたいな終わりでした。。。
by ssm2438 | 2012-06-17 17:58
f0009381_2247380.jpg原題:MIDNIGHT IN PARIS

監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
撮影:ダリウス・コンジ

出演:
オーウェン・ウィルソン (ギル・ペンダー)
レイチェル・マクアダムス (婚約者イネズ)
カーラ・ブルーニ (美術館ガイド)
レア・セドゥー (懐メロレコード屋のガブリエル)
マリオン・コティヤール (アドリアナ)
トム・ヒドルストン (F・スコット・フィッツジェラルド)
コリー・ストール (アーネスト・ヘミングウェイ)
キャシー・ベイツ (ガートルード・スタイン)

     ×   ×   ×

カートルード・スタインは、ジーナ・ローランズ希望なんですけど・・・。
ジェラルディン・ペイジでもいいですけど。デブになったダイアン・ウィーストでもいいなあ。フィッツジェラルドの奥さんは、若き日のミア・ファーローにやって欲しかったぞ!!!


いやあああああ、よかった。21世紀のいまのところウディ・アレンの最高傑作だろう。
そういう私も実はパリ大好き人間で、TOEICは900点オーバーとってもアメリカには行ったことがなく、ひたすらパリビ贔屓なのである。パリはいいやね。実存主義あり、印象派あり、ロダニズム在り、私に文化的遺伝子を活性化させてくれる要素つまってる。

この映画のなかでは、映画のシナリオライターやってるギル・ペンダー(オーウェン・ウィルソン)が、婚約者と訪れたパリを訪れる。しかし婚約者とも、その親ともイマイチ波長が合わず、さらに婚約者の彼女のまえに大学時代の昔の彼が登場。そんななかで精神的に蚊帳の外の彼が、パリの夜中をぶらついてると嘗てにビッグネームの文豪や画家に会うというというファンタジー。ただ、それだけの話なのだけど、話の盛り上げ方が上手い。

物語の構成からいうと、起承転結ストーリー。
映画の物語構成は2種類ある。ひとつはハリウッドご用達の第一、第二ターニングポイント方式。これは、はじまってから30分間で主人公がドラマに巻き込まれる。『ロッキー』でいうなら、アポロからの挑戦を受け入れる羽目になるところか。物語の後半にもう一つターニングポイントが用意され、そこでは、主人公がそれを成し遂げないと本人の存在意義が消滅してしまうという、それを解決しないと自分が滅びるという生きるか死ぬかの戦いに突入する。
もう一つが日本古来の起承転結方式。一度目のマジックやってみました。2度目のマジックやってみました。調子にのって3度目のマジックやってみたらとんでもないことになってしまった。そして最後は命がけでそれをやっつけないと・・という構成。スティーブン・キングなどは起承転結方式を採用している。
この『ミッドナイト・イン・パリ』もどちらかというと、起承転結方式を採用しているといっていいだろう。
やっぱりこの展開は味わい深い。

彼女や彼女の両親や彼女の友人などとそりが合わず、疎外感を感じている主人公。そんな彼がパリの夜の街をさまよい歩いてると満ちに迷ってしまい、そんなところに、1900年代にはしっているようなクラシックカーが現れる。乗っている人間はなんだがのりがよく、「いいから乗れ乗れ」という感じで拉致られてしまう主人公。いった矢先のバーには、コール・ポーターや、『グレート・ギャッツビー』の原作者フィッツジェラルドに会う。最初は半信半疑だがどうやら時空を越えて1920~1930年あたりにトリップしているらしい。そこには主人公が憧れるアーネスト・ヘミングウェイもいる。彼がパリにいたのは1921~1928年までの間なのでその間のどこかの時間であろう。
小説を書いている主人公君はヘミングウェイに自分の今書いている小説を読んで欲しいという。明日持ってくるといって店を出るが、約束をコンファームしようともどってみると、そこはコインランドリーである。

トキメキの夜の出来事を婚約者の彼女に伝えたいと思い、夜中まで彼女をその場所で待たせるが、あのクラシックカーは来ない。ぐれて帰ってしまう彼女。しかし真夜中の鐘がなると昨日と同様に嘗ての異人達をのせた旧式のルノーが通りかかる。そして起承転結の「承」のパートに展開する。
この語り口の上手さが問答無用に上手い。

