西澤 晋 の 映画日記

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2011年 12月 10日

オーケストラ!(2009) ☆☆☆☆

f0009381_0551320.jpg原題:LE CONCERT

監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ
    アラン=ミシェル・ブラン
    マシュー・ロビンス
撮影:ローラン・ダイヤン
音楽:アルマン・アマール

出演:
アレクセイ・グシュコフ (アンドレイ・フィリポフ)
メラニー・ロラン (アンヌ=マリー・ジャケ)
ドミトリー・ナザロフ (サーシャ・グロスマン)
ミュウ=ミュウ (ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール)

       *        *        *

ギャグを全部斬り飛ばして再編集したら傑作になる!

下らんコメディシーンをいれるので、気持ち良い流れが全部ぶち壊しになるのがかなり悲しいが、もう一回再編集しなおしたら傑作になるポテンシャルをもってる。時間があったら自分で再編集して自分だけの『ラ・コンサート』を作っておきたい気になってしまう。
しかし・・・このくらい全部のギャグがいらないという映画も珍しいな・・(苦笑)。

ロシア・ボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働くさえない中年男のアンドレイ・フィリポフ(アレクセイ・グシュコフ)は、30年前に指揮棒を折られて楽団から追放された指揮者だった。共産主義の当時、国がユダヤ人排斥の政策を強行、ユダヤ系の演奏家たちも例外なく排斥されることにアンドレイらは反旗を翻したことから、メンバー全員は楽団から追放された。そんな彼がフランスから届いた一通のファックスを盗み読む。急遽出演できなくなった楽団の代わりに、ボリショイ交響楽団に来て欲しいという依頼だった。アンドレイは、30年まえの楽団の仲間をあつめて今のボリショイ交響楽団の替りにパリ公演を自分達でやってしまおうと計画を立てる・・・。

初めはハートフルコメディの流れだったのです。
電話の向こうのパリのプロモーターはハイソな生活。それにくらべて主人公たちの生活は貧乏暮らし。昔の仲間をあつめたって、楽器さえ持ってない人間も多い。大体パスポートだってない。仕方がないのでパスポートは、空港に自分の写真をもってこさせて待合室で偽造パスポートを作るという始末。
ただ、まだこのアタリまではギャグやっててもよかったのです。昔の栄光から30年も遠ざかり、今は共産党のおかげで、「人民の敵だ!」とかいわれ、才能がありながらも誰でもできるような仕事しかさせてもらえない貧乏人。今はぼろぼろの彼らだがみんなが集まれば・・・・そんな彼らの起死回生のコンサート。サクセスドラマの王道である。

ところが物語はそこにもうひとつの物語がからんでくる。ユダヤ人排斥運動に反対した楽団のソリストだったレアというヴァイオリニストは、その活動にのめりこみすぎてシベリア送りになる。彼女には生まれたばかりの子があったが、その子は秘密裏にフランスに送られて育てられた。
その娘は今は大人になり、フランスでも有名なソリストになっていた。アンドレイは、パリでおこなうコンサートの曲は『チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲』のソリストにフ彼女を指名する。

一行がパリに着き、この物語が主導権をにぎりはじめると、きもちいい流れをギャグがことごとくぶち壊していく。勘弁してよ~~って思ってしまう。パリにきた楽団のメンバー達は、リハーサルもそっちのけで観光にうつつをぬかしまくり。このあたりの描写が邪魔で邪魔で・・・。こんなことなら、メンバーのもうひとりふたり、カルマをもたせて、それをこのコンサートで浄化するような描き込みができなかったものか・・・。かりに出来なかったとしても編集でこのクソギャグシーンをカットできなかったものだろうか・・・。

コンサートの前の夜、ソロをやるアンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)と共に食事をするアンドレイ。自分は誇示であり両親が誰なのかもしれないと話す彼女。「なぜ私を選んだのか?」という質問に、アンドレは彼の目指すハーモニーとレアというヴァイオリニストのことを語る。アンドレイが求めているのはレアだと知り、自分の存在意義を失ったアンヌ=マリーは一度はコンサートに出ないことを決める。
そんなアンヌ=マリーをコンサートに出すためにアンドレイの友人のサーシャ・グロスマンは、「コンサートの終わりに、両親がわかるかもしれない」となぞめいたことを告げる。

やがて始まるコンサート。しかし30年ぶりの演奏はかなりさび付いていた。しかし、アンヌ=マリーのヴァイオリンが彼らの過去をよびさます。彼女の音楽はまさにレアの再来だった。
30年前に中断されたコンサート。政治批判のために指揮棒をおられたあのコンサート。その時の指揮棒をセロハンテープでつなぎとめて振るアンドレイ。総ての想いがアンヌ=マリーのヴァイオリンの音色にリードされて昇華していく・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・泣けます。

<物語>って素晴らしいですね・・・。
この物語の感動を邪魔するくそギャグ連打にもめげず、監督他のテレ隠しギャグにもめげず、物語の本質が、ひたすら突き進んでいきます。どんなに糞監督/糞スタッフが邪魔しようとも、物語の本質がそんな糞演出を打ち負かして正しき道に導いていきます。それを作ってるスタッフの無能ささえも、物語の本質がなぎ倒していくこのラストコンサートは素晴らしいの一言です。
久々にいいものをみせてもらいました。。。。

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by ssm2438 | 2011-12-10 00:50
2011年 11月 05日

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973) ☆☆☆☆☆

f0009381_23484542.jpg原題:LA NUIT AMERICAINE/DAY FOR NIGHT

監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー
    ジャン=ルイ・リシャール
    シュザンヌ・シフマン
撮影:ピエール=ウィリアム・グレン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

出演:
フランソワ・トリュフォー (監督・フェラン)
ナタリー・バイ (ジョエル)
ジャクリーン・ビセット (主演女優・ジュリー)

     ×     ×     ×

ナタリー・バイ燃えるううううううう!!

