
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
原案:黒澤明
菊島隆三
小国英雄
脚本:ジョルジェ・ミリチェヴィク
ポール・ジンデル
エドワード・バンカー
撮影:アラン・ヒューム
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:ジョン・ヴォイト
エリック・ロバーツ
レベッカ・デモーネイ
カイル・T・ヘフナー
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これ、黒澤がやってたら・・という話もあるが、基本的にお話自体が面白くない。誰がやってもつまらないものになったと思う。とにかく誰にも感情移入できないので、お話自体が他人事、・・どうなろうがどうでもいいのである。脱獄者が死のうが死ぬまいが関係ないのである。あとをおってくる刑務所の所長がどうなろうがどうでもいいのである。だいたい列車が脱線するのを待ってればそれで済むことなのになんでそんなにいれこむの??って感じ。言い訳として
レベッカ・デモーネイふんする機関士ががのっていたってことにしてはいるがあとづけっぽくっていまいち説得力にはなっていない。
世間ではこの映画も悪くないと言われることも多いみたいだが、というか、画面づくりだけなら悪くはないと私も思うが、それはこのダメストーリーをやるはめになってしまった
アンドレイ・コンチャロフスキーへのせめてもの擁護であって、冷静にみればプロジェクトとしてダメなことは明白。基本コンセプトとして興行的になんとかなるしろものではない。
60年代に書かれたシナリオらしいが、そのときお蔵入りにした彼らだけは先見の明があったということか・・。