西澤 晋 の 映画日記

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2009年 02月 03日

バガー・ヴァンスの伝説(2000) ☆☆☆☆☆

f0009381_8303767.jpg監督:ロバート・レッドフォード
脚本:ジェレミー・レヴェン
撮影:ミヒャエル・バルハウス
音楽:レイチェル・ポートマン

出演:ウィル・スミス
    マット・デイモン
    シャーリーズ・セロン

       *       *       *

この人の映画だけは絶対劇場に見に行くという映画監督さんが何人かいる。そのなかの一人がロバート・レッドフォード『普通の人々』でその技術力のたかさを見せ付けられて以来、この人のファンになってしまった。

彼の映画の一貫したテーマは<癒し>。そして<自然との一体感>だろう。この映画にそれがもろにあらわれている。このひとつ前の作品『モンタナの風に抱かれて』もこのテーマだし、『リバー・ランズ・スルー・イット』もこのテーマだ。
ただ・・、私自身が彼の哲学と同じかといえば、実は違う。私の場合は、自然と一体となるよりも、自然に意地をはって一歩踏み出そう、それが自然との調和を乱そうとも、そこから新しい新秩序が生まれる。それが自然と生命との共存しながら進化していく歴史だ!と思っているので、思想的にはまんま受け入れらるわけではないのだが・・・。

<あらすじ>
若き天才ゴルファージュナ(マット・デイモン)は出兵後、その悲痛な体験からか引きこもり生活をつづけ、ゴルフクラブを握ることも泣く、かつての恋人アデール(シャーリーズ・セロン)とも接触をたっている。そんなジュナをなんとかしたいアデールは町おこしのゴルフ・マッチを企画した。スターゴルファーを二人招き、地元出身ということでジュナもそのゲームに登場させることにした。
その話をのりきではないまま受け入れたジュナ、しかし、かれのショットはぼろぼろだった。そんなジュナのまえにバガー・ヴァンス(ウィル・スミス)と名乗る不思議な男が現われる。彼は5ドルの報酬でジュナのキャディの仕事をもうしでる。
バガー・ヴァンスのとくことといえば、自然と一体化すること。自然と調和すること。そしてもっとも調和したショットをイメージし、それを実行すること・・・。
開始当初はぼろぼろだったジュナも、ラウンドが進むごとに自然と調和したしょっとが打てるようになり、昔の自分をとりもどしていく。そして、もう自分が不要だとさとったバガー・ヴァンスは、キャディの仕事を少年ハーディにたくし夕暮れの海岸に消えていくのであった。

by ssm2438 | 2009-02-03 07:52 | R・レッドフォード(1936)
2009年 01月 04日

イルマーレ(2001) ☆☆☆

f0009381_234082.jpg監督:イ・ヒョンスン
脚本:ヨ・ジナ
撮影:ホン・ギョンボ
音楽:キム・ヒョンチョル

出演:イ・ジョンジェ
    チョン・ジヒョン

     ×     ×     ×

物語りの設定をざっと説明しちゃうと、あるモノを媒介に二つに時間が交錯しつつ、そこで過去と現在がコミュニケーション出来ちゃうお話。今やってる『犬夜叉』も古井戸を媒介に現在と未来が連結されてるけど、この『イルマーレ』もそう。同じようなシチュエーションで『オーロラの彼方へ』って映画もありましたね。
で、今回の『イルマーレ』では、郵便ポストを媒介にして、1997年と1999年という、実に近い時が繋がってる。ある建築家の息子が「イルマーレ」と名付けあられた海辺の家に越してくる。その家は、彼の父が設計したけっこうオシャレな家。ふとなにげにポストを開けてみると手紙がはいっている。その手紙は、2年後未来にその家に住むことになった住人が、引っ越す時に次の住人に宛てた手紙だった。物語は、その彼女(1999年に住人)がそこを出て行く時に、新しい住人宛に手紙をポストに残すことこから始る。次の借り手が見つからない間、時折その家をおとずれてみる彼女、ふとポストをあけると手紙がはいっている。それは1997年にそこに住みはじめた青年からの手紙だった。 そして二人は2年という短いすれ違いの時間を経て手紙の交換を始めことになる。
2年前に駅のベンチに忘れたウォークマン。 その話をきいて、その日、その時間に駅のホームにいってみると、慌てて電車にのる彼女の姿。 ベンチに忘れられたウォークマン。 そして次の日彼はそれをポストに入れると、1999年の彼女のもとにもどったりする。 で、そのテープをきいてみると声優の練習をしてた自分の声がはいってたりし、そのうち、「カセットはもどったかな?」っていう彼の声がはいってたりする。 彼がいつも散歩する並木道、その先にワイン専門店があって彼はいつもそこで飲んでいるんだけど、 2年後の彼女宛にワインを残してる。 彼女がその散歩道を言われるままに歩いていくとそのワイン店があり、入ってみると2年前からの彼からのワインのプレゼントがのこってたりする。 お互いがそんな手紙のやりとりをしつつ、会おうってことになる。 2000年、◯月◯日、(この時点では、もう彼女は新しい年をむかえて2000年になってる)  私にとっては1週間さきだけど、あなたにとっては2年先よ。  覚えていられる? そして待ち合わせの場所にむかう彼女、 しかし彼はついにあらわれなかった・・・・・。
・・・・・・何故?

