西澤 晋 の 映画日記

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2011年 05月 09日

ビバリーヒルズ・コップ(1984) ☆☆☆

f0009381_23575475.jpg監督:マーティン・ブレスト
脚本:ダニエル・ペトリ・Jr
撮影:ブルース・サーティース
音楽:ハロルド・フォルターメイヤー

出演:
エディ・マーフィ (アクセル・フォーリー)
リサ・アイルバッハー (ジェニー・サマーズ)
ジャッジ・ラインホルド (ウィリアム・ローズウッド)
ジョン・アシュトン (ジョン・タガート)

        *        *        *

デトロイト市警の若手刑事アクセル(エディ・マーフィー)が場違いなビバリーヒルズにやって来て、殺人事件の捜査をする。規則に忠実で洗練された地元(ビバリーヒルズ警察)の刑事達と衝突しつつも巨悪に迫る異文化交流刑事ドラマ。ハート・ウォーミング系のマーティン・ブレストが撮ったこの映画、これが意外と楽しいんだ。マーティン・プレスとといえば、近年では『ジョー・ブラックをよろしく』とか『セント・オブ・ウーマン』『ミッドナイト・ラン』など、ハートフル系が上手い。そのなかでもこの映画は刑事ドラマにハート・ウォーミングをからめたアクション映画であり、『ミッドナイト・ラン』ちっくなテイスト。

<あらすじ>
幼な友だちのマイキーを殺されたデトロイト市警の熱血刑事アクセル・フォーリー(エディ・マーフィ)は、休暇願いを出し、単独捜査に乗り出した。彼が降り立ったのは西海岸のカリフォルニア。それもリッチピープルの住む町ビバリーヒルズである。
フォーリーはマイキーの雇い主で大実業家のメイトランド(スティーヴン・バーコフ)に目をつけた。メイトランドに会いに行くが、ガードマンに放り出され不法侵入罪で捕まるフォーリー。身分が明らかになり、釈放されたフォーリーが再び調査を開始しようとするが、タガート (ジョン・アシュトン)とローズウッド(ジャッジ・ラインホールド)の2人の刑事に行動を見張られるている。やがて、フォーリーはメイトランドが麻薬の密輸にからんでいることを掴み、大量のコカインを発見。しかし敵に見つかってしまい危機一髪。そんな時、ローズウッドに助けられ、逃げようとするメイトランドにアクセルの銃口が火を吹いた。事件は無事解決で、アクセルはホテルのガウンとバスタオルを失敬してビバリーヒルズを後にするのだった。

by ssm2438 | 2011-05-09 23:57
2011年 05月 02日

或る夜の出来事(1934) ☆☆☆☆☆

f0009381_14124399.jpg監督:フランク・キャプラ
脚本:ロバート・リスキン
撮影:ジョセフ・ウォーカー
音楽:ルイス・シルヴァース

出演:クラーク・ゲイブル
    クローデット・コルベール

        *        *        *

キャプラの映画は楽しい。心が健全になる。ハートウォーミング系映画のいろはです。もしフランクキャプラの映画をしらない人がいたら、ぜひともどれか一作品みてほしいものです。最近の映画をみてすさんだこころがいやされます(苦笑)。
キャプラの映画の基本は庶民(庶民性)の勝利! ブルジョワ階級やらがいつもでてきますが、基本的には庶民を主人公におき、ある種の権力と戦いながらも、ハートフルな庶民性が常に勝利するというパターンなのでみてて安心できます。ま、大人の夢物語ですが、たまには古きよき時代のアメリカの健やかさを楽しむのもいいでしょう。

<あらすじ>
ニューヨークでも屈指の大銀行家アンドルース(ウォルター・コノリー)の一人娘エリー(クローデット・コルベール)は、飛行家の男と勝手に婚約をきめてしまう。怒った父はエリーをマイアミのヨットに軟禁。そんなことに屈することはないエリーは海へ飛び込み脱出、彼氏のまつニューヨークを目指して深夜バスにのる。
娘の失踪を心配したアンドルースは、1万ドルの懸賞金付きで行方を捜索させる。
そのバスに失業中の新聞記者ピーター・ウォーン(クラーク・ゲーブル)がいた。その記事をよんだピーターは、懸賞金にはめもくれず、エリーの逃避行の軌跡を記事しようと考えた。休憩所でバスが止まったすきにお嬢様育ちのエリーはトランクを盗まれてしまう。所持金を使い果たし、さらにエリーのことを乗客に感づいたようは雰囲気。ここで通報されては逃走記事が水の泡、ピーターはバスからおりる。
野宿をしたり野菜を盗み食いしたり、ヒッチハイクをしたりと苦楽をともにして遂にニューヨーク郊外まで来た2人は、バンガロー宿に頼んで泊めてもらう。
ここまでのくだりが実にたのしい。ヒッチハイクあり、ジェリコの壁のエピソードあり、クラーク・ゲーブルの小粋な話術が実に巧みでエリーと観客をあきさせない。以下、すったもんだはあるのだが結局ふたりがひっつくって話。ロマンチックコメディの元祖であり、スタンダードであり、大傑作だ。

by ssm2438 | 2011-05-02 13:30 | フランク・キャプラ(1897)
2011年 04月 23日

抱きたいカンケイ(2011) ☆☆☆

f0009381_19592145.jpg監督:アイヴァン・ライトマン
脚本:エリザベス・メリウェザー
撮影:ロジェ・ストファーズ
音楽:ジョン・デブニー

出演:
ナタリー・ポートマン (エマ)
アシュトン・カッチャー (アダム)
ケヴィン・クライン (アダムの父)