<アメリカの夜>というのは、アメリカ映画などでよくつかわれる手法で、夜のシーンを撮影するとき、昼間撮影してそれに青黒のパラフィンのせて夜のようにみせる手法。まあ、明らかに地面の影がこかったりして昼間に撮影されたことは分かるのだけど・・。

で、この映画、たまたまテレビをつけたらBS2で『映画に愛をこめて アメリカの夜』をやっていた。ちょうど舞踏会のロウソクのトリックをみせてるしーんで、覚えの悪い年配の女優さんがなかなか芝居が出来ないでカンニングペーパーをカメラからみえないところに張っていくくだりのシーン。
そのシーンがどのあたりにあったのか定かではなかったが、まだジャクリーン・ビセットはでてないので始まったばっかりっぽい。そんなわけでついつい最後までみてしまった。

いや~~~~、この映画好きなんだ。
だいたいトリュフォーの映画で面白い映画はほとんどない(年配の評論家さんには怒られそうだが)といっていいのだけど、それでも時々あたりがるから捨てきれない。これがゴダールくらいに確実にいつもハズレ(年配の評論家さんには怒られそうだが)ならあっさり見捨てられるのに(苦笑)。
そんなトリュフォーのなかでもまれにみる大好きな映画。

この映画は『〇〇〇』という映画を撮影しているスタジオ内でおきる悲喜こもごものエピソードを映画の完成までの道のりとともに描いている散文的映画で、一貫性のあるストーリー主体の映画ではない。なので私の趣味としてはいまいちはずれているのだけど、見終わったあとに「ああ、みんな映画づくりがすきなんだなあ」とおもわせてくれるハートフルなエピソードのつまった映画。主人公のこの映画の監督さんはトリュフォー自身が演じており、ぐれる主演男優やら引きこもる主演女優やら、撮影途中に交通事故で死んでしまう男優さんんやら、つぎからつぎへおこる難題をなんとかごまかしながらクランクアップへもっていく監督を演じている。

実際監督などという職業はそういうものなのだ。
世間では絶対的権力ある立場のように思われてるかもしれないが(確かにそういう人もごくまれにいるかもしれないが)、実際はなんとか壊れそうになる製作過程をぎりぎりのところでたもちつつ、妥協に妥協をかさね妥協の産物として一本のフィルムにしていくのが監督の仕事といっても過言ではない。
私も監督をやったことがあるものとして切実にその不憫さは理解できる。

私の場合は、コンテを描いているときまではとても幸せなのだ。この作品はとんでもなくいいものになるって尾確信しながら、自分に良いながら描いているのだが、それがいったん作画にはいるとその夢はがらがらとくずれていく。なんでこいつらはこんな絵しかかけないんだ??って思うことがほとんど。それで作画なら時間の許す限りで自分がなとか直せばいいけれど、背景だとそうもいかない。音楽の選曲が全然とんちんかんな音響監督もいる。それでも直してくれればいいが、怒って出て行くクソ音響監督もいた。
時間がなければ全部直せないので、直せる優先順位をつけてやるはめになる。『ガンダムS/スターゲイザー』のときなんか、もう直しのキャパはいっぱいだというので監督なのに動画までやったよ。まあ、作品が良くなるために出来る総てのことをやるのが監督の仕事だと思ってるのでそれでもいいんだけど・・。

そんなトラブルを乗り越えてなんとか映画を完成させようとするトリュフォー演じる〇〇監督だが、そんな彼を補佐する役の(役職は・・・なんなんでしょうね?監督補佐かタイムキーパーだと思う)ナタリー・バイがとても素敵。
もちろんこの映画のテロップ上の主演はジャクリーン・ビセットなのだけど、圧倒的な存在感はナタリー・バイなのだ。もし彼女がいなかったらこの映画はぜったい完成しないんじゃないだろうかっておもわせるほど、きびきびてきぱき物事をこなす。このナタリーバイの演じた監督補佐の彼女は最高ですね。この映画のなかでぴかぴか輝いているのは彼女ですよ。

おかげでナタリー・バイのファンになってしまった。おかげで他の映画でもしゃべらなければナタリー・バイは『アメリカの夜』のあの監督補佐の性格だと勝手にきめてほれ込んでいる私。
のちに同じトリュフォーの『緑色の部屋』に主演ででているのだけど、これも良かった。