やがて主人公は後期印象派の画家たちやパブロ・ピカソやその愛人・アドリアナ(マリオン・コティヤール)と出会う。彼女が夢想の世界でのヒロインとなる。彼女のドラマ上の役割は懐古主義の認識。
主人公が、「この時代はすばらしい」と思っていた1930年代のパリにいってみると、その世界板アドリアナは、それ以前の世界ゴーギャンロートレックの時代が素晴らしいといい、その時代にトリップすると、そこから帰りたくないという。
今の世界で「自分は競争力がない」と自覚したものは懐古主義に走りがちであるが、それは本来も求めるべきものはないよ!っと言ってのけてしまうウディ・アレン。すばらしい!!!!!!!

結果的には、主人公はパリの街で出会った、過去のアートに美しさを見出すガブリエルという女の子と同じ価値観をシェアし、彼女と現代で生きる流れを選択するという方向性におちつく。
きわめて美しい終わり方だろう。ウディ・アレンの完成されて作風が見事に展開された映画であった。

しかし、私にとってのウディ・アレンのベスト’ブ・ザ・ベストはやはり『インテリア』であり、あの画面の素晴らしさ、物語の切実さにくらべると、やはり穏やかになったなと思えてしまう。『カイロの紫のバラ』的なムードを感じる。
当時、世間ではこの『カイロの紫のバラ』とか『ハンナの三姉妹』とか、けっこう評価されてたのだけど、個人的には『インテリア』ほどのインパクトはなく、技術的な安定期に入ってしまったかなという感じであり、その後のウディ・アレンはやや低迷してたのだけど、この映画で浮上し、技術的な安定期初期の時代までもどったかなという気がした。でも、『インテリア』ほどのとげとげしさはないなあ。
チェッカーズの唄ではないが、

♪ナイフみたいにとがっては、触るもの皆、傷付けた~♪

っていうあの切実な劣等感の爆裂を見てしまうと、穏やかさがいまひとつ物足りない。。。。

・・・・しかし、ウディ・アレンっていい娘をみつけてくる。
今回敵役のヒロインとなってるいレイチェル・マクアダムスは素晴らしい。ガイ・リッチーの『シャーロック・ホームズ』のアイリーン役の彼女なのだけど、美貌ははちきれている。レコード屋のお姉ーちゃん、ガブリエルを演じたレア・セドゥーもいい。彼女にはマリエル・ヘミングウェイを見たね。『マンハッタン』の時のマリエル・ヘミングウェイ(アーネスト・ヘミングウェイの実孫である)の純朴さがいい。
フィッツジェラルドの奥さんは、若き日のミア・ファーローにやって欲しかったぞ。パブロ・ピカソの愛人は若き日のダイアン・キートンにやって欲しかった・・ということで整理した。

時空をこえた私の希望の配役

ギル・ペンダー=ウディ・アレン
あっちの世界の恋人アドリアナ=ダイアン・キートン@『アニーホール』/『マンハッタン』
こっちの世界の恋人ガブリエル=マリエル・ヘミングウェイ@『マンハッタン』
婚約者イネズ=シャロン・ストーン@『スターダスト・メモリー』
美術館ガイド=シャーロット・ランプリング@『スターダス・トメモリー』
F・スコット・フィッツジェラルド=ロバート・レッドフォード@『華麗なるギャッツビー』
ゼルダ・フィッツジェラルド=ミア・ファーロー@『華麗なるギャッツビー』
アーネスト・ヘミングウェイ=ウォーレン・ビューティ@『レッズ』、このころダイアン・キートンと付き合っていた。
ガートルード・スタイン=ジェラルディン・ペイジ@『インテリア』/ジーナ・ローランズ@『私の中のもう一人の私』

・・・で,
ぜひやって欲しかった。
というか、ウディ・アレンはこの配役を絶対意識してると思う。
もっとも、イネズに関しては、レイチェル・マクアダムスでもすばらしいけど、心の中のホントはスカーレット・ヨハンソンだったと思うが・・・。




ああ・・・、男って、なんで認められたいんでしょうね・・・・・。
それを「恋」っていうのでしょうか?