       *        *        *

恋する相手は選べない・・・。

ここんとこ立て続けにハズレ映画ばっかりつくってるアイヴァン・ライトマン。特に前回の『Gガール』とそのまえの『エボルーション』はひどかった。かつての『ゴーストバスターズ』『夜霧のマンハッタン』『デーヴ』の栄光はどこへやら。それでも、捨てきれないので、復活を願ってついついみてしまうライトマン作品。
でも、今回は前の作品みたいに怪獣がでてきたり、スーパーマンが出てきたりしないいたって普通の映画。なのでそこそこ出来てるんじゃないかなと思ってはいたけど・・・、まあまあ良かった・・・かな。本来は☆2つ半くらいかもしれないが、ま、おまけして3つにしました。

アイヴァン・ライトマンのよさは、敷居の低い見易い映画。賞レースなんかには関係なく、作る側が作って楽しいものを楽しく作っている感じがする。その精神がとても素敵なのだと思う。見る側もそれほど高い期待を掲げてみることはなく、その結果として映画を見ている間は普通に楽しい時間が過ごせる。

この映画の魅力は、やっぱりセックスが楽しく描かれていること。若いカップルのデートムービーには最適だと思う。この映画をみたあとのセックスはきっと楽しいだろう。そんな雰囲気をつくってくれる映画である。
主役はナタリー・ポートマン。実は81年生まれの彼女はすでに30歳。この映画を取ってる時は29歳だったのかもしれない。相手役のアシュトン・カッチャーは78年生まれ。実はナタリー・ポートマンより年上なのである。いやいやこれにはびっくり。画面をみてるとどうみても、ナタリー・ポートマンが30代半ばで、アシュトン・カッチャーが26~27。若いのである。個人的にはもうちょっと歳を上げて35歳くらいの主人公たちの物語にしてくれたほうが良かったかな。どうもアシュトン・カッチャーがあまりにも若くて・・・映画の中の彼は青二才すぎる印象があった。

<あらすじ>
15年前のサマー・キャンプデ知り合ったエマとアダム。その後大学のパジャマパーティで偶然会い、翌日の葬式にアダムを同伴して参加するエマ。しかし、アダムはそれが葬式と知らずひとりだけノーテンキな服装で着てしまってバツが悪い時間をすごす。それでもアダムにとってはエマはひそかに想いをよせる女性であった。
そんな二人が再びロサンゼルスで知り合う。エマ(ナタリー・ポートマン)は病院に勤める医師で週80時間労働、恋愛をする心の余裕はどは持ち合わせいなかったが、それでもアダム(アシュトン・カッチャー)に会えたのは心ならずも嬉しかったようだ。しかしアダムにはすでに付き合っているヴァネッサ(オフィリア・ラヴィボンド)という女性がいて、脚本家を目指しながらテレビドラマの撮影所で働いていた。
それから1年、アダムはヴァネッサと別れてていた。しかし、かつての人気TVスターだった父親(ケヴィン・クライン)とヴァネッサが付き合っていると知ってショックを受ける。酒をくらい酔いにまかせて手えたりしだいに電話はかけて“H”をできる女をさがすアダム。そんなアダムが目覚めてみると、同僚3人とルームシェアしているエマの家のソファで裸で寝ていた。散々みなさんにからかわれたアダムだが、エマが出かける数分前に彼女を抱いてしまう。
それから二人のカンケイは始まる。友達で、お互いが肌の温もりを欲した時はセックスもする。でも恋愛感情は持ち込まないというもの。嫉妬もしない。嘘もつかない。そんなカンケイが始まった。
しかし、アダムにしてみれば昔から想っていた人。その彼女とセックスできることはとても素晴らしいことだが、同時に彼女が医者の同僚と一緒にいると嫉妬もしてしまう。だんだんをストレスを感じてくるアダム。一度生理のときに、お互いセックスをせずに服を着た抱き合って寝てしまう。目がさめたアダムは幸せだったが、エマはそれが「最悪だという」。こういう関係にならないようにしているのに・・、冷徹な言葉をはき、カンケイを正常化するために、アダムに「他の誰かと寝て、私も誰かと寝るから」という。アダムにとっては耐え難い申し出だった・・・。

そんなこんなでいろいろあって、最後はハッピーエンドになる話。
でも、最後はアダムの父ちゃんの言葉がきいてくる。

「結局、恋する相手は選べない」

・・・・・理性でどんなに理屈をつけても、その人を好きになってしまうのはイレジスタブルであるというこの事実。この言葉を書けただけでこのシナリオライターさんはかなり満足したんじゃないだろうか。

by ssm2438 | 2011-04-23 19:59 | アイバン・ライトマン(1946)
2011年 02月 01日

コヨーテ・アグリー(2000) ☆☆☆

f0009381_204018100.jpg監督:デヴィッド・マクナリー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:ジーナ・ウェンドコス
撮影:アミール・M・モクリ
音楽:トレヴァー・ホーン

出演:
パイパー・ペラーボ (バイオレット・サンフォード)
アダム・ガルシア (ケヴィン・オドネル)
マリア・ベロ (店のマスター・リル)
メラニー・リンスキー (グロリア)
ジョン・グッドマン (ビル・サンフォード)

        *        *        *

中身は薄いが、勢いとノリだけで楽しもう!