ちなみにこの『アメリカの夜』では、最後の最後で主演の男優さんが交通事故にあい、あと5日をのこしてラストシーンがとれないことになってしまう。しかたがないのでそこはそれ映画のエンディングを変えて、その男は最後殺されるという展開に。でも代役つかわなければいけないので顔もみせず背から撃たれて死ぬという展開に変更。そんなこんなで段取りのいじくりでなんとか切り抜けて映画は完成させる映画はまさに妥協の産物なのだが、出来ないよりはいい。そして出来てしまえばみんな幸せ。
映画もアニメも実に大勢の人がからんでいて、それぞれが何かしらの思いをもってその物語を具現化していく。みんながこの一本をささえているんだって感謝したくなるときがある。

見終わったあとに妙にあったかくなれる映画なのでした。

ちなみに音楽はジャック・ドルリュー『イルカの日』よかったですね。ドルリューの音楽にあわせてカットがつながっていくシークエンスは実に心地よいです。



<この映画のなかで撮られている映画が『パメラ』という映画のあらすじ>
英国で婚約者みつけて主人公が、フランスに新妻ジャクリーン・ビセットをつれて帰ってくる。
しかし、ジャクリーン・ビセットと主人公の父親が愛し合ってしまい、ビセットは交通事故で死に、主人公の父は主人公に撃ち殺されるという話。

by ssm2438 | 2011-11-05 03:07 | F・トリュフォー(1932)
2011年 10月 07日

墨東綺譚(1992) ☆☆

f0009381_12163011.jpg監督:新藤兼人
原作:永井荷風
脚本:新藤兼人
撮影:三宅義行
音楽:林光

出演:
津川雅彦 (小説家・荷風)
墨田ユキ (お雪)

       *        *        *

雨宮時空子おおおおおおおおお!!

VHSが世間に広まりレンタルビデオ屋発展にともなってアダルトビデオが繁盛しはじめた頃、一見のアダルトビデオ屋で雨宮時空子なる人のビデオをみつけました。名前がいい。「時空」と書いて「とき」と読ませる。

いやあああ、雰囲気がいいんだ。借りてみると内容は動くビニ本程度のもので、そんなに擬似エッチばかりで、フェラチオなんてないようなもの。内容は需要にぜんぜんおいついてなかったのですが、この女優さんだけは輝いてました。この人は、きちんとした映画にでてくれないかなとずううううううううううっと思ってたのだけど、しばらくすると彼女のビデオもほとんどみなくなってしまい多分出演したのも10本もないと思う。素材的にはとても魅力的なのに、「惜しい・・、実に惜しい」と思わせる人でした。それから10年くたいして実現したのがこの映画。
あれ・・・、どこかで見た人・・・????って思ったらあの雨宮時空子さんではないですか!!!
当時は感動でした。ただ、この時はすでにかなりやせていて・・・、個人的に時空子時代のちょっとぽちゃっとしてるくらいのほうが良かったかな。あのときの清楚な新鮮さを知っていると、この映画の時にやせ細った墨田ユキ嬢にはちょっと残念な想いがしたのでした。。。
そうはいっても、映画の中で彼女が演じるお雪という女郎さんはなかなか純朴で素敵です。
しかし名前がよくない。なんで「墨田ユキ」なんですか? どうみたった「雨宮時空子」のほうが素敵じゃないですか!!!! そんなわけで、実はネガティブなイメージがつよかったこの映画ですが、ま、この映画がきっかけになって雨宮時空子時代の掘出しモノのVHSが世に出回り、私も懐かしさで中古のVHSと、当時発売された墨田ユキの写真集を買ったものです(苦笑)。

f0009381_739561.jpg監督は『しとやかな獣』『清作の妻』の脚本をてがけた新藤兼人増村保造の影響なのか、突き抜けてる感のあるライターあがりの監督さんです。個人的には増村保造作品の脚本をかいていたときのほうがなんとなく好きですが、古きよき時代の大映の面影を感じられるので嫌いではないです。ただ・・・好きかといわれるとそうでもない。突き抜けたようなパフォーマンスをしてる・・という印象かな。はずしたときはかなりイタい(苦笑)『地震列島』はかなり辛かった・・・。

今回のこの『墨東綺譚』は原作ありきの作品なので、あまり暴れようがなかったという感じ。原作の主人公を、原作者本人に置き換えて作ったあたりにある種の「ちがい」をかもし出しているのがひとつのミソ。
これってけっこう珍しいアレンジの仕方。ただ、健全なアレンジだとは思わない。しかし、妙な感覚である。
物語に登場する主人公は、なんだかんだいってもそれを書いた人の人格の切り売りみたいなものなのだけど、一応違う人物として描かれているもの。それを、この物語では、主人公を原作者・永井荷風にしているので、「じゃあ、原作者はだれなんだ?」という不思議な感覚におちいる。その<不思議な感覚>というのは・・・、つまり、「原作者不在の物語」みたいな感覚なのである。
だからどうだ?って言われると、「イや別に・・それがどうしたというわけではないのだけど」・・ってことになるのだけど、実に妙な感覚がのこることは確かである。

