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2009年 11月 03日
監督:小林恒夫原作:松本清張 脚色:井手雅人 撮影:藤井静 音楽:木下忠司 出演 南廣 (三原刑事) 山形勲 (安田辰郎) 高峰三枝子 (安田亮子) 加藤嘉 (鳥飼刑事) * * * 『ウルトラセブン』で、宇宙ステーション勤務の倉田隊長がときたま登場するのだが、これがやたらとカッコいいので覚えてた南廣、こんなところでデビューしておられたとは!! この話、タイトルは有名だったけど見たことはなく、やっとこさこの年になってみてみると・・、西村京太郎系の時刻表サスペンスだったのですね。実はこのジャンルも松本清張がさきがけだったのかもしれないですね。ただ、たぶん原作はもっとディープで繊細なはず。さすがにこの映画を1時間判に収めるのはかなり無謀なもので、ほとんどイベントだけをおってストーリーにしていったのだろう。かなり味気ない仕上がりだ。 松本清張の小説は、あまり映画には向かない。サスペンスとしてのトリックの説明も必要だが、それと同時に人間の情とか怨念とか、愛がしたためられているので、それを描ききるには、2時間というのは短すぎる。どうしてもこの『点と線』のようにストーリーだけってことになりかねない。 しかし、当時の画面がそのまんま見られるのはちょっとノスタルジーを感じる。東海道線は電化されていたのだろうが、山陽線はまだ蒸気機関車がひっぱっていた時代。ディーゼルにも移行していない。 <あらすじ> 冬の博多郊外・香椎湾の海岸の黒い岩の上に、男女の死体が並んでいた。男はある省庁の課長補佐・佐山(成瀬昌彦)、女は東京赤坂の料亭小雪の女中、お時(小宮光江)と判った。検証の結果、合意の上の心中死体と断言されたが、老練の鳥飼刑事(加藤嘉)はなぜか腑に落ちなところがあり、その後も調査をつづけていた。一カ月後、警視庁捜査二課の三原刑事(南廣)は、先の心中が汚職事件に関係あるとにらみ、福岡の鳥飼を訪ねた。捜査線上に省庁に出入りしている機械商人の安田辰郎(山形勲)が浮かび上がが、かれはその心中事件のあった当日は北海道にいたという。さらに三原は鎌倉で静養している安田の妻亮子(高峰三枝子)に会う。彼女の枕元には一冊の汽車の時刻表があり、時刻表をみながら頭のなかで旅をし、その風景を地元の雑誌に随筆としてのせているという。 三原は、もしあの事件が他殺で、その犯人が安田なら妻の趣味から、時刻表の合間を縫ってアリバイを工作することが出来るのでは・・?と考えた。こうして安田のアリバイ崩しの捜査がはじまる。 省庁を巻き込んだ汚職の鍵をにぎる佐山を殺す必要があった。安田はそれを請負った。亮子は心中事件を計画した。亮子は夫の女、お時を憎んでいたのだ。目撃者づくりやアリバイはみんな彼女が立案した。海岸で、別別に亮子は佐山を、安田はお時を殺し、死体を並べて置いたのだ。安田は破局を知り、囲い女を連れて逃げる寸前、亮子に毒殺される。三原たちが駈けつけたとき亮子も毒を飲んで、そばに倒れていた。 旦那を愛しているのかどうかもわからない安田の妻・亮子だが、彼に必要とされない彼女には存在意義がまるでない、そのむなしさから来る殺人ということなのだろう。夫婦共同での殺人というのは、かなり希薄な例であり、正直この展開にはびっくりした。夫婦というのはお互いがそれほど深入りすることがないから成立しているもので、そこに殺人という強烈な結び着きを持たせたのだがら・・・かなり驚異的だった。
by ssm2438
| 2009-11-03 12:18
| 松本清張(1909)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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