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2009年 02月 03日
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ トニーノ・グエッラ 撮影:カルロ・ディ・パルマ 音楽:ジョヴァンニ・フスコ 出演:モニカ・ヴィッティ リチャード・ハリス カルロ・キオネッティ * * * アントニオーニの映画のなかではきわめて分り易い映画だろう。アントニオーニのなかではこれが一番好きだ。 まず、この映画を理解するには「離人症」を知らなければならない。ほとんどのこの映画の説明を読むとノイローゼとか心的障害とか書かれているが、一番ぴったりくるのはこの「離人症」という言葉だろう。多重人格2歩手前くらいかな・・。 その昔『24人のミリガン』というダニエル・キースの本がありましたが、そのころ彼が多重人格ものにこっておりまして、私もちょっと調べたことがあるのです。基本的には多重人格というのも、本来その人の人格が受け止めなければいけないストレスだけど、受け止めようとすると自分が崩壊してしまうと判断した場合は精神がっ責任放棄してしまうわけです。それが「離人症」だったり「解離症」だったりするそうです。「離人症」の場合はまだ自分が自分であるのだけど、自分の体に魂がはいってないような状態らしいですね。それに対して「解離症」になうと心が分離しているときには自覚がなくなるそうな。そのときに別の人格がその体を支配していると多重人症ということになるらしいです。 この物語の主人公、ジュリアーナ(モニカ・ヴィッティ)は交通事故にあい、極度のストレスから「離人症」になっている・・とっ解釈するのが一番分り易いのではないかと思われます。 ミケランジェロ・アントニオーニは、彼女のもつ不安を日常生活のなかに見られる何かで表現しています。 あるときは工場の廃液によごれた河川、工場か噴出す煙、立ち並ぶ送電線、強大なタンカーなど。そんなジュリアーナになんとか助け舟をだしたいと思っているのがコラド(リチャード・ハリス)。しかし彼も彼女にとってはわずらわしい存在になっていく。どんなに物語が展開しようとも、なにもかにもが不安でたまらない・・・・、そんなモニカ・ヴィッティの映画でした。 ・・・で、いま突然思い出した。 そういえばメグ・ライアンの映画で『キスへのプレリュード』って映画があったけど、メグ・ライアン演じたあの主人公もたぶんこの離人症だったのでしょう。もう一人の爺さんもそんな状態だったのかな、きっとその離人症同士があるとき波長があって性格が移動してしまったってことなのかも・・・。 あの物語を書いた人、きっと離人症で苦しんだことがあるんじゃないかなあ。あるいは・・・ゲイか・・・。
by ssm2438
| 2009-02-03 09:34
| M・アントニオーニ(1912)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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