ああ、劣等感を感じよう。
勉強しよう。
恋をしよう。
by ssm2438 | 2012-06-04 22:45
f0009381_12333539.jpg原題:MAN OF THE HOUSE

監督:スティーヴン・ヘレク
脚本:ロバート・ラムゼイ/マシュー・ストーン
撮影:ピーター・メンジース・Jr
音楽:デヴィッド・ニューマン

出演:
トミー・リー・ジョーンズ (シャープ)
アン・アーチャー (モリー教授)

     ×   ×   ×

あいかわらずアン・アーチャーいろっぽい。

ある殺人事件を目撃してしまったとテキサツ大学のチアガールたちを犯人から守るため共同生活をするハメになり、カタブツ警官を描いたアクション・コメディ。その堅物警官がこの人しかいないというようなトミー・リー・ジョーンズ。相変わらずコーヒーのCMみたいな役柄をやってますが、なんか年をとるごとにスタボンさ加減とおちゃらけた加減がとってもいい感じで交じり合って、みていて楽しいキャラクターになってきた感じです。

話にはあんまりからまないんだけど、そのトミー・リー・ジョーンズがちょこっとある恋愛ドラマの相手が、大学講師のアン・アーチャー
この人の色気はほんとにすばらしいですな。。。。
アン・アーチャーが一番有名なのは・・・なんでしょう? 『危険な情事』で、グレン・クローズと戦ったマイケル・ダグラスの奥さんでしょうか、あるいは、『今そこにある危機』ハリスン・フォードの奥さん役でしょうか。もしかしたら『カナディアン・エクスプレス』のヒロインのおねーちゃんかもしれません。『パラダイス・アレイ』のヒロインってのもありました。しかし、完成された美人というわけではないのですが、どっかエレガントは雰囲気をもってる品の良い女優さんです。

当然のことながら、チアガール連中がトミー・リー・ジョーンズにしかられながら、反発し、最後にはお友達になって、無事犯人も逮捕して終了というハッピーエンド。このチアガール連中とトミー・リー・ジョーンズのからみでどれだけ面白さがだせるのかっていうところがポイントなのだけど、これがばかばかしいけどやっぱり面白い。くだらないと思いながらもついつい最後まで見てしまった(苦笑)。
原作は、いまのところマイナーな舞台作家タイラー・ペリーの舞台劇。だから個性も登場人物もしっかりしているのでしょう。きわめても気持ちよく見られます。監督は『飛べないアヒル』『陽のあたる教室』などのスティーヴン・ヘレク。濃いものはとれないけど、普通のたのしくとれる監督さんなので、暇つぶしに見るにはいい感じです。
総てが軽いのりなのだけど、とっても見ていて楽しい映画でした。

<あらすじ>
ある大実業家の犯罪を立証する重要参考人が殺される。しかしその現場をテキサス大学のチラリーダーたち5人が目撃していた。シャープ(トミー・リー・ジョーンズ)は、彼女等の保護のためにチームの副コーチという名目で彼女達と料に住み込むことになる。さらに部下のホルト刑事とリッグス刑事は量の向かいのアパートに張り込む。
ジェネレーションギャップと戦うシャープとチアガールズたち。そんななかでも、大学の英文学担当教授のモリー・マッカーシー教授(アン・アーチャー)が気になるようになるシャープ。生徒の一人に頼まれて生理用品を買いにいくはめになったシャープはそこでモリーと遭遇、食事に誘うことに成功。そのことを知った女の子連中はやんややんやの大騒ぎ、シャープを持てる男に改造する計画を実行。当日は耳にイヤホン、室内はテレビカメラでモニターされ、どぎまぎするシャープにチアガールズ連中がアドバイスというお約束のトタバタ。
フットボールの決起集会に、彼女達に付き添ってでたシャープはマイクを持たされ激励の言葉をかけるはめに・・・、最初はイマイチさえないスピーチだったのだが、彼女達に言われた言葉を引用し始めると会場が盛り上がってくる。このアタリの演出はありきたりだが気持ちが良かった。
最後はシャープの娘を人質にとった犯人との対決。チアガールズたちの活躍で娘を無事救出したあとは、シャープが犯人をメキシコ国境まで追いつめ逮捕する。
最後はモリーと結婚することもできてめでたしめでたし。

超スタンダードな映画だったけど、これはけっこう楽しめた。
敷居の低い映画の良作のひとつだといえるだろう。
by ssm2438 | 2012-06-03 12:33