ジェリー・ブラッカイマーが作っている以上は、高尚なものを期待することは出来ない。適当に五感を刺激し、画面だけはかなり上出来なものに仕上がっているが、中身はかなり薄い。この人には、心にしみわたるものを作ろうとか、人間性を描いたものを作ろうなどという気はまったくない。後にけなされても、その時観衆を勘違いさせて劇場に足を運ばせれば勝ち!・・みたいな映画ばっかりだ。この映画も本来は☆☆のできばえだが、でも、のりがいいのでもうひとつおまけした。

・・・しかし、ジェリー・ブラッカイマーという人はデートムービーの専門家だなあ。適当にたのしめて、特にそれを見ることにはウエイトが置かれず、彼女/彼氏と隣に座り、手をつないで見る映画で、そのあとの話のネタになればいい程度の映画がほとんどである。この映画もその例外になならなかった。
しかし、それでも、この映画の舞台となっているコヨーテ・アグリーの店のなかでのノリはとてもパワフルで、それだけ見てても楽しい。ブラッカイマーがプ80年代にロデュースしてエイドリアン・ラインの名前を夜に知らしめた『フラッシュダンス』のノリをバーのカウンターの上に再現。客はやんややんやの大騒ぎ。そこで踊っているおねーチャンがたもきれいだが、なにより店主のマリア・ベロが素敵だ。

<あらすじ>
ソングライターになる夢を胸に、ニュージャージーからニューヨークにやってきた21歳のヴァイオレット(パイパー・ペラーボ)は、クラブ・バー“コヨーテ・アグリー”の扉を開けた。そこは女性バーテンダーたちがカウンターに上がり、過激なダンス・パフォーマンスをする怒涛のバー。仕事が欲しいというヴァイオレットに店長のリル(マリア・ベロ)はとりあえずやらせてみるが、パッションを開放しない彼女にはNGを出す。しかし、酔った客を手名づけて返したことからNG撤回され、“コヨーテ・アグリー”のメンバーになれた。
失敗を繰り返しながらも客の扱いになれきたヴァイオレットは、ある夜店内で歌を熱唱するはめに。しかし、それがうけて“歌うコヨーテ"の誕生となる。それがきっかけで、オーディションへの切符がえられる。しかし、ヴァイオレットはシャイな性格で人前に立つとびびってしまう。そんなヴァイオレットを支えたのは恋人のケヴィンと、“コヨーテ・アグリー”の仲間と、父親だった。

by ssm2438 | 2011-02-01 20:40
2010年 11月 12日

天国から来たチャンピオン(1978) ☆☆☆☆☆

f0009381_1552930.jpg監督:ウォーレン・ベイティ
    バック・ヘンリー
脚本:エレイン・メイ
    ウォーレン・ベイティ
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
音楽:デイヴ・グルーシン

出演:ウォーレン・ベイティ
    ジュリー・クリスティ
    ジェームズ・メイソン

     ×     ×     ×

しかし、いつからウォーレン・ビューティはウォーレン・ベイティになったんでしょう? 『ディック・トレイシー』のあたりかな? 我々の時代には、どうしてもウォーレン・ビューティのほうが馴染むのになあ。 どうも好かんですね。

ま、そんなことはさておきストーリーは、ロサンゼルス・ラムズのクウォーター・バックのジョー(ウォーレン・ベイティ)は、ある日交通事故に遭ってしまい、天国にめされてしまった。しかし、その判断は新米天使のはやとちりと判明、ジョーは即刻地上に舞い戻ることになったがすでに彼の肉体は火葬された後だった。
しかたなくジョーと天使長ジョーダンは、ジョーの魂のために新しい住処を物色しはじめるが、クウォーター・バックをやれそうな身体の持ち主はなかなかみつからない。そんなわけで、内縁のもつれから妻に殺される運命にあった大富豪の青年実業家、レオ(ウォーレン・ベイティ)の身体にしばらく間借することになる。そのレオが経営する会社は英国の田舎街に工場を作ろうとしているのだか、「公害ともたらす」と地元住民の反対にあい、その抗議団体の代表者としてベティ(ジュリー・・クリスティ)がレオ邸を訪れていた。

彼女に感銘をうけた(一目惚れした)ジョ-は会社の役員会議で工場建設計画を放棄決定、ベティーもそれまで憎しみの対象でしかなったレオに対してとまどいながらも恋愛感情を抱くようになる。二人の気持ちが出来上がってしまった以上、もうこの身体を放棄することはできない。そんなわけで、「もう、新しい身体探しはいい、この身体でスーパーボウルを目指す」と方針変更、ジョーはかつてラムズの時に世話になったトレーナーをよびよせ、豪邸内にジムを作り、使用人たちを相手に広い庭で体力強化。
まるで英会話を再起動させた私のように、がっつんがっつんやり始めるわけです。 「出来ない」なんて考えない。 それが目標なら、そこまでの道筋をひとつひとつクリアしていけばいいだけ! この世の中の総てのことは、もう出来るように出来ているのです。 ただそこに到達するには、ちょっと時間がかかるものと、かなり時間がかかるものとの違いがあるだけ。

