監督:ジョン・カーペンター
原作:スティーヴン・キング
脚本:ビル・フィリップス
撮影:ドナルド・M・モーガン
音楽:ジョン・カーペンター、アラン・ハワース
出演:キース・ゴードン
アレクサンドラ・ポール
ジョン・ストックウェル
* * *
70年代はやたらとブルドーザーに意志をもって動き出したり、車に悪霊が取り付いたりと、多種多様なオカルト映画があったが、実はこの
『クリスティーン』は80年代。10年おくれてやってきた車に魂がとりついた映画なのだけど、ちょっとイマイチ感がつよい。どうしても
『ザ・カー』(1977)と比べると、あっちのほうがよくみえてしまう。
私は
アレクサンドラ・ポールみたさにこの映画みたけど、うむむ・・・この映画の彼女は輝いてなかったなあ。しかし、彼女は作品に恵まれないなあ。
『テロリストゲーム』と
『アメリカン・フライヤーズ』だけかい。
<あらすじ>
1957年、デトロイト。プリマスの自動車工場で真っ赤なプリマスが完成しようかというとき、ある工員はボンネットでがしがし腕を食われ、シートに煙草の灰を落とした別の工員ものちに死体で発見された。
1972年、カリフォルニア。いじめられっこの高校生アー二ー(
キース・ゴードン)帰宅途中に、野ざらしにされているおんぼろプリマス・フューリーに一目惚れ、その車を買う。彼はその車を「クリスティーン」となずけた。学校一の美人と評判のリー(
アレクサンドラ・ポール)をクリスティーンにのせて走るアーニー。
アーニーをいじめていた連中がクリスティーンのガレージに忍び込みクリスティーンをめちゃくちゃに破壊する。しかしクリスティーンは自ら復讐を始めた。そして深夜、道路を歩いていたその一人ががクリスティーンにひき殺され、ガンリン・スタンドで働いていた他の連中も燃えながら追ってくるクリスティーンにやられてしまう。
ジャンキンス警部(
ハリー・ディーン・スタントン)が調査にのりだすが、クリスティーンには傷一つない。アーニーの唯一の友人デニス(
ジョン・ストックウェル)はクリスティーンに危険を感じ、ブルドーザーでクリスティーンを押しつぶすことに成功。翌日、圧搾機で圧縮されて箱状につぶされてしまう。そしてスクラップの山の一角に積み重ねられるが・・・。