<あらすじ>
社会の底辺に生きる女性達に目が向けていた小説家の荷風(津川雅彦)は紅燈に親しむことも多く、文人たちから遊蕩児とみなされていた。そんな家風が、ある雨の日に玉ノ井のお雪(墨田ユキ)と出会う。女郎という世界に生きながらも清らかな心をもったお雪の純情さに惹かれた荷風は、彼女と結婚の約束をする。だが東京大空襲の戦火に巻き込まれて、二人は別れ別れになってしまう。それから7年、お雪は新聞で荷風が文化勲章受章者の中にいるのを見て驚くが、あの人がまさかこんな偉い人ではないだろうと、人違いだときめてしまい二度と出会うことはなかった。

by ssm2438 | 2011-10-07 12:19
2011年 07月 20日

天使のはらわた 赤い淫画(1981) ☆☆

f0009381_1311575.jpg監督:池田敏春
原作:石井隆
脚本:石井隆
撮影:前田米造
音楽:甲斐八郎

出演:泉じゅん(名美)/阿部雅彦(健三)

        *        *        *

最近では『ハサミ男』が有名かな、古くは『人魚伝説』、『湯殿山麓呪い村』とかとった池田敏春が監督した天使のはらわたシリーズ二作目。この作品をきっかけで日活を退社、ディレクターズ・カンパニーに参加し、『人魚伝説』をとることになる。ディレクターズカンパニーは監督たちの手によって思いどうりの作品を作るという理想の作品として、当時の日本映画界では画期的であった。ただ、作品が面白いかといわれるとそうでもないのだけど・・。

この『天使のはらわた』シリーズ、どれがいいってわけでもないのだけど、女優からいえばこの泉じゅん主演の2作目が一番いいだろう。

<あらすじ>
デパートに勤める名美(泉じゅん)は、友人がモデルのバイトに出られないので変わりに行ってくれないかと頼まれ、彼女は軽い気持ち引き受けてしまう。しかし、仕事はビニ本のモデルで、名美はカメラマンに強引に裸にされ、縄をかけられ撮影されてしまう。『赤い淫画』と題されたそのビニ本は大ヒット、彼女のアパートに変な電話がかかったり、不審な男につけられるようになった。
上司の阿川と不倫の関係にあった名美だが、奥さんにバレてこの関係は終了さらにビニ本がデパートで話題になって辞めさせられてしまった。

数日後、健三(阿部雅彦)という男から名美に電話が入った。健三はビニ本の名美に魅せられ、彼女を追っていたのだ。散々逃げまくった後公園でなんとか名美においすがる健三。雨のなか、公園で必死に想いをうちあげる健三。その本は私の本意じゃないのだから、捨ててよ!っというと、抱きしめていた『赤い淫画』のビニ本を捨てる。しかし思い余って雨に打たれ泥まみれになったビニ本をまたひろい大事に懐にしまいこむ建三。彼のあまりの必死さと、仕事も首になったし、不倫も終わった名美は、失うものもなくデートを約束かわす。
デートの日、健三の隣の家の娘が暴漢に襲われ殺された。娘の父は健三を殺人犯と疑い、猟銃を発砲した。

名美は約束の時間を過ぎても健三を待っていた。男は来ない。名美は帰ろうとしたとき、傷口を押え、苦しそうに立っている健三を見つけた。健三はかりていた傘をさしだす。名美は安心すると同時に、涙がとめどなく流れてきた。

by ssm2438 | 2011-07-20 01:32
2011年 06月 13日

U.M.A レイク・プラシッド3(2010) ☆☆

f0009381_2195057.jpg監督:G・E・ファースト
脚本:デヴィッド・リード
撮影:アントン・バカースキー
音楽:ネイサン・ファースト

出演:
ロクサーヌ・パレット (オッパイ提供部隊ワニの餌1号)
コリン・ファーガソン (ネイサン・ビッカーマン)
カースティ・ミッチェル (スーザン・ビッカーマン)
ヤンシー・バトラー (ワニハンター・リーバ)
マイケル・アイアンサイド (トニー・ウィリンガー保安官)
ケイシー・バーンフィールド (エリー)

       *        *        *

不覚・・・・・、この映画を愉しんで見てしまった(苦笑)。

一作目でワニに餌付けをしていたビッカーマン夫人、2作目はその姉、そして今回は甥が、妻と息子を連れて湖畔の家に住むことになる。ワニを餌付けしたい魂は受け継がれるのか、その息子がやっぱりワニに興味をしめし、岸辺にちょろちょろいるワニに餌付けをはじめる。それから2年後の話。

演出的には完全に正統アニマルパニック映画です。第一作目のコメディパッケージとは全然別。でもCGはしょぼいけど。使えるところは着包みのほうがいいのに。どうしてもライティングとはあわせづらいものがあって、それが合わないまま使ってるから興冷めするこころがある。ま、これは2作目からのショボイCGでも我慢してみようという、見る側と、製作者との暗黙の了解みたいなものです。
しかし、今回はそれなりにCGとの合成をきちんとやろうとしてるのです。作り手が、まがりなりにも頑張ってるのです。CGで売ろうしてるのではなく、きちんと演出で見せようとしているのです。なのでついつい愛してしまう(笑)。

その作り手の心意気もすばらしいのですが、登場するお姉ーちゃん方がみなさん良い。
冒頭でオッパイ提供部隊1号のロクサーヌ・パレット。スレンダーな美人といいというわけではないのだけど、彼女のムチムチ感はとってもよいのです。それに笑顔が可愛いくとても健康的。彼女が岸から湖へ引き込まれるシーンは、裸で足から引き込まれちゃうんだけど、かなりどろどろした土の上を引きずられていくので、性器にドロがはいちゃんじゃないかと心配しちゃいました(笑)。
そしてケイシー・バーンフィールド。この娘はオッパイ提供してくれなかったのですが、でも、綺麗。乳房も豊満。ただ、こちらのひとはいろいろ改造手術をうけている気がして個人的にはそれほど燃えなかったけど。

