2009年 08月 24日
監督:降旗康男 脚本:中村努 撮影:木村大作 音楽:佐藤允彦 出演:高倉健 いしだあゆみ 田中裕子 ビートたけし 田中邦衛 * * * ほんとはヤクザ映画とか、健さん映画というのはそれほど好きではなくって、さらにビートたけしが出てるし、そう、私はどうも生理的にビートたけしが嫌いなので、長い間敬遠してた映画だったのですが、たまたまテレビでちらっと見る機会あってみたら・・・・画面のよさにやられました。で、速攻DVD買ったのが何年か前の話。 <あらすじ> 修治(高倉健)は大阪ミナミでヤクザをやっていたが、冬子(いしだあゆみ)との結婚を記に足をあらい、今は若狭湾の小さな港町で漁師をやりながら暮らしていた。決断力や行動力があり人望がある修治だが、漁師仲間との温泉旅行などには顔をだそうとはしない。そんな町に蛍子(田中裕子)がやってきて飲み屋を始める。そしてその情夫の矢島(ビートたけし)がやってくると、にわかにざわつき始める。 矢島は薬をやっていた。そして少しずつ漁師仲間もすこしずつ薬をやるものが出てくる。 そんな薬を全部すててしまう蛍子、逆上して包丁をもって暴れまわる矢島は誰とめたのは修治だった。殴り倒して立ち去ろうとする修治に矢島は起き上がり包丁できりつける。背中のシャツがぱっくり割れるとそこには夜叉が彫られていた。 やがて矢島はまた姿を消し、客足のひいた飲み屋『蛍』はがらがら。そんな店に顔をだすのは修治くらいだった。子供が騒ぎ、婿として入っている漁師の家では見えないストレスがあったのだろう。蛍子との時間に安らぎをみいだしていく修治は蛍子を抱くことになる。 そんなある夜、矢島がこっそりもどってきた。薬の取引で多大な借金をつくり、金を返さないと殺されるという。有り金を矢島に渡す蛍子。それをもって去る矢島。その夜蛍子は修治のもとを訪れる。「矢島を殺させないで欲しい」と・・。 次の日大阪に向かう修治だが・・・。 ストーリーもいつもの健さんものっぽくなくけっこうぶれている。漁師の生活かヤクザの世界か? いしだあゆみなのか田中裕子か? いつもの記号的な健さんよりもすこしは人間っぽくっていい感じ。本作品で田中裕子をエッチにいたってしまう展開というのは実に男の感性がにじみでててとってもいいと思った。 しかし何よりこの映画がすごいのは木村大作の望遠の画面だろう。冬の海をばっくにした港町。小島と本土をを結ぶ橋。この橋がとてもいい味をだしている。奥行きの圧縮のない欠陥一点透視しかイメージできないアホなアニメーターたちにみせてやりたいものだ。
by ssm2438
| 2009-08-24 23:57
| 木村大作(1939)
|
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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