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2009年 03月 10日
監督:ハル・アシュビー脚本:ウォルド・ソルト ロバート・C・ジョーンズ 撮影:ハスケル・ウェクスラー 出演:ジェーン・フォンダ ジョン・ヴォイト ブルース・ダーン * * * 初めてジェーン・フォンダを劇場でみたのがこの映画、初めての彼女の乳房をみたのもこの映画。当時40歳のおばさんだというのに少年の日の男の子にはとてもまぶしくみえました。実際それよりも若く見えるしまだまだ綺麗でした。しかし当時のジェーン・フォンダですから露骨に反戦映画です。個人的には露骨な反戦映画というのは好きではないのだが、この映画はやはり心に沁み込む悲壮感が間接的につかわってきて印象深い作品。この映画で彼女は『コールガール』(1971)についで2度目のオスカーを獲得してます。 実は男優賞もこのジョン・ヴォイドがとったと思ったのですが、この映画で一番痛さをふりまいていたのがジェーン・フォンダの夫役のブルース・ダーン。彼の惨めさがやりきれない。この1年前に『ブラックサンデー』もベトナムで捕虜になった帰還兵のをやってましたが、この2本でブルース・ダーン=心に傷があるベトナム帰還兵というイメージが私のなかで定着。 その後『サイレントランニング』で船内の同僚を殺すブルース・ダーンをみると、“ああ、まだベトナムの傷がいえてないんだ”って思ってました(苦笑)。もっとも『サイレント・ランニング』はこの二本よりもかなり前に作られた映画なのだけど、私がみたのは後だったので・・。 この年は映画のあたり年で、アカデミー作品賞とったマイケル・チミノの『ディア・ハンター』、ウディ・アレンの『インテリア』、ウォーレン・ベイテイの『天国から来たチャンピオン』、アラン・パーカーの『ミッドナイト・エクスプレス』、ポール・マザースキーの『結婚しない女』などそうそうたる映画がノミネート、どれをとっても一級品の映画ばっかりの大豊作。 本作品の監督ハル・アシュビーもこの『帰郷』、翌年の『チャンス』と良い仕事をしてました。この年にかぎらず、この頃というのが映画の当たり年だったのでしょう。 <あらすじ> 夫の海兵隊大尉ボブ(ブルース・ダーン)をベトナム最前線へ送り出した後、サリー(ジェーン・フォンダ)はボランティア活動の一環として基地の付属病院で働くことにした。初めて病院へ出向いた日、サリーはハイスクール時代の同級生だったルーク(ジョン・ヴォイト)と会う。ルークはベトナム戦争で傷つき下半身麻痺となった彼は毎日のように荒れていた。退院したルークは軍関係の建物にゲートに鎖で縛りつけ封鎖する。これが原因でのちのちCIAにモニターされるようになっていた。ルークの精力的な反戦活動に感化されていくサリー。ルークはサリーと出逢ってからは穏やかになっていった。そしてベッドに・・。下半身が麻痺している男とのセックスにとまどうサリーだが、それでも彼と肌を合わせることで充足感をえるのだった。 休暇を過ごすボブ似合いに香港に出かけるサリーだが、どこか戦争の狂気にとり憑かれているように見えるボブ。やがて帰還したボブは人が変わったように同僚の帰還兵と毎日酒びたりの生活。戦場での彼に誇れるものはなにもなく、シャワーを浴びているときに誤って自分の銃で足を撃ち、そのために本国へ送還されたた惨めさ、それを忘れてしまいたいボブ。そんな彼をCIAは呼び出し、反戦活動家と情事をしてい時の盗聴テープを聞かせ、サリーに反社会的行動の予兆はないかとたずねる。 妻の浮気を知ったボブはサリーに銃をつきつ怒りを爆発させる。その場にかけつけるルーク。いつ怒りで引き金を引くかもわからないボブに「我々が苦しんでいるのは戦争のせいだ」ととく。 戦場そのものを描くのではなく、本国での帰還兵とその家族の苦悩をとおして間接的に反戦思考を提示している作品。ゆえに実に心に沁み込む。 そしてこの映画を撮影したのが名匠ハスケル・ウェクスラー。『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』(1976)でアカデミー撮影賞を受賞して以来、この映画で2度目の受賞。清潔感のある白くにじんだ画面がとても印象的。
by ssm2438
| 2009-03-10 13:00
| H・ウェクスラー(1926)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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