
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、フレデリック・ラファエル
撮影:ラリー・スミス
音楽:ジョスリン・プーク
出演:トム・クルーズ
ニコール・キッドマン
シドニー・ポラック
* * *
その人の世界というのは、その人が現実に存在している世界と、その人が想う世界の融合である。決してどちらか片方だけというわけではない。テーマ的にはおもしろいのだが・・・、いかんせん話をまとめるのが下手なキューブリック、カットカットはこだわりをもっていてもトータルでみる風呂敷をひろげたまんまでいつもおわるというのがその印象。たまにはきちんと締めて帰れよ!といいたくなるが、最後までそんなことはしなかった。
・・ひとりで深刻ぶってる
シドニー・ポラックがアホにみえてしまった。これが真剣に見えるか、インフレに見えるかでこの映画の意味が決まってくるとは思うのだが・・・、怪しげなムードだけの映画ということになってしまった。
<あらすじ>
クリスマス前後のニューヨーク。医師のウィリアム(
トム・クルーズ)とアリス(
ニコール・キッドマン)の夫婦は知人であるヴィクター(
シドニー・ポラック)のパーティの会場にいた。ウィリアムはヴィクターから呼ばれて別室に行ってみると、マンディというへロイン中毒をおこしていた。
老人の患者が急死して呼び出されたウィリアムは、その帰り道、大学の同級生のピアニストとところを乙ずれる。彼から秘密のパーティがあると知らされ、興味をもったウィリアムは、黒装束に仮面をつけ、仮装して郊外の館にタクシーで向かった。翌日、旧友のピアニストを尋ねると、彼は何者かに強制的にホテルを追い立てられていた。さらにウィリアムには不審な尾行者がつきまとう。新聞には元ミスコンの女王がドラッグの過剰摂取で急死したという事件が出ており、彼が死体を確認してみると、それはヴィクターのパーティで中毒をおこして処置したあの女だった。何者かに「これ以上詮索するな」と脅迫の手紙が渡される。今度はヴィクターに呼び出されたウィリアムは、あの館でのパーティのことを遠まわしに説明をうける。
真相を見せずに、状況証拠だけでそれを見せていくという、松本清張のドラマのような見せ方の映画。想像力を刺激する。しかし二コール・キッドマンの役どころの必要性がいまいち見えてこない。トム・クルーズと秘密のパーティだけでドラマを展開したほうがすっきりとまとまったのではないかと思うのだが・・・。