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2009年 07月 20日
監督:ダグラス・デイ・スチュワート脚本:ダグラス・デイ・スチュワート 撮影:フレッド・J・コーネカンプ 音楽:デヴィッド・フォスター 出演:カーク・キャメロン ジェイミー・ガーツ ロイ・シャイダー ティム・クイル アマンダ・ピーターソン * * * 実はこの1年、私に多大な影響を与えてくれた英会話学校の先生が1年後の留学(予定)を控えて辞めてしまい、とっても残念な気持ちになってしまってる最中。プライベートでも仲がよかったのでほんとに淋しい思いをしてる。 彼女は‥‥、私が“アニメーターになるぞ!”って思たち、それを成し遂げたように、大学の間に英検1級を取ってしまった人。それも海外留学の経験などなくて、国内の勉強だけでそれを成し遂げしまった人。 1つの目的を成し遂げるとは、こういうふうにするんだ。こうしたら出来るんだ‥って知ってる人。 “これを成し遂げたい”って思い立ったら、その時はもう、その人のなかにそれを成し遂げるだけの力は存在してる。あとは、そこまでの道のりを具体的にイメージして、それを1つ1つ成し遂げて行けば、最後にはそれが出来てしまうんです。何かを成し遂げた人は、そのことを確かめだけ。誰もが出来ることを、自分も出来るんだって確かめただけ。私が東京から、岡山まで歩いて帰ってみたのも、誰もが出来ることを、自分も出来るんだって確かめてみただけ。 そのことを彼女も知ったんです。そんな彼女の事を想うと、やっぱりマイナーだけどこの映画は紹介しとかないといけないかなって思ってしまった。 今回はほんとにマイナー中のマイナー映画、この映画を知ってる人がいたら、かなりの目が肥えてる人だといって間違いないでしょう。 この映画、公開されたときは『青春!ケンモント大学』。 ビデオ発売になってか原題どおり『リッスン・トゥ・ミー』に変更されてます。 東京でもマイナーな公開で、銀座の映画館1館だけ、それでもどうしても観たくて行って、 えらく感動して、最終日にもう1回見に行ってしまいました。 当時の日本の内角は海部内角時代(だったと思う)。その海部首相が大学時代にディベート部だったってことが話題になったことがあったけど、この映画はそのディベート部の話。 当時‥‥というか、今もそうですが、私はシナリオ回しで見せてくれる映画が好き。裁判ものなんかは大好きでした。大袈裟なアクションも無ければ、ミラクルもない。ひたすら台詞回しだけで見せて行かなければならない、ライターさんの技量 次第ってところが大好き。この映画、裁判ではないけれど、似たようなものですよね。 監督は『愛と青春の旅立ち』のシナリオライターだったダグラス・デイ・スチュワート。 メガホンを取るのはこれが始めて。 “あの映画の脚本家の人が監督やって、それもディベートが題材なら意地でも見なければ‥‥”って思って観たのがこの映画。 観た感想は、とにかく言葉が熱い! 燃える! あと、お金、無かったのね‥‥(苦笑)。 キャストみても、ほとんどの出演料はロイ・シャイダーが持って行ってるんじゃ無いかと思うし、たぶんそうだろうし。 できるなら、主演の女の子はもうちょっと別 嬪さんにしてほしかった‥‥かな。 夏休みが終り新学期がはじまったケンモント大学に、ディベートの奨学生としてタッカー(カーク・キャメロン)とモニカ(ジャミー・ガーツ)が入学してくる。タッカーのルームメイトの上級生ガースン(ティム・クイル)、ディベート(弁論)部のエース。しかしそんな彼の本来の夢は作歌になる事で、ディベートは政治家である彼の親が、彼に跡を継がせようと試みてるその準備段階でしかなかった。 親の呪縛から逃れられないガ-スン、他人からみれば総てを持っているかにみえた彼は、「自分には何も無い」と嘆き、酔った勢いで強引にモニカに安らぎを求めるが、拒まれ、それがもとでタッカーとこずき合いになり、あげくの果てにガースンは道に飛び出して車にひかれ、命を落とす。大会の最終弁論は、タッカーとモニカが名門ハーバード大学に挑むことになる。テーマは妊娠中絶問題。押され気味の中、土壇場にモニカが14才の時のレイプ体験を告白、形勢を逆転した。最終弁論はタッカーが怒濤の熱弁、ダグラス・デイ・スチュワートの言葉力炸裂。 とにかく言葉が熱い映画でした。 それぞれのディベートのシーンで発するそれぞれのキャラクターの言葉に力があり、個性があり、熱い。 この映画をみてると、最近の『小説家を見つけたら』の最後で、ショーン・コネリー扮する伝説の作歌が朗読する主人公の作文を、台詞なしの音楽だけをかぶせて、雰囲気だけで見せてしまったあの逃げ腰演出とくらべると、全然インパクトが違った。やっぱり文字を書く人は、言葉で感動させないといかん!!って思ってしまったよ。 (そうはいっても『小説家を見つけたら』>はそれほど嫌いではない映画ですけど) 以下は、タッカーが入学してディベート部で始めて弁論するシーンの台詞。 帽子のなかにある紙切れを取ると、そこにテーマが書いてあってそれにそって演説するというもの。 彼のひいた紙には『人生の選択』(台詞だと“Character is Destiny”と言ってるように聴こえた)と書いてあった。 この紙には『人生の選択』と書いてある。 ワトンガ出身の田舎者流に解釈させてもらうなら、 人生には性格を選択する時が来る。 いつかは判らない、‥‥15歳か、50歳かもしれない。 たとえば道端に10ドル札が落ちていたとする。 神様以外は誰もあなたを観ていない。‥‥どうする? ネコババするか、それとも落とし主を探すか‥‥、 決めた瞬間からあなたの性格は形作られて行く。 それが人生なのだ。 (ききほれるガースン、および一同) 貧乏な同級生が居て、古タイヤで作った靴を履いていた。 服は<慈善家の施し>というブランド。 貧困ダイエットで高1の時<くる病>にかかった。 公衆電話から金を盗み、彼は捕まった。 そして高2のほとんどを少年院で過ごした。 精神科医も見離した。 しかし彼が復学すると学年で最高の成績を取り、 有数の名門大学に引き抜かれた。奨学生だ。 (ガ-スンが合の手を入れる) “Tell me, Country bay. How did he make his change?” (タッカーが答える) “One dark night, in a smelly cage for animals, he decided to stop listening to all the negative voices and all the negative people, instead of believing his own potential was infinite.” [‥‥総ての否定的な意見に耳を傾けるのを止め、総ての否定的な人に耳を傾けるのを止め、 その代わりに信じることにした、自分の可能性は無限であること] ‥‥この台詞はしびれましたね。 それを信じることは出来ないかもしれないけど、信じる事にする事は出来る‥って。 当時、この台詞はどうしても知りたくて、ビデオが発売されたらすぐ買ってしまいました。 今となってはどう考えてもDVDにはしてくれそうもない映画なので、私にとってはめっちゃくちゃ貴重な映画になってます。 この映画自体は、金が無くてチープなパッケイジングになっててて、宣伝もろくにしてもらえず、ほとんどの人に知らてない超マイナーな映画。それでも私の中では、この台詞だけで10点満点あげちゃいます。 そしてドラマの最後、タッカーの最終弁論の最後は、 これが卑怯にもドストエフスキーの言葉でしめくくるんだ。 やるなあ、ダグラス・デイ・スチュワート。見事にしてやられました‥‥って感じでした。
by ssm2438
| 2009-07-20 15:33
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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