やがて身体も出来てきて、いよいよラムズのクウォーター・バックとしてのテストの日。 グランドにはかつてのオーナーが苦虫噛み潰しています。  「あのやろう、『ラムズが欲しいんだが、いくらなら売る?』   というから◯◯◯◯万ドルだとふっかけたら、払いやがった」 ジョーはラムズを買い取り、オーナー特権でクウォーター・バックとしての入団テストをうけてるわけです。 でも、そんなの現場の人間にしてみれば受け入れられるわけもなく、オフェンス、ディフェンス一緒になってジョーをぼこぼこにしていく。
「お前たちの気持ちはわかる。時間を省かせてやる。一度でいい、ボールをきちんとまわせ。それでダメなら諦める」 で、ジョーにボールを渡してみるとこれが、出来ちゃうんですよ。 「あれ、やるじゃん。もしかして使えるかも‥‥。こりゃすごいや‥‥」、ついにラムズのクウォーター・バックの地位 を手に入れてしまう。

総てが上手くいっていたそのとき、天使長ジョーダンが再びあらわれ、その身体はもうすぐ使えなくなることを告げる。彼の妻とその愛人が再び殺人計画をねっていて、彼はその銃弾にたおれる運命にあるそうな。 事の次第をベティに話すジョ-だが、理解されるわけもない。「もし君が、次に恋をするとしたら、きっと彼はクウォーター・バックだ‥‥」 静かにわかれたあと、豪邸に銃声がこだまする。主人のいなくなったレオ邸、刑事がきて関係者に聞き取り調査をおこなってる横に、魂の存在となったジョ-と天使長ジョーダンもいる。テレビではスーパーボウルを放送しているが、誰もきにしてはいない。その場にはいれないトレーナーの◯◯だけがそのテレビをみていると、ラムズのクウォーター・バックが試合のさなか負傷、タンカでフィールドのそとに運ばれて行く。アナウンサーの声も心配そう。 お互いに顔をみあわせるジョ-と天使長ジョーダン。ぴくりとも動かないそのクウォーター・バック。 心配する場内の総ての人々‥‥、が次の瞬間、何事もなかったかのように起き上がりフィールドにもどっていくクウォーター・バック。 どよめくグランド‥‥。それを観ていたベティは、なにかを感じ取ってグランドにタクシーをとばす‥‥。

この映画、ほんとにいいですね~~。 ウォーレン・ベイティのなかでは最高傑作だと思います。 ファンタジックなシチュエーションですが、しっかり出来ている。 殺人とかもあるけど、どこかコケティッシュにつくられていて、そこに暗さはない。 とにかく前向きに、そしていつも走っているウォーレン・ベイティがとっても素敵。
そしてもう1つこの映画を美しく魅せてる要因があって、それは撮影のウィリアム・A・フレイカー。 この人の画面も好きです。 とくにこの『天国から来たチャンピオン』は美しい画面 をつくっていますが、 ほかにも、 『イルカの日』 『ウォーゲーム』 『シャーキーズ・マシーン』 『ミスター・グッドバーを探して』 『未知との遭遇』 『ローズマリーの赤ちゃん』…etc、 色をめりはりをつけつつ渋い画面 をつくります。 ついつい渋い画面 づくりといえば、『マトリックス』みたいな彩 度をおとしてコントラストを強くした画面 ってイメージがあるますけど、ウィリアム・A・フレイカーは色をみせつつ、なおかつ軽くしないテクをもっているような‥‥、そんな気がしますね。この人の画面 はとっても格調があるのに見易いのです。素晴らしい。

by ssm2438 | 2010-11-12 04:58 | W・A・フレイカー(1923)
2010年 10月 20日

クロコダイル・ダンディー(1986) ☆☆☆

f0009381_1505382.jpg監督:ピーター・フェイマン
脚本:ポール・ホーガン/ケン・シャディー
    ジョン・コーネル
撮影:ラッセル・ボイド
音楽:ピーター・ベスト

出演:
ポール・ホーガン (マイケル・ダンディー)
リンダ・コズラウスキー (スー・チャールトン)

       *        *        *

グッダイ!
・・・オーストラリア訛が当時さりげなくはやったのでした。


オーストラリアでは母音の「a 」=「エイ」が、「a 」=「アイ」になる。なのでウォーター(水)→ウェイター。ネイム(名前)→ナイムjになる。Have a good day! は「グッダイ」になるのである。

お話は、田舎者が都会にでてきてカルチャーショックを受けるという・・・まあ、よくある話ではあるが、本人は受けてないか。どっちかというと、都会人のほうが田舎者まるだしてニューヨークにあらわれたクロコダイル・ダンディをみて、カルチャーショックをうけるというほうが正しいだろう。
そしてラストの地下鉄のホームでも告白シーンが最高にいい。