他にも何人かワニさんがお持ち帰りするトラッシーな女優さん方もいるのですが、平均的にレベル高いです。あと今回のワニハンターはヤンシー・バトラー。ワニと戦う美しき人妻がカースティ・ミッチェル。お金がないなか、女優陣はかなり頑張ってあつめられてます。一番メジャーな役者さんといえば『トータル・リコール』などのポール・バーホーベンもので有名な悪役のマイケル・アイアンサイド。今回はやたらと太っていたので最初わからなかった。ほとんどロバート・デュバルかと思ったよ(苦笑)。。

ロクサーヌ・パレット
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本編中に提供されたオッパイはこちら
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by ssm2438 | 2011-06-13 21:10
2011年 05月 29日

沙耶のいる透視図(1986) ☆☆☆☆

f0009381_18392015.jpg監督:和泉聖治
脚本:石井隆
撮影:佐々木原保志
音楽:一柳慧

出演:
高樹沙耶 (北村沙耶)
名高達郎 (カメラマン・橋口裕)
土屋昌巳 (ビニ本編集者・神崎繁)
加賀まり子 (神崎の母親)

        *        *        *

高樹沙耶がすばらしい。彼女のベスト1の映画。

このときの高樹沙耶はむちゃくちゃすばらしい。美しい。ミステリアス。なのにこの後の映画はなんだ! 彼女を無駄使いしただけの映画ばっかり。唯一この映画だけが彼女を生かして撮れている映画。監督の和泉聖治は・・・・、正直な話、これ以外の映画はどれもしょぼい。なんでこの映画だけがまともにとれたのはいまだに謎だ。

原作はすばる文学賞の受賞作品。今では死語になってしまった『ビニ本』の写真家がある日出合った沙耶という女性。しかし、彼女は感じない身体をだった。それでも付き合うようになっていく主人公の写真家と沙耶。なぜ、彼女がそんな精気のない人間になってしまったのか・・・その訳を紐解いていく心理サスペンス。

やや、ヤン・デ・ボンににてるかもしれない照明も実にわざとらしくていい感じ(苦笑)。石井隆のシナリオがいいのか、はたまた原作がいいのか、どっちもそれなりにいいのだろうな・・、ミステリアスな雰囲気はとてもいい映画だ。隠れた名作だと私は思っている。

<あらすじ>
ビニ本のカメラマン橋口(名高達郎)は、編集者の神崎(土屋昌巳)から沙耶という女性(高樹沙耶)を紹介される。彼女は都内のデザイン会社のアーティストだった。神秘的な表情に心魅かれ、ホテルへ誘い込むが、「私、感じないんです」としらけたムードに、橋口もやる気をなくす。沙耶が置き忘れたスケッチブックには、男の性器がケロイドで被われた春画風のデッサンが描かれていた。数日後、伊豆ロケに行った橋口は、神崎が連れて来た沙耶と再会する。神崎と沙耶のなにかありそうな関係がさりげなくきになる橋口。そしてみてしまう、神崎の太股にある焼けどのあと。神崎は事故の原因は母親で、自分に彼女が出来た時に母親が嫉妬でお湯をかけたからだと説明した。
その夜再び沙耶を抱く橋口。たとえ女が感じてなくても男はセックスは出来る。沙耶は橋口に神埼との出会いを語る。分裂症で入院していた病院で、精神を病んでいる神崎の母親と会い、それが原因で神崎と知り合ったことを告げる。橋口と沙耶の関係は順調にいき一緒に暮らし始める。
一方神崎は裏本の製本で逮捕されてしまう。
橋口と沙耶の生活もギクシャクすることがおおい。沙耶がぐれている時は何を言っても仕方がない。沙耶は橋口が何を言っても返事をせず、食べることも拒否しだした。途方にくれた橋口は沙耶との関係を絶った。一カ月後、裏本で逮捕された神崎は出所した翌日、橋口を呼びだした。かねてからの「視姦」のビニ本を作ろうとうのだ。
呼び出されたマンションの一室にいってみると沙耶が裸で横たわっていた。となりにはバイブレーターがうにょうにょ動いていた。雨の降る屋上で神崎は、橋口にケロイドの真相を語る。母を見舞いにいった精神病院で出会った沙耶と付き合い始めた神崎だったが、沙耶は『性』が愛を裏切ると神崎を拒もうとした。ならば自分の性欲を殺すと、沙耶の眼の前で神崎は自分のペニスに熱湯をかけたのだった。二人の間には入っていけないと感じた橋口は、部屋に戻り敗北宣言。苦しみのシェアができた沙耶ははじめて橋口の前に笑顔をみせる。そのすがすがしさに感動した橋口は思わずカメラを構えシャッターをきったとき・・、おくの窓を落下する神崎の姿が映った。
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by ssm2438 | 2011-05-29 18:40
2011年 05月 15日

美女&野獣(2009) ☆☆

f0009381_9514870.jpg監督:デヴィッド・リスター
脚本:ギャヴィン・スコット
撮影:ニーノ・マルティネッティ

出演:エステラ・ウォーレン (ベル)

       *        *        *

エステラ・ウォーレンの乳房をむりやり中央に寄せるコスチュームがすばらしい!

