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2008年 12月 20日
監督:ウィリアム・ワイラー脚本:スタンリー・マン ジョン・コーン 撮影:ロバート・サーティース ロバート・クラスカー 音楽:モーリス・ジャール 出演:テレンス・スタンプ サマンサ・エッガー * * * これ、サマンサ・エッガーふんするミランダがもうすこし彼のことを理解してあげようとしら、あんな悲劇にはならなかったんじゃないかなあ・・・。 監督は『ベン・ハー』や『ローマの休日』のウィリアム・ワイラー。戦中~戦後のハリウッドをささえた名匠である。アカデミー賞監督賞にノミネートされること12回。うち受賞3回。アカデミー監督賞を3回受賞した監督は彼以外にはフランク・キャプラの3回とジョン・フォードの4回のみ。じつに偉大な監督さんであった。・・・しかし、私個人はというと、ちょっとワイラーの映画はおかたすぎる嫌いがあり、突き抜けた感にかける映画だなという印象。あるいみハリウッドの優等生監督なのだ。 そんな彼が今回のようなサイコ・サスペンス・・監禁ものを撮ったのはちょっと驚きだ。まあ、そうハイっても基本的には技術力はとても高いひとなので、何でもこなせる人ではあるのだが・・。ちなみにこの作品でもアカデミー監督賞にノミネートされている。あと主演の二人はカンヌの映画祭で主演男優賞・主演女優賞をそれぞれとっている。 <あらすじ> 銀行に勤めるフレディ(テレンス・スタンプ)は自閉症気味の小心者。社会でからかわれていても言い返すことも出来ずひたすら耐えているだけ。いまでいういじめられっこだ。そんな彼の唯一の趣味は蝶の標本。その日も郊外で蝶を追っていると、目の前に誰も住んでない家をみるける。調べてみると本宅とはなれたところに地下室もあるようだ。そして何の因果か宝くじが当たると、彼はその家を購入した。 ミランダ(サマンサ・エッガー)は美術学校に通う娘。かねてからフレディが興味をもっていた娘だ。帰宅途中の彼女にクロロホルムをかがせバンにのせるとその家の地下室に連れ込んで監禁した。彼にしてみれば、彼女とじっくりと話すためにはそうするしかなかったのだろう。彼のような自信のない男が、人前で彼女をデートに誘えるわけもない。たとえ誘ったとしても見向きもされないだろう。彼にとって、彼女に自分を知ってもらうためにはそうやって時間をかけて、自分と一緒に時間を共有していくしかなかったのだ。 しかし彼の試みはあまり成功したとは言えない。やがて開放するという約束の日が来る、ミランダはフレディの送られたドレスをきて最後の夕食をすることになる。しかし彼女はフレディの顔色を伺ってなんとか不機嫌にさせないように媚をうってるだけだ。いつも都合のいい状況をひきだそうとしているだけ、決してフレディを理解しようすることはなかった。それが出来ないとわかるとフレディは彼女を開放することをやめる。半狂乱になるミランダ。「あなたが欲しいのはこれでしょ」って着ているものを脱いで自ら裸をさらミランダ。フレディにしてみれば「あなたは私にとって都合の悪いひとだけど、こういうところは好きよ」とかその反対に「こういえば私にとっては都合よくなるかもしれないけど、そんなこと絶対言ってあげないわ」とか・・そういう会話がしたかったのだろう。要するに普通の人と人との会話がしたかったのだ。「君は利益誘導のためなら貞操も売るのか! そんな女なのか」といいたくなるフレディ。再び両手をしばり地下室へひきたてていく。そとは激しい雨がふっている。 半狂乱のミランダは暴れ、近くにあったスコップでフレディをなぐる。頭からべっとりと血を流して倒れるフレディ。雨のなかを駆け出すミランダ。意識がもうろうとする中追いかけるフレディ。なんとか捕まえて地下室に放り込むと、もうろうとする意識のなかで車を走らせ病院にむかうフレディ。意識が回復したのはそれから何日かたってのこと。頭に包帯をまいたフレディが帰ってみると、うつろな目をミランダが振り返る。かなり衰弱している。手が縛られたままなので濡れた服を着替えることも出来なかった彼女は凍えたまま数日間を過ごしていた。もみ合ったときにストーブはけちらされ故障し、スタンドも壊れたままだった。 「良かった・・、生きていて。もうきてくれないんじゃないかと心配したわ」、その越えには確かな安堵と彼が生きていてくれたことへの喜びがあった。 手の縄を解いてやるフレディだが、彼女は息絶えた・・・。
by ssm2438
| 2008-12-20 02:10
| ウィリアム・ワイラー(1902)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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