都会のことをまるでしらないクロコダイル・ダンディのおちゃめぶりが実に楽しい。最初はエスカレーターをこわがってみたりとか・・、ちょっとお子様っぽい反応がじつに可愛い。
そしてリンダ・ゴズラウスキーがきれいだ。この人、この映画のまえはどこに隠れいていたのでしょう? こんなに美人だったらどっかで発掘されててもよさそうなのに、この映画まで名前すら知られてなかった。とはいえ、この映画のあとも、数本でただけで主演のポール・ホーガンと結婚してしまい、キャリア的にはさっと登場、ささって退場、実にもったいない。もうすこし彼女のTバックを見ていたかった。

ポール・ホーガン演じるクロコダイル・ダンディは、オーストラリアの平原でワニと戦い生き延びてきた男である。別にマッチョというわけではないが、オーストラリアの平原ではサバイバル能力にたけている男らしい。
そんな彼に興味を持ちし取材にでかけたのがリンダ・コズラウスキー演じニューヨークのジャーナリスト、スーである。早い話が《異文化接触ドラマ》である。
前半部はニューヨーカーのスーがオーストラリアに行き、後半はクロコダイル・ダンディがニューヨークに来るという構図。

<あらすじ>
ニューヨークの大手新聞社の記者であるスー(リンダ・コズラウスキー)は、オーストラリアの奥地でワニと格闘し、無事帰還したというマイケル・“クロコダイル”・ダンディー(ポール・ホーガン)に興味をもち、オーストラリアに飛ぶ。
スーは彼のアドベンチャー記事を書くためオーストラリアの奥地へと冒険の旅に出た。スーが沼で水浴びをしていると突然、ワニが現われ襲われそうになるが、この時もダンディーが助けてくれた。「ほんとにこの人はクロコダイルの殺し方を知っている人なのだ」と理解するスー。粗野だが、温かみもありユーモアのセンスのあるダンディに少しづつ惹かれるものを感じるスーは、彼のニューッヨークに誘ってみる。

ダンディもスーのことが気に入っていたのだろう。オーストラリアの都会ですらほとんどでたことのない彼がニューヨークにやってきた。しかし、ニューヨークでは、スーの恋人でもある上司のリチャード(マーク・ブルーム)が迎えに来ていた。ちょっと残念なダンディだが、それほどショックではなさそう。
見るものすべてが初めてといった感じのダンディーは物珍しそうにキョロキョロし、持ち前の人なつっこい笑顔で行き交う人々に“グッダイ"と声をかけるが、回りのひとは、怪しいものを見る目つき。お互いあんまり好きそうでないリチャードとダンディは夕食時に衝突。ぐれて夜の街にでるダンディはニューヨークの都会を体験する。スーと街へ出た翌日も、ひったくりの強盗をやっつけたり、、ストリート・ギャングに襲われたりするが、いつものサバイバルナイフで撃退。
新聞社ではパーティーが催され、その席上、リチャードがスーとの婚約を発表。しかしこころがダンディにかたむていているスーはふさぎこむ。出席者に祝福された。ダンディーにもそのことはショックだった。翌日ホテルを出るダンディを追うスー。そしては朝のラッシュで混雑する地下鉄のホームでダンディーを見つける。

混雑するホームのあっちとこっちでお互いを認めるが間には無数の人。そこまでたどり着けそうにもない。地下鉄をまつ人々の伝言ゲームをしつつお互いの気持ちを伝え合う二人。このユーモアのセンスがこの映画のすばらしさだろう。ラブロマンスの映画では良くある告白シーンだが、このシーンはとても気持ちの良いめーイシーンのひとつだと思う。
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by ssm2438 | 2010-10-20 05:31
2010年 10月 14日

ブリジット・ジョーンズの日記(2001) ☆☆☆

f0009381_223911.jpg監督:シャロン・マグアイア
脚本:ヘレン・フィールディング
    アンドリュー・デイヴィス
    リチャード・カーティス
撮影:スチュアート・ドライバーグ
音楽:パトリック・ドイル

出演:
レニー・ゼルウィガー (ブリジット・ジョーンズ)
コリン・ファース (マーク・ダーシー)
ヒュー・グラント (ダニエル・クリーヴァー)

       *        *        *

羞恥心、あるのだがやってしまえるブリジット・・えらい!

この映画の最大の魅力はここだろう(↑)。これがこの物語の主人公が見ている人をひきつけたツボだろう。
花嫁衣裳で街を疾走する映像はもう見飽きたってことですか・・これからは、下着姿で雪の中疾走。これならどんなにトレンディドラマがネタ不足になっても誰もやらないだろうな。しかし、この映画のレニー・ゼルウィガーがやたら頑張っていた。「よく頑張ったで賞」は上げたいかな。

あれだけのデブになるだけでもけっこう食べないといけないと思うのだけど・・。
彼女をはじめてみたのはトム・クルーズと共演した『エージェント』の時だったのだけど、あの時はあんなにデブだったって印象がなかったような。これ観た時は、これがあのときのレニー・ゼルウィガーと同一人物って判らなかった(苦笑)。まあ、そのころまでほとんどこの役者さんには興味をもってなかったわけですが・・、しかしこれで覚えました。