『美女野獣』ではなく、『美女野獣』なのがみそ(苦笑)。

何度も映画化され、ディズニーのアニメがもっとも有名なのではないかと思われるこの題材を、エステラ・ウォーレン(←彼女の写真をあつめてるサイトのひとつ)を主役に、アクションファンタジーとしてつくられたのがテレビ映画。なので予算もなく、CGもしょぼい。はっきりいってできばえは☆ひとつなのだが、エステラ・ウォーレンがかわいいというだけで、見る気になってしまうけしからん映画(苦笑)。

その昔、ある女性に恋していた王子だが、彼女の正体が魔女だと判ると決別、別の女性と結婚し王位を継いだ。その魔女は嫉妬に狂い、魔法で生まれた子を野獣の姿に変えてしまう。そして王妃は出産のさいに死亡。絶望した王は生まれた醜い子供を処分するように従士のひとりオットー(トニー・べレット)に頼む。しかしオットーは彼を殺すことが出来ず、人里はなれた山のなかでひそかに育てていた。そんな彼が成長してベル(エステラ・ウォーレン)と出会う。彼女の愛に支えら、次期王位を狙う悪代官ルドルフ(レット・ガイルズ)と魔女(ヴァネッサ・グレイ)を倒し、王位に着く。

王国といってもほとんど村であり、予算のカンケイでそうなってしまったのだろうが、そこは妙にリアリティを感じた。ただ、こういうものはどうしてもマトモに石で作られたお城とか、石詰めの街並とかないと、どうしてもそれらしい雰囲気にはならないものだ(苦笑)。
野獣のデザインもただ醜いだけでディズニーアニメのあのビーストを見てるとどうしてもインパクトが弱い。ただ残虐描写はそこそこがんばっており、けっこうクビをはねられている魔女が描かれていた、魔女の操る怪物にクビを噛み切られる男の描写など、とりあえず普通に描かれている。ただ、CGがしょぼいのでただただチープにみえるのだけど(苦笑)。
しかし、それよりもなりにより、エステラ・ウォーレンがいい。

エステラ・オーレンは、子供の頃はシンクロ・ナイズド・スイミングをはじめ、17歳でカナダのチャンピオンになったのをかわきりに、通算3回のカナダチャンピオンになる。その後モデルとして活躍、『ドリヴン』や『PLANET OF THE APES/猿の惑星』に出演。ただ、映画のなかでの彼女の立場は添え物的な扱いであり、かなり残念は役柄だったことは間違いない。しかし、彼女の美貌と存在感はやはり圧倒的なものがあり、彼女が画面に出ているだけでついつい見てしまう。この映画では、ショートスカートから長い足をだして、旨の谷間を強調されたコスチュームで画面いっぱい動いてくれます。そう、ディズニーの映画のベルとは違い、アクション系のヒロインとして描かれているのです。ただ・・・、残念なことに撮り方があまりに悲惨でかっこ悪く、見栄えがする画面にはなってないのが残念。なかなか作品・監督さんに恵まれないエステラ嬢です。

by ssm2438 | 2011-05-15 09:56
2011年 05月 09日

みじかくも美しく燃え(1967) ☆☆☆

f0009381_1745970.jpg監督:ボー・ウィデルベルイ
製作:ヴァルデマール・ベリエンダール
脚本:ボー・ウィデルベルイ
撮影:ヨルゲン・ペルソン

出演:
ピア・デゲルマルク (エルヴィラ・マディガン)
トミー・ベルグレン (スパーレ中尉)

        *        *        *

憧れに酔いきって、現実から切り離されてしまった男女の話

雰囲気が美しい映画。映像的にめちゃめちゃすばらしい撮り方をしているというわけではないのだが、黄金色そた草原に金髪をなびかせたピア・デゲルマルクがいるだけで絵になってしまう。これは誰がどうとっても(あほな広角レンズさえ使わなければ)美しい絵になる映画。いろんな意味で、「美しさ」に☆ひとつおまけ。

お話的にはかなりシンプルなストーリー、サーカスの綱渡りの芸人ピア・デゲルマルクにほれてしまった軍人さんが、妻も家庭も捨てて二人で逃避行。軍の友人が現われ、残された妻や子供の悲しみを語り、男の行為を責めるが、彼にとっては彼女はすべてのものに勝る価値観のもの。「もう好きなんだから仕方ないじゃないか」理論をまともに実行してしまい、そのままゴールまで突っ走るしかない。二人は逃走の旅を続ける。結局お金がなくなり、逃亡兵なので職にも就けない。
恐ろしいまでに「憧れ」が理性をねじふせ、没落へのみちのりをころげおちるような映画。普通ならお金がなくなると二人が自然といがみあってきたりするものだが、この映画はそれもない。しかしストーリーの流れは現実離れしているわけでもない。逃亡生活のみすぼらしさはきわめて現実的であり、住む家もなく、最後は野宿生活。最後は美しく身だしなみをととのえて楽しいピクニック、そしてズドン。ズドンと森に響きわたる銃声2発。

f0009381_1765076.jpg物語自体は「憧れ」に覚えれ現実逃避するお話で、あんまり個人的には肯定できないのだが、やはり逃亡中の森の中で選択ひもをさりげなく綱渡りの感覚を確かめているところは実にすばらしい。技をやってみることで、現実の悲惨な状況を認識しないためなのか、それとも。いつか現実に戻った時にまだやれるように、体をうごかしてみたのか・・、どちらの解釈もあるだろう。ただ、こういうシーンを差し込んでくれることがおしゃれでにくい。
死ぬ間際のピクニックも美しい。

