2009年 08月 15日
![]() 原作:トマス・ハリス 脚本:デヴィッド・マメット、スティーヴン・ザイリアン 撮影:ジョン・マシソン 音楽:ハンス・ジマー 出演 ジュリアン・ムーア (クラリス・スターリング) アンソニー・ホプキンス (ハンニバル・レクター) ゲイリー・オールドマン (メイスン・ヴァージャー) レイ・リオッタ (ポール・クレンドラ) * * * 監督がリドリー・スコットに代わっての続編。・・しかし、おもったほど燃えなかった。この映画で面白くつくることはできないのだろうか・・? 映像センスは今回のほうがいいのだが、物語の展開は同じくらいダメだ。でも、前作のほうが方向性は正しいと思う。 つまり、レクター博士を追跡する対象にしてはいかんのだと思う。レクターをあくまでアドバイザー的にしたてあげとかないとこの物語はなかなか成立しづらい。なおかつ、そのレクターを物語の中に取り込まなければいけいのだからかなり難しい。それが出来ないと前回のように、一つの映画のなかで二つの物語が進行して求心力半減映画になってしまう。今回はそのへんを踏まえてなんとかいじくってるけど、いまいちすっきりまとまってないという印象だ。 あと、最後に自分の手をきるレクターはもうレクターじゃない。あれはいかん。あそこは残酷でもジュリアン・ムーアの手をきって逃げないと・・。ああいうところで情をみせたらもうレクターではなくなる。 <あらすじ> ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)が逃走してから10年。大富豪のメイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)は、かつて自分の顔をつぶしたハンニバル・レクターを執念で追跡していた。彼は、司法省のポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)を巧みに利用し、FBI捜査官のクラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)をレクター狩りの任務につける。 そのころレクターはイタリアのフィレンツェに潜伏していた。 メイスン・ヴァージャーの動きを察知したレクターは、メイスンと組んでいた刑事リナルド・パッツィ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)を殺害するが、メイスンの策略にはまり拘束されてしまう。レクターを檻にいれ、雑食性の獰猛なイノブタに食わせてしまおうとするメイスンだが、レクターの巧みな心理操作かどわかされたメイソンの部下は、メイソンをその檻に落とし、豚に食わせてしまう。一方、レクターを奪還しようと乗り込んだクラリスは銃撃戦のなか、肩を撃たれ気を失う。きがつくとそこは湖畔の隠れ家だった。ドレスを着せられたクラリスはレクターに食事にまねかれるが、テーブルの正面にはクラリスの上司であり、メイスンの手下として働いたポール・クレンドラーが神経を麻痺させらてたまま座っていた。彼の頭蓋骨は切断され、脳みそが露出したまま生きているクレンドラー。そんな彼に彼自身の脳みそを食べさせているレクター。 薬で体がいうことをきかないクラリスにキスするレクターだが、その時クラリスは彼に手錠をはめる、もう一方を自分の手にはめる。遠くからパトカーのサイレンが聞こえてくる。しかしレクターは自分の手首を切断して逃亡するのだった。 この映画の敗因は、富豪のメイスン・ヴァージャーがどのような状況で、自分の顔の皮をはがれたのか、それが描かれてないので、メイスンの復讐心がいまいちぴんとこないところだ。そして誰がどこまで、彼の指示で動いているのか、どこまで彼の計画なのか?ということが非常にわかりづらいことだ。もうすこしシナリオを整理してほしかった。
by ssm2438
| 2009-08-15 22:29
| リドリー・スコット(1937)
|
アバウト
![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(198) ☆☆☆☆☆(84) 一見の価値あり!(83) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) この女優必見!(81) 撮影的に高品質な映画(81) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 一見の価値もなし!(53) 自然描写が美しい映画(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(15) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(12) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||