2009年 09月 27日
![]() 脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ 撮影:ラホス・コルタイ 音楽:エンニオ・モリコーネ 出演:モニカ・ベルッチ ジュゼッペ・スルファーロ * * * モニカ・ベルッチが美しい! しかし、エレガントさとコメディ的な部分のバランスが良くない。コメディ要素排除してくれてたら憧れの青春妄想映画になっていたのに・・。なんでああいう作りにしたかなあ。 ・・・テレ? だとしたら最低だけど。でもイタリア人の気質だとあれもありなのかもしれないが・・・。 ベルッチをよってたかってぼこぼこにするくだりから、夫婦ふたりで人々の目線のなかを颯爽とあるく・・のくだりはデビット・リーンの『ライアンの娘』をやってみたかったのだろう。あれはアイルランドでの宗教的な根深い対立が背景にあるのだが、本来父親がうらぎりものだったのを娘がそれを封印、かわりに村のものにぼこぼこにされるというもの。大衆の面前で服を破かれ、裸にされ、髪をきられる。それ以前に彼女は若いイングランド兵と不倫の関係にありそれがばれて夫婦仲はぎすぎすしたものだったのだけど、リンチのあともその彼女をささえたのは神父の夫であり、最後はふたりしてその町を出て行くという話し。「出て行く」と「帰ってくる」は若干違うのだが、基本構成はおんなじ。 このトルナトーレ、映画が好きで、いっぱい見てて「あれもやってみたい」「これもやってみたい」「自分だたらこうする」という引き出しはとても豊富なひとなのだろう。 <あらすじ> 第二次世界大戦がはじまったころのシチリア。12歳の少年レナート(ジュゼッペ・スルファーロ)は、村一番の美しい女マレーナ(モニカ・ベルッチ)に心ひかれていた。彼女は夫を兵役にとられ、ひとりでくらしていた。そんなマレーナのおっかけをやるレナード。夜になると彼女の家の木に登りマレーナを観察するのが日課になる。ある日マレーナに夫の戦死が伝えられる。経済的にもいきづまっていた彼女は、かねてからマレーナにいいよっていた弁護士の愛人となり、やがては次にナチ将校を相手をする売春宿ではたらくようになる。戦争が終わるとナチと寝た女として村の女連中からリンチにある。広場にひきずりだされ、裸にされ、髪をきられぼこぼこに蹴られる。その日のよるマレーナは村をでる。戦死したはずのマレーナの夫が帰還すると彼の家にはマレーナはいない。かわりに帰還兵の仮の宿舎になっていた。暴行され辱められたマレーナのことを聞くと愕然となる彼に、レナートは、彼女が愛していたのはあなただけだったという手紙を送るのだった。その手紙をもらった彼はマレーナを実家に迎えにいくのだった。
by ssm2438
| 2009-09-27 04:46
| G・トルナトーレ(1956)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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