監督は『刑事マルティン・ベック』ボー・ウィデルベルイ。ゲリラ的小手先の演出はしない、きわめて王道の演出をする人といえば、聞こえがいいが、胆に地味ともいえなくはない(苦笑)。ただ、いやらしさもなく、観客に媚もうらず、現実的な見せ方で、まるでファンタジーのようなお話を映像化しているので、個人的にはす好きなほうだ。

by ssm2438 | 2011-05-09 16:42
2011年 04月 21日

テロリスト・ゲーム(1993) ☆☆☆☆

f0009381_1415294.jpg監督:デヴィッド・S・ジャクソン
原案:アリステア・マクリーン
脚本:デヴィッド・S・ジャクソン
撮影:ティモシー・イートン
音楽:トレヴァー・ジョーンズ

出演:ピアース・ブロスナン
    アレクサンドラ・ポール

     *     *     *

またまたマイナー映画『テロリスト・ゲーム』(原題:Death Train)。実はニシザワ、この映画えらく好きなのである。 30代の前半東京ムービーが陣取る新井薬師に住んでいたのだが、そのとき入ったビデオ屋に「店長おすすめ!」のタグがはられていたのがこの映画。いやあ、実に期待せずにみたが面白かった。原作は アリステア・マクリーン『ナバロンの要塞』『荒鷲の要塞』『黄金のランデブー』『軍用列車』…etc、戦争ベースのあるミッション遂行させる派とそれを妨げる派の男臭い鬩ぎあいもので有名。願わくばアリステア・マクリーン&ジョン・フランケンハイマーでなにか傑作ものをひとつ撮ってほしかった。ただ、アリステア・マクリーンものが市場で成功した例はほとんどなく、この『テロリスト・ゲーム』もその例外ではない。ただ、B級好きにはどうやらハマる作品らしい(笑)。ま、私自身がそれほどB級好きではないのだか、B級の出来のいい作品ってのはやっぱり憎めない魅力がある。

主役は5代目ジェームス・ボンド で有名な、ボンドをやる前のピアース・ブロスナン。確かによかったのである。というか、主人公の記号として実にそのまんまだったのである。この時代、B級もののアクション主人公といえば、ピアース・ブロスナンというイメージだったのだが、実にボンド役にはぴったり。そう思ってたらなってしまった(苦笑)。
この『テロリスト・ゲーム』の1作目のあとボンドに就任、『テロリスト・ゲーム』の主人公のイメージをそのまま引き継いだのだが、その数年後に発表になった『テロリスト・ゲーム2/危険な標的』では、ボンドとイメージがかぶり過ぎるということなのか、ヒゲをはやしたキャラとして登場してきた。うむむ~~~、『テロリスト・ゲーム』ファンとしてはちょっと納得行かないものが合ったなあ。

そして、ピアース・ブロスナンよりも遥かにこのドラマに影響力をもっているキャラがサブリナ役のアレクサンドラ・ポール。いや~~~、お懐かしい。遠い昔『アメリカン・フライヤーズ』で健康的なオッパイをみせていただいてすっかりファンになり、その後は『800万の死にざま』で 無惨に殺され、その後『ドラグネット・正義一直線』のヒロインとして登場、しかし映画的にはあまりにインパクトなく、彼女の最初で最後のヒロイン役かと思われたその作品も大失敗。そのご彼女をみることなどないのかと思っていたならなんと、こんなところで再会できるとは思いませんでした。いや~~なつかしゅうございました。
映画のなかのサブリナという女性もとってもチャーミング。オリンピックでの射撃のメダリスト、数ヵ国語をあやつり頭脳鮮明。多分ピアース・ブロスナンより物語の重要な機転機転で正確に対処しています。サブリナがいなかったらこの物語は成立してないのです。アレクサンドラ・ポールが一番輝いていた役所ではなかったと思います。というわけで、この世の中に数少ないアレクサンドラ・ポールファン必見のアレクサンドラ・ポールアレクサンドラ・ポールによる、アレクサンドラ・ポールのための映画です。
頭はちっちゃいく頭身的にはシャーリズ・セロンと同じなのですが 身体はすごい。肩幅く、ワークアウトとのたまもので脂肪はほとんどなく筋金入りの筋肉、ヌードの写真集だしてほしいです。デッサンの勉強用に買いますよ。この物語はまだ、そんな彼女ががいがしワークアウトに励む前なのかな?一番良い頃ではなかったでしょうか。映画の中からも感じられる彼女のがんばり感、一生懸命感がとっても伝わって来ます。


