監督:ブルース・マイルズ、マイケル・パティンソン
脚本:マック・グッジョン、ジョン・サルディ
撮影:スティーヴ・ドブソン
音楽:トム・バーラー
出演
コリン・フリールズ (ハーヴィー・デントン)
ジャック・トンプソン (トレビルコック)
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当時これをみてけっこうぞっとして、なおかつ物語り展開の面白さに感動したものだが・・、DVDはでてないんですねえ。。。
舞台となるのはオーストラリア。戦後行われた核実験にかかわる機密事項が撮影されたフィルムをめぐる公安とCFカメラマのポリティカル・サスペンス。なぜ、自分がつけられているのかも分らない主人公が徐々にその秘密をあばいていく過程が実にスリリング。隠れた名作だと当時おもったのだけど、さすがに今となっては確認するすべはあまりないのが残念。
<あらすじ>
CFカメラマンのハーヴィー・デントン(
コリン・フリールズ)はいつの頃からは、何者かに常に見られているような感覚におそわれる。さらに留守番電話には謎の男の声、訳も分からず当局の連中に脅かされる等々。安全保障情報局に乗り込んだ彼は、諜報部員トレビルコック(
ジャック・トンプソン)から、ハーヴィーの父は1954年にイギリスによる核実験で被爆、その死体が発見されたことを教えられる。記録映画のカメラマンであった父は核実験に関する機密をカメラに収めており、何者かによって殺されたらしい。父の死の謎が隠されたフィルムを追って、ハーヴィーは核実験が行われたマラリンガ近郊へ向かう。ハーヴィーはマラリンガで留守番電話のメッセージの主、元英国兵プロスパー(
ドナルド・プレザンス)と出会い、彼の案内で爆心地(グランド・ゼロ)へむかう。しかしそこには、原爆実験の時につかわれていた施設がのこされているだけだった。
収穫のないまま帰路に着くしかないハーヴィー。空虚な心を埋めるための昔父がとってくれた家族がすごしたひと時の時間をおさめた8ミリフィルムを流してみているた。そのフィルムが終わったあとに、なにか見たこともないフィルムがつなげられていた・・・。それこそが、公安が躍起になってさがしていたフィルムだとわかった。そのフィルムに映し出されていたのは、グランド・ゼロでみた施設の内部であり、そこでは、当時核実験があることをしらされてなかった原住民(アボリジニ)の被爆者の人体解剖のシーンが撮影されたものだった。