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2009年 03月 04日
監督:アルフ・シェーベルイ脚本:イングマール・ベルイマン 撮影:マルチン・ボデイン 出演:スティーグ・イェレル マイ・ゼッタリング アルフ・ケリン * * * この作品、イングマル・ベルイマンの作品群のひとつのように感じているし、そう考えてもあながち間違いではないのかもしれないが、ベルイマンのやくどころは脚本と助監督である。しかし、いつも出てくる高圧的な人物はこの映画でも登場しておりベルイマンの存在を強く感じる。 そしてこの高圧的な教師は、のちの『ペーペーチェイス』のキングスフィールドにイメージベースになったのではないかと勝手に思っている。ただ、根本的にちがうのは、キングスフィールドがあくまで法律の分野での情報伝達の一部に特化したキャラクターであるのにたいして、この『もだえ』に登場するカリギュラはベルイマン的な高圧的な人間としてのキャラクターだといえるだろう。 そしてこの映画、ベルイマンの脚本のわりにはサスペンステイストのエンタテイメントなドラマにもなっている。 青春ものテイストあり、好きな女に付きまとう見えない男の影あり、そういう意味ではベルイマン物の中ではもっとも親しみ易い映画ではないかと思う。 ついついベルイマンベースで見てしまったが、この監督のアルフ・シェーベルイもスウェーデンでは名匠のひとりであり、カンヌでパルムドール賞を2度うけている。ひとつはこの『もだえ』(この年は複数の作品が賞をもらっている、それも12作品)、もうひつとは『令嬢ジュリー』(1951)。この年にはビットリオ・デ・シーカの『ミラノの奇跡』も同時受賞。パルムドールは複数受賞することが初期のころは多かったのだ。 この文章を書くのにパルムドール賞の歴史をしらべてみると、いやいや、少なくとも1980年代まではきちんとしているなあと思った。残念ながら90年代~現代にいたっては「なんでこんなのがパルムドールなん??」と首をかしげることがおおく、個人的には評価に値しない賞とおもっているのだが・・。 <あらすじ> ヤン・エーリク(アルフ・チェリン)の通う八年制高校に、カリギュラと呼ばれる厳格でサディスティックな教師(スチーグ・イェレル)がいた。ヤンもヤリ玉にあげられる。 学校の前に雑貨屋があり、そこにベルタという娘(マイ・セッタリング)が働いていた。その夜、親友と映画を見ての帰えり、ヤンは酒に酔ってフラフラのベルタを見つけ、彼女の住居へ送って行った。見すぼらしい部屋、酒瓶とコップがあるだけでベルタが荒んだ生活をしていることが判った。ヤンエーリクが帰ろうとすると彼女は「あの人がまた来るかもしれない、怖いわ」といって引止めた。ベルタが恐れる男とはカリギュラのことである。彼女はベルタの愛人であり、彼女を攻めることで嗜虐的な欲望を満足させていたのだ。 やがて荒廃した部屋で死んでいるベルタを見つけるヤン。そして廊下にカリギュラがいて「ぼくがしたんじゃない!」と頭を抱えている。彼女は強酒をあおってこの結果になったのだとまことしやかに述べたるカリギュラをヤンは殴り倒し退学になる。そんなヤンに失望するヤンの父。そんな家をとびだすヤン。一方カリギュラは社会的制裁をうけて孤立無援になっていた。 ベルタの部屋に一人住むヤンエーリクのもとへ校長が訪れ、やさしく帰宅を勧めた。
by ssm2438
| 2009-03-04 06:42
| I ・ベルイマン(1918)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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