いや~~~~、実に絵がいいんですよ。 雰囲気的には岩井俊二的なテイストといっていいんじゃないかなあ・・・。 みててとっても気持ちがいいんです。 主人公の住んでいる部屋とかはとっても近代的なお洒落な空間になってるんだけど、街並はちょっと古かったりして、 なんか違和感はあるんですけど、それが今の韓国なんだろうなあ・・って。 主人公の彼女は、声優さんって設定。これまた新鮮で親近感がある(笑)。 考えてみるといままで声優さんをネタにしたお話がないってのも不思議なもんだ。 ラストに至るまでの段取はほんとに気持ち良い映画です。
ただ・・・、強いて言うならそのラストシーン・・・・・、もっとなには他になかったんかなあって思ったりもする。 実に惜しい。 でも、そこに至までの気持ちよさはとってもお勧めの映画です。 ついでだからもう1つアジアの恋愛映画で燃えるものを紹介しておこうかな。

『星願・あなたにもういちど』
☆☆☆、実に普通 の恋愛ボロ泣きトレンディドラマ、1999年香港制作の映画なんですけど、香港映画の取って付けたような強引なアクション繋ぎとかもないし、個人的には香港映画って大大大ッッッ嫌いなんですけど、これはもうぼっこぼこにやられました。 新宿の映画館でみたんですけど、劇中4回くらい泣かされましたね(笑)。『天国から来たチャンピオン』☆☆☆☆☆のイメージをそのままに恋愛ドラマに置き換えてるんですけど、我々の世代だとそれだけでも懐かしい想いがするかも・・・。ついでのついでだからもうひとつ。
台湾の恋愛映画なんだけど『恋恋風塵』☆☆☆☆。 いまからほぼ10年前くらいにやたらとホ-・シャオシェンブームがおきたんですけど、 そのころの彼の映画の1つ。 いや~~~~、こっちはせつないですね~~~~。心に沁み込んできちゃいます。 ヒロインの女の子、シン・シューフェンが妙にいいんだ。 アジアの映画って古めかしいシチュエーションの中で、人情芝居で見せる映画って印象が拭いきれない部分はありますよね。 文部省が褒めても、あるいは偉い映画評論家のおじいさん方が褒めても、 見ればたしかに良い映画なんだけど、でもあえて見たいと思わない、今の我々が憧れるものがない、 そんな印象があるのは事実で、実際にそういうものがまだまだおおいんですけど、 でも、韓国・香港なんかはだんだんとハリウッド並にエンタテイメントしつつ、 見る者が憧れるに値する恋愛映画が出来て来てます。

by ssm2438 | 2009-01-04 22:44
2008年 12月 24日

レディホーク(1985) ☆☆

f0009381_235239.jpg監督:リチャード・ドナー
脚本:エドワード・クマーラ
    マイケル・トーマス
    トム・マンキウィッツ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:アンドリュー・パウエル

出演:
マシュー・ブロデリック (フィリップ)
ルトガー・ハウアー (エチエンヌ・ナバール)
ミシェル・ファイファー (イザベル)

        *        *        *

監督が『オーメン』『リーサルウェポン』リチャード・ドナーなので高尚なものは期待できないが、撮影のヴィットリオ・ストラーロの画面とミッシェル・ファイファーだけは美しい。特に鷹をつれた騎士姿のルドガー・ハウワーの絵はそれだけでめちゃめちゃカッコいい。・・そう、この映画は、内容自体はさほどすごいわけではないのだが、キービジュアルとなる絵がカッコいいのである。個人的にはストローラの映像のなかではかなり好きな部類にはいるのだが・・、少なくとも『暗殺の森』とか『シェリタリング・スカイ』なんかよりはスタンダードで好きだ。
・・・しかし音楽がおそろしいほどしょぼい。せめて劇場映画だったらフルオーケーストラで録ってほしいものだ。それではまるで戦隊もののような音楽だ(これはこれで悪くはないのだが、映画としてはもっと重厚な音楽がほしかった)。あと、音楽のいれかもたもかなりしょぼい。

f0009381_2351027.jpg<あらすじ>
かつてイザベル(ミシェル・ファイファー)と騎士ナバール(ルドガー・ハウワー)は熱烈に愛しあっていたが、ある司教が横恋慕し悪魔と取引して、2人に呪いをかけた。その結果、イザベルは昼は鷹に、ナバールは夜は狼に変身し、2人が人間として出会えることはなかった。2人の仲を司教につげ口したのは修道院に住む僧インペリアス(レオ・マッカーン)で、そのことを悔いた彼は、なんとか2人をもとに戻してやりたいとねがっていた。
かつてアクイラの大聖堂の地下にある牢獄に囚人としてつながれていたフィリップ(マシュー・ブロデリック)が脱獄したルートをとおって内部に忍び込み、錠前を飽け、ナバールを大聖堂内にいれる。かくしてナバールは司教抹殺の為に突き進むのだった・・。

by ssm2438 | 2008-12-24 23:10