ただ、世間で大騒ぎした割には、個人的にはあまり響かなかった。私自身が目的をもって成し遂げていく行き方がすきなのだ。そういう意味では前半はそういうガンバリズムのなかで人生やっていこうと決めたブリジット・ジョーンズだったのだが・・、結局「初心貫徹」よりも、「居心地のいいところでおちつけば・・」ってことでまとまってしまったような気がする。どうもそのあたりが、肩透かしをくらった感があるのだけど・・どうでしょう?
これには物語構成的に問題があると思ったのが、最終的にひっつくコリン・ファースの印象付けが弱すぎたこと。初め出たときはどうみても脇役だと思ってしまった。ひっかかりもしなかった。
やっぱり最後に引っ付く人とはなんらかの形でストーリーの初めからそれなりの印象を与えておいてほしいものだ。それがないと物語自体の目的意識が弱くなる。このブリジットみたいに、途中から意識したコリン・ファースと引っ付いてしまうと、観ている人にしてみれば、込めたる想いよりも、行き当たりばったり性で集約されてしまったな・・という印象をうけるのは仕方ないんじゃないだろうか。
多分男はこういう展開嫌いだと思う。女性の人は・・・どうなんでしょう。受け入れらるんだろうか???

ヒュー・グラント・・・えらく老けたね。びっくりしたよ。私のなかでは『ノッティングヒルの恋人』のころのヒュー・グラントでとまっていたので、これ観た時はほんとにびっくりした。おまけに、ラブコメの女王といえばメグ・ライアンだけど、男のほうのヒュー・グラントって印象があった。今回は相手役ではなく主人公が間違ってつきあっちゃった男のほう。つまり振られるほう。この配役もよかったんだろうかどうだろうか・・? 
やっぱり私からすると、ヒュー・グラントが出演してると親近感もててしまうので「きっとこいつとひっつくのだろうな」って潜在的に思い込まされているので、そうならないストーリーにはちょっと違和感すら感じてしまった。頭の中で「こうなるはずだ・・こうなるはずだ」って念じながら観てるので、すかしっぺくらうとそれまで思い込みで観ていた時間を無駄に過ごしたようで、虚無感におそわれう。もしかしたら、そう思わずにみていたらもっと楽しめたんじゃないのかな・・て。

<あらすじ>
ロンドンの出版社に勤める32歳のちょっとデブなブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は、新しい恋愛のためにダイエットに励むことにする。彼女の気になる男は上司ダニエル(ヒュー・グラント)。ほとんど相手にされなさそうなダニエルだが、どういうわけか急接近が実現してしまう。しかし、誠実そうに見える外観とはうらはらに彼はとんだ浮気男。結局二股かけられていたことが判ったブリジットは会社を辞めてしまう。
傷心のブリジットは会社をやめ、リポーターに転職。友人夫妻の夕食会で、ブリジットは以前紹介された弁護士マーク(コリン・ファース)に再会。彼はブリジットに好意を示した。
ブリジットの33歳の誕生日の夜、マークといいムードになるが、そこへダニエルが再登場。おお、ここでヒューグラントとやっぱり引っ付くのかっ!!て思ったらさにあらず。雪の降るなか街中を下着姿で疾走するブリジットのシーンなどはさみ、マークとひっつくのであった。


ブリジットに紹介されたマークだが、私としてはまったく意識がいかず、無関心だった。まさかあの無関心のだった男とひっつくとは・・・????
最後の最後までこんな展開になるとは思わなかった。映画を愉しんでもらうためには、作り手は見てる人にあるていど結末を予測してもらい、それをガイドにストーリーを展開させる必要があるのだなと再認識した。まったく予期してない結末は、感働を呼ばない。感動というのは、期待して叶ってはじめて感動するものだ。

by ssm2438 | 2010-10-14 22:39
2010年 09月 28日

トゥルーライズ(1994) ☆☆☆

f0009381_18424238.jpg監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:ラッセル・カーペンター
音楽:ブラッド・フィーデル

出演:
アーノルド・シュワルツェネッガー (ハリー・タスカー)
ジェイミー・リー・カーティス (ヘレン・タスカー)

       *        *        *

肩のこらないエンタメものとしてはとっても面白い。

この映画、テレビでやってるとついつい見てしまう。なんというか、どこからみても良い映画なのです(苦笑)。ストーリーなんて真剣にみんでもいいので、途中から見ても全然腹も立たないし、途中でやめても全然悔しいとも思わない。そういう意味で、実にお手軽な映画といっていいでしょう。
しかし、スケール的には実際のハリアーつかったりしてかなりの大仕掛け、今となってはCGで出来そうなところもきちんと実物つかってとってたりするので、今みるとかなり好感がもてました。
実際、お話作りとしてはかなり幼稚な映画ではあるのだけど、それもひっくるめて一般に受け易い映画をつくったかな・・て感じ。

ジェイミー・リー・カーティス、いいからだしてますよね。実に色っぽい。個人的には『ブルースチール』のころ(当時31~32歳)が一番好きですが、さすがにこのくらいになるとちょっと歳を感じたかな。でも、充分いろっぽい。顔は面長のキリギリス顔なんですが、インパクトのある女優さんですね。

