
監督:ドゥシャン・マカヴェイエフ
脚本:ドゥシャン・マカヴェイエフ
撮影:トミスラフ・ピンター
音楽:コーネル・コヴァック
主題歌:マリアンヌ・フェイスフル
出演:スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ
スーザン・アンスパッチ
エルランド・ヨセフソン
* * *
ドゥシャン・マカヴェイエフはユーゴスラビアに生まれた映画監督。前衛的な作風が特徴で、イデオロギー的であったり、性的タブーに挑戦するかのような作品が多いのと同時に、映像の美しさの評価も高い。
1965年
『人間は鳥ではない』で劇場長編作品監督デビュー。翌年カンヌ国際映画祭ですぐに評判となる。1968年の
『保護なき純潔』でベ
ルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。1981年の
『モンテネグロ』と1985年の
『コカコーラ・キッド』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールにノミネートされた。
この映画『モンテネグロ』は、暇をもてあまして精神的にややおかしくなりつつある妻が、1晩ほど怪しい酒場で不思議体験をする話。モンテネグロとは、そこであった男の名前。女の撮り方はいつもながら色っぽいのだが、今回はちょっと直接的過ぎるというか・・エロさというよりも、自暴自棄てきな感じがした。
<あらすじ>
スウェーデンに住む裕福なビジネスマン、マーティン・ジョーダン(
エルランド・ヨセフソン)の妻マリリン(
スーザン・アンスパック)は、ストックホルム郊外の美しい山荘で、二人の子供と共に何不自由ない快適な生活をしていた。しかし彼女の心の奥底には欲求不満が顔をだしはじめ、奇行の目立ち始めた。
大晦日の日、マリリンは夫のブラジル出張に同行するはずだった。しかし彼女は出国手続の際に警官に疑われ、その間に飛行機に乗り遅れてしまう。取調室でマリリンは、ユーゴスラビアからやってきた女性ターク(
パトリシア・ゲラン)と知り合い、彼女が勤めるクラブのオーナー、アレックス・ロシニョール(
ボラ・トドロヴィッチ)に誘われるまま、移民労働者たちの酒場へと向うのだった。
そこで彼女はモンテネグロ(
スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ)という青年と出会う。彼の無垢な優しさと力強い男らしさに、催眠術にかけられたように魅了される。酒と女と喧嘩が渦巻くその喧噪の中で、新しい自由な空気に歓びを覚えるマリリンは、やがて夜空に新年の花火が上がる頃、モンテネグロと結ばれる。