|
2009年 03月 11日
監督:シドニー・ルメット脚本:ナオミ・フォナー 撮影:ジェリー・フィッシャー 音楽:トニー・モットーラ 出演:リヴァー・フェニックス ジャド・ハーシュ クリスティーン・ラーチ マーサ・プリンプトン * * * 好きな映画だけど、いい映画かといわれるとちょっと疑問。映画的にはもうちょっと見栄え良くできんたんじゃないのかな? ヒロインもマーサ・プリンプトンじゃなくて誰か他のにしてほしかった。当時りヴァー・フェニックスと付き合ってたということで話題性をねらったのかもしれない。もうちょっと可愛い娘だったらよかったのに・・・。あと、ルメット作品で撮影に多くを期待するべきではないのだが、これがアラン・J・パクラみたいにゴードン・ウィリスの画面力持っていたらなあっていつも思う。きっと『プリンス・オブ・シティ』なんかゴードン・ウィリスで撮れたら最高だっただろうに・・。 しかしシドニー・ルメットの映画で唯一泣けた映画かもしれない。ルメットといえば社会派の巨匠、頭で感動する映画であって涙をさそう感動ではない。そんなシドニー・ルメットだが、この映画だけは観ててほろほろ来てしまった。 アーサー(ジャド・ハーシュ)とアニー(クリスティン・ラーティ)の夫婦は、60年代の反資本主義闘争に参加・反戦運動に加担し抗議行動として銀行を爆破、その時依頼テロリストとして指名されている。日本でいう赤軍派みたいなもの。それ以来当時の仲間などの支援もあり、年に1~2度引越しをくりかえしつつ、そのつど名前も職業もかえて逃走してい。しかし彼らには二人の子供があり兄のダニー(リヴァー・フェニックス)はそろそろ大学進学の時期。いつもキーボードを叩きながら練習しているダニーは、新しく引っ越した高校で音楽教師のめにとまり、有名音楽大学への進学を勧められる。 ダニーに音楽の道を進ませてあげたいアニーだが、アーサーは家族はいつも一緒であるべきだという。すこしづつ家族のあり方がギクシャクしてくるなか、アーサーの昔の同士ガスがたずねてくる。ガスは闘争の意義など無縁の人物となっていた。彼の車のなかに隠した銃をみつけたアーサーは 「これは我々とは無縁のものだ」と二人の子供にみせ、ガスを追い返した。 それでも息子を自分たちの犠牲にはしたくないアニーは、20年まえに捨てた父に会い、なんとかダニーの面倒をみてもらえないかと申し出る。 「お前はわしを資本主義の犬とののしり出て行ったんだぞ。そのわしに頼むのか・・」と厳しい態度の父。 娘を許すつもりはない父だが最後に、何かあったときは彼の面倒をみることをぼそっと告げる。 しばらくしてガスが銀行強盗で警察に逮捕されたとの報が届きアーサーは即刻引越しを決め各人へ連絡。どさくさな状態で事が起きてしまい、自己主張もする間もないダニー。まえもって決めてあった集合場所へと集まる。最後に自転車でその場に来るダニーは、ピックアップトラックの荷台に自転車をのせ車内にのりこもうとすると、 「バイクをおろせ」というアーサー。 あっという間のそれぞれの決断の時。ここの見せ方は良かったね。 考える暇も与えない、それぞれは何が大事なのか直感で思ったらそれを決断していくしかない状態。 もう息子とは二度と会えないだろうことも分っていて、彼を残すことを決意する父。 ドラマチックでもなんでもない、なんの変哲もない道路わき、一人の立ちずさむダニーのまわりを家族がのるピックアップトラックがぐるぐる回ってから去っていく。それを見送るダニー。 実に突然の終劇。 現代は『ラニング・オン・エンプティ』。アーサーとアニーにとってはの逃走は自分たちの決断の結果だからつづけるしかないのだけど、それを息子たちにはエンプティな逃走。 大儀を捨てても息子の未来をとりたい母が父に会いに行くところでぼろぼろ泣けて、「バイクをおろせ」からあダニーのまわりぐるぐるでまた泣けてきて、・・・エンディングの曲がながれてくるころにはじわじわ来てほろほろしてた。 ルメット、泣ける映画とれるじゃん! でもやっぱり社会派ルメットな映画でいした。
by ssm2438
| 2009-03-11 23:53
| シドニー・ルメット(1924)
|
アバウト
![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||