<あらすじ>
表の顔はただのセールスマンだが、裏の顔は政府の最高機密機関の諜報員ハリー・タスカー(アーノルド・シュワルツェネッガー)。しかし夫がスパイとは夢にも思わぬ妻のヘレン(ジェイミー・リー・カーティス)は、相手をしてくれない旦那に不満ぎみ。さらに14歳の娘デイル(エリザ・ダシュク) は不良少女になりかけている。
日夜お国のために任務に励むクかげで、妻のヘレンはサイモン(ビル・パクストン)という男と親しくなっていく。
妻の浮気を疑うハリーは、公私混同全然無視、組織の力を総動員して2人を追跡、へレンを軟禁して尋問に及んだところ、彼女は夫を愛していると答えた。とりあえず満足したところにテロリスト一味が乱入、ハリーは妻と一緒に捕らえられてしまう。夫が国の秘密諜報員としったヘレンは驚く。真実を知り、テロリストと一緒に戦うはめになったヘレンは、ハリーと再び興奮を味わう。最後はハリーがハリアー戦闘機を操縦して現場に急行。アジズとの死闘の末に、爆破予告は未然に防がれた。一年後、夫婦でスパイ活動に励むタスカー夫妻の姿があったとさ。

by ssm2438 | 2010-09-28 18:43
2010年 09月 05日

ゴーストバスターズ(1984) ☆☆☆☆

f0009381_1122713.jpg監督:アイヴァン・ライトマン
脚本:ダン・エイクロイド/ハロルド・ライミス
撮影:ラズロ・コヴァックス
特撮:リチャード・エドランド
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演:
ビル・マーレイ (ピーター・ヴェンクマン博士)
ダン・エイクロイド (レイモンド・スタンツ博士)
ハロルド・ライミス (エゴン・スペングラー博士)
シガニー・ウィーヴァー (ダナ・バレット)
リック・モラニス (ルイス・テュリー)

       *        *        *

このころのアイヴァン・ライトマンは良かった。

公開答辞は『ゴジラ』(平成)と『グレムリン』、そしてこの『ゴースト・バスターズ』がお正月映画の「3G映画」と呼ばれ注目の的だったが、『ゴジラ』は無能監督の橋本幸治だったが、ゴジラというキャラクター性はダントツに見たい気持ちにさせられ、見に行ったが残念な思いをして帰ってきた。『グレムリン』スピルバーグ総指揮の映画なのでそこそこ楽しいことは予想され、のちのちになって見たのだが、予想どうりそこそこ楽しかった。一番期待してなかったのがこの『ゴースト・バスターズ』。なのでこれを見たのはその後何年もしたテレビで放映された時だった。

当時の私はデブラ・ウィンガーが好きで、『夜霧のマンハッタン』という映画に彼女が出ていたので彼女みたさにこの映画をみたのだが、これはみょうに楽しい。いわゆる「良い映画」とはまったく違った、ただここちよく楽しめる映画なのだ。その敷居の低い楽しさに妙に感心し監督を調べてみたらアイヴァン・ライトマンだという。そんなわけで、だったらその前にとったこの『ゴースト・バスターズ』も見てみる価値はあるかなって思っていたらテレビでやってるのを見て、これがばかばかしくメッチャ面白かった。見ていて純粋に楽しい映画だ。とにかくくっだらない楽しさをふんだんに見せてくれる。
それ依頼アイヴァン・ライトマンは見るようにしている。しかし・・、実はそれ以降はなかなかぴんと来るものがなく、『デーヴ』まではありきたりの作品が多かったような気がする。ほとんどあきらめかけてたときに『デーヴ』が公開され、それでも昔の好で劇場に足を運んだらこれがむっちゃくっちゃ楽しかった。おおお、アイヴァン・ライトマンが帰ってきた!!と当時感動したものである。

特撮は『スター・ウォーズ』リチャード・エドランド。この映画でも楽しいゴーストをいっぱい描いてくれると共に、最後のマシュマロマンには笑わせてもらった。ああいうのを真剣に具現化されると実に嬉しい。当時の特撮といえば派手系のエドランドか、地味系のダグラス・トランブルの二人が有名だった。
ダグラス・トランブルの作品でもっとも有名なのが『2001年宇宙の旅』だろう。他にも『サイレント・ランニング』『ブレードランナー』『アンドロメダ・・・』『未知との遭遇』『スタートレック』などがある。こちらは地味で静的な特撮を味としてる。見比べてみるのも楽しいだろう。

余談だが、シガニー・ウィーヴァーが可愛くみえた唯一の映画かもしれない(苦笑)。でも、出来るならもうちょっと可愛い系の人をヒロインにしてほしかったかな・・。

<あらすじ>
コロンビア大学で超常現象の研究をしていた3人の教授ピーター(ビル・マーレイ)、レイモンド(ダン・エイクロイド)、イーガン(ハロルド・レイミス)は大学をクビにされてしまう。そんな3人はゴーストバスターズ(=幽霊退治屋)を開業し秘書(アニー・ポッツ)も雇い入れた。ニューヨークにはオバケがいっぱりいるらしく商売は大繁盛。冷蔵庫にオバケがいるらしいという最初に依頼人のダナ(シガーニー・ウィーヴァー)に一目惚れしたピーターは彼女とデイトの約束をする。ピーターがアパートに来た時、彼女は<門の神・ズール>にのっとられていた。さらに環境庁の役人ウォルターが、オフィスに現われて、無数の幽霊を保存していたタンクの電源を切ったのでオフィスは大爆発。幽霊たちはニューヨークに飛び出して行く。
ズールは、<鍵の神・ビンツ>と合体し破壊の神ゴザーが出現する。ニューヨーク市長から全権を委任されたゴーストバスターズはゴザーと戦うことに。「お前たちを滅ぼすものを想像せよ」と云うゴザー。「何も想うな」と無の境地になるバスターズの連中だが、レイモンドマシュマロマン想像していしまった。強大化したマシュマロマンがニューヨークの町を闊歩する。ゴーストバスターズはレーザー光線を交差させて、ゴザーを滅ぽす。マシュマロマンは焼けこげて縮んでしまう。