物語りはというと‥‥、
米ソ両国の冷たい戦争が終わってしばししたのち世界、以前の冷戦状態のほうが望ましいとロシアの極右軍人がドイツで核爆弾を製造、それをイラクへと陸路輸送する話。
この陸路っていうのがとってもいい。爆弾は鉄道にのせてイラクへ。爆弾を運ぶ側にしても、ちょっと切り替えポイントをいじくられればそれで終わりの可能性大、そんなハンディを背負っての輸送。ゆえに列車には人質がとられ、犯人サイドかrなお要求が通 らなければ人質がひとりひとり殺されて行く。いや~~、鉄道モノっていいですね。移動する限定去れた世界。道すがらが決まっているので手が出せそうなものだけど、その手をださせないための手段がいろいろ。実に事件の設定がアナログで良いのです。

そして、この物語の数年後続編が登場『テロリスト・ゲーム2/危険な標的』、こんどは北朝鮮相手。さすがに2作目はちょっとコミカル感/B級度が増した感じでイマイチだった。しかし、これはこれでそこそこ楽しい。そしてサブリナ@の一生懸命さもやはりここでも発揮されててどうにもアレクサンドラ・ポールファンいはたまらない映画。
このシリーズは、電子工学的にあまりにも進み過ぎてた007シリーズとくらべて、まだアナログ感覚がのこった70年代~80年代の007を見るような そんな楽しさがあるのです。

私のなかでは、007ってこういうふうに作ってくれたら面 白いのになあ‥‥って思わせてくれる、もう一つの007映画っていう気がします。というわけで、アレクサンドラ・ポールファンの以外の方でも、アナログ感のある007が好きだった方はちょっと試しにみてもいいかもって思います。けっこう気に入ると思います。

アレクサンドラ・ポールの若かりし頃
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by ssm2438 | 2011-04-21 01:36
2011年 04月 20日

ブロンディー/女銀行強盗(1993) ☆☆☆

f0009381_1624682.jpg監督:ラッセル・マルケイ
脚本:ウィリアム・オズボーン/ウィリアム・デイヴィス
撮影:デニス・クロッサン
音楽:ブラッド・フィーデル

出演:
キム・ベイシンガー (カレン・マッコイ)
ヴァル・キルマー (JT)
テレンス・スタンプ (ジャック・シュミット)

       *        *        *

キム・ベイシンガーの美しさに、見ている人の心は見事に盗まれるでしょう。

画面が良い。撮影監督誰だろうってチェックしてみたらデニス・クロッサン。何やってる人って調べてみると、おお、なるほど・・・・・、私がけっこう好きな作品やってる。『迷宮のレンブラント』この人だったのですね。『ラストサマー』も、『エージェント・コーディ』も。大丈夫はわけだ。とっても照明もでしゃばらず、かっこいい。全体的に見やすいしコントラストもいい、ライティングも、黒の絞りも、レイアウトも的確。この人これから要チェックですね。

監督は『ハイランダー』ラッセル・マルケイ。私の好きな作品だと、『渚にて』のリメイク『エンド・オブ・ザ・ワールド』の監督さん。昔はけっこうくせがあったのだけど、最近はスタンダードな映画作りかな。良いことです。

そんな二人がつくった映画がこれなのだけど、物語はシンプル。狩り出所してきた女泥棒のカレン・マッコイ(キム・ベイシンガー)が昔の仲間に子供のを人質にとられ、銀行強盗をするという話。物語的には特になにも目新しいものはないのだが、こういうときこそキム・ベイシンガーの美貌が炸裂。いやああああ、見てるだけでいいですな。みとれてしまいます。
この映画は、ほとんどキム・ベイシンガーを鑑賞するための映画であって、その邪魔になりそうな行き過ぎ演出も行き過ぎバイオレンスもありません。行き過ぎお色気がないのがちょっと寂しいですが、服をきた彼女でも、充分美しさを感じ取れます。
この人、若い頃はヤクザの娼婦専門でしたが、歳取ってからの美貌のほうがはるかによいです。この撮影の時は39か40という歳なのですが美しい。私が見た中では一番良かった。そしてこのあと『L.A.コンフィデンシャル』でガツンな存在感のある女優の仲間入りをすることになります。デビュー当時からシャローな美しさだけはピカイチの人だったけど、美しいがゆえにアカデミー賞なんかとるはずがないと思ってました。それが『L.A.コンフィデンシャル』では助演女優賞とってしまいました。あれは誰しも文句ないでしょう。それまで美貌だけにとらわれていた世間がやっと彼女の本当の存在感に気づいたってことでしょう。

<あらすじ>
女銀行強盗のカレン・マッコイ(キム・ベイシンガー)は、その誘いを断ったためにアトランタの大物ギャング・ジャック(テレンス・スタンプ)にはめられに刑務所に入れられた。6年の時がたち、狩り出所というかたちで出てきたカレン。離婚した夫にあずけていた息子のパトリックに会おうとするが、息子には「母親は既に死んだ」と言ってあるという元夫。
会わないで帰るカレンに再びジャック・シュミットが接触してくる。カレンが銀行強盗に戻る気がないのがわかると、パトリックを誘拐、強制的にカレンを計画に巻き込んでいく。1800万ドルのお金が保管されている大銀行は超堅固な警備体制をしいていたが、巧みな計画でみごとに金庫は開けられた。ジャックや彼の手下たちが夢中で札束をつかんでいる時、彼らを金庫に閉じ込めたかれんは、ジャックの屋敷からパトリックを助け出し、家族で海外へ脱出するのであった。

by ssm2438 | 2011-04-20 16:21