監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:メリッサ・マシスン
撮影:アレン・ダヴィオー
特撮:ILM
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ディー・ウォーレス
ヘンリー・トーマス
ロバート・マクノートン
ドリュー・バリモア
ピーター・コヨーテ
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誰でも知ってるスピルバーグのサイエンス・ファンタジー。スピルバーグのいいところは、前振り抜きの全部がクライマックス的演出でみせてしまう、観客が見たいシーンをこれでもか、これでもかと見せてれすそのサービス精神の旺盛さだろう。ただ、みている側は、与えられた情報で楽しめばいいけど、自分の頭で消化する楽しみがない作品ばかりという反面もある。エンタテーメントを楽しみたい、観客としてのみ存在する人(その内側に自分もクリエイターになりたいという欲求が皆無な人)にはとても楽しい映画なのだが・・・。
<あらすじ>
地球を訪問し、植物を観察し、サンプルを採集している宇宙人たち。その一人が宇宙船から遠く離れた崖の上から郊外の住宅地の灯にみとれていた。宇宙船の着陸を知った人間たち。宇宙船は危険を察知して離陸するが、先ほどの宇宙人が地上にとり残された。
住宅地に住む10歳のエリオット(
ヘンリー・卜ーマス)のもとに、その宇宙人はやってきた。エリオットは彼を自分の部屋に隠す。翌日、仮病をつかって学校を休んだエリオットは宇宙人との時間を持った。そして帰宅した兄と妹に紹介する。宇宙人は太陽系を遠く離れた星からやって来たことを、超能力でボールを宙に浮上させて説明した。E・TはTVの「セサミストリート」を見ながら、英語を覚え、家に電話したいといい出す。E・Tはノコギリや傘を使って通信器を作り、故郷の星に連絡をとることに成功。
しかし、E・Tは成れない環境にいたせいか、どんどん衰弱していく。自分たちだけでは手に負えないと判断した子供たちは母のメリーにE・Tをみせる。NASAの科学者たちも押し寄せてくる。かれらの看護もむなしくE・Tは動かなくなる。悲しむエリオット。しかし最後のお別れをエリオットがしていると、E・Tの胸が赤くなる。彼は死んでいなかったのだ。エリオットは友人たちの協力を得て、追う科学者の一団をふりきりE・Tを森に運ぶ。そこに宇宙船が着地、E・Tは仲間たちのもとへ帰っていくのだった。