by ssm2438 | 2010-09-05 11:03 | アイバン・ライトマン(1946)
2010年 08月 24日

わたしは女優志願(1982) ☆☆☆

f0009381_9464454.jpg監督:ハーバート・ロス
脚本:ニール・サイモン
撮影:デヴィッド・M・ウォルシュ
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ

出演:
ダイナ・マノフ (リビー)
ウォルター・マッソー (父・ハーバート)
アン=マーグレット (ステファニー)

     *        *        *

リビーがうるさい!(笑)

実はこの映画がニール・サイモン初体験。それもきっかけもかなり偶然。
当時シドニー・ルメットの映画をあさっていた渡しは、ルメットの初期のころの作品に『女優志願』という作品があるのを知っていた。ある日テレビガイドで『わたしは女優志願』というタイトルをみるけて、「おお、これはずっとみたかったがどこを探してもないルメットのあの映画だ!」と小躍りし、VHSの予約をいれて仕事に出かけた。仕事から帰ってきてうきうきしながら見てみると、妙なことにカラー作品である。ルメットの初期の作品にしてはおかしいなあ・・と思いながら見ていると、これがなかなか面白い。小作品ながら楽しい時間を過ごさせてくれたこの作品、実はニール・サイモンという舞台などを多くてがけていた作家さんの映画だということがわかった。
なにはともあれ、私がニール・サイモンという人を知るきっかけになった映画であり、このあとしばらくニール・サイモンものをみていた時代があった。

ニール・サイモンの作風はハートフルなシチュエーション・コメディであり、古くはエルンスト・ルビッチビリー・ワイルダー系の流れと考えていいだろう。この流れをひく作家さんとしては『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガッタ・メール』などのノーラ・エフロンが有名だが、年代的にはビリーワイルダーとノーラ・エフロンの間に入るのがこのニール・サイモンといえる。
1965年の『おかしな二人』や1985年の『ビロキシー・ブルース』で演劇界のアカデミー賞というトニー賞を受賞。劇作家としての仕事がめにつく彼だが、実は映画もかなり手がけていて、この映画もブロードウェイで上演されて彼の舞台劇を自ら脚本を起こし、ハーバート・ロスが監督をしてつくりあげたもの。

主演のダイナ・マノフ『普通の人々』で自殺してしまったカレンという女の子を演じた人。当時、“テイタム・オニールが大きくなったらこんな感じなのかな・・”って思っていた。テイタム・オニールより4歳くらい年上であるらしい。

今から思うと、ニール・サイモンのなかではありきたりな作品になるのだろうが、当時の私としてはえらく気に入ってしまった。なのでちょっと甘めに☆ひとつおまけ(笑)。

<あらすじ>
ブルックリンの外れにある祖母の墓に別れを告げた19歳の少女リビー(ダイナ・マノフ)は、バスやヒッチハイクで大陸を横断、16年前に母と離婚した父ハーバート(ウォルター・マッソー)を訪ねる。彼女の夢は女優になること。父はハリウッドでシナリオライターをやっているはずであった。
一度は電話をかけてみるも、怖気づき途中できってしまう。意を決して直接父の家に乗り込むリビー。しかし顔を出したのはステファニー(アン=マーグレット)という父の愛人だった。さらに16年振りに会った父はリビーが誰なのか思い出せない。さらに、仕事もうまくいってないようす。
最悪のスタートだった。演劇学校の友達の紹介で、映画スターのパーティの駐車係のバイトをはじめるリビー。客の車に自分を売り込むチラシをワイパーにはさんでおく。「そんなことしてもなんにもならない」という父。「何かしなくちゃ駄目なのよ」と反論するリビー。

まだ世間の荒波をしらず、無限にポジティブなリビー。すでに人生の荒波を経験し行動力をうしなっている父ハーバート。ステファニーも自分がこれからどうすべきなのか決断をせまれる時期にきていた。はっきりと自分をもとめてくれないハーバートに対し、自分をもとめてくれる若い男の出現。

なんだかんだとありながら、仲良くなる父と娘、そしてリビーは、女優になりたいというのは言い訳で、父の愛をもとめてここに来たという。そしてそれが確かめられたのでニューヨークに帰ると言う。出発の日、ニューヨークの家に電話したリビーは、無理やり父に母と話をさせる。始めはぎこちなくしゃべっていたハーバートだが、徐々に心がほぐれていった。リビーをバス・ターミナルまで見送ったハーバートは、他の男に旅行に誘われていたステファニーに「行くな」と言う。幸せになるステファニー。車の窓にハーバートを売り込むリビーのチラシを見て、ほほえむハーバート。

by ssm2438 | 2010-08-24 09:49