
監督:スチュワート・ラフィル
脚本:スチュワート・ラフィル
撮影:トニー・イミ
音楽:リチャード・ハーヴェイ
出演:ケリー・ブルック
ビリー・ゼイン
ファン・パブロ・ディパーチェ
* * *
ジェニファー(
ケリー・ブルック)と実業家の夫ジャック(
ビリー・ゼイン)たちがのる豪華クルーザーに火事が発生し、ジェニファーは無人島にたどりつく。その島には若い船員のマニュエル(
ファン・パブロ・ディパーチェ)も流れ着いており、やがてジェニファーはマニュエルに身体を許してしまう。そんな折、追って助けられたジャックは二人の仲を疑って嫉妬に狂い、熾烈なサバイバル・バトルが始まる。
持っている者と持っていない者の精神的優位性を扱った作品。<持っている>ということは、<失う可能性がある>ということ。美人の奥さんがいるが、彼女が自分の元にいるがゆえに、もう一人の他人が気になる。結局女はその男をエッチをしてしまい、そんなんだったら「おういらない」と持っていることを放棄してしまう男の心理。しかし<持たざるもの>が<持つもの>になったとき、やはりそこには失う怖さがはっせいする。そんなどうしようもない心理状態を南の島という限定空間で、ケリー・ブルックスの肢体をおかずにしながら展開する映画。しかし、感情移入できる人間がいないので、結局はケリー・ブルックの肢体みたさだけがモチベーションとなる映画。
『ガブリエル・アイウォー誘惑』よりはまだ見る気がする。
