2009年 10月 06日
監督:クリストフ・シュラーエ 脚本:トーステン・ディウィ、カルロス・マリア・サンチェス 撮影:ロレンツォ・セナトーレ 音楽:ガイ・ファーレイ 出演 ディーン・ケイン (トム・パーカー) ベティナ・ジマーマン (アンナ・スタンドルフ) ナイジェル・ベネット (パターソーン・ウォーターズ将軍) ジョアンナ・テイラー (シャーシャ・ヘンリー) ジョン・キーオ (クラウス・ヒンツ) ハンス・ズィシュラー (スタンドルフ博士) ダルシア・スマート (ミランダ・ハリソン大統領) * * * これはテレビ映画でしょうね。予算のないなかで作ってます。でも、発想と展開は悪くはない。もうちょっと練りこめばいいものになっていた可能性はあったような。でも、予算を考えるとこれが精一杯だったのかも。予算の範囲内で頑張って作っているって感じはしました。 最後のおねーちゃんの反乱はいらなかったような・・。むりくり時間内にエピソードを伸ばした感じがして、あそこでむりくりアクションに時間を使う暇があったら、生き残った人々の生活感のある芝居を足してほしかったかな。でも、昔の自宅にたどりついて、妻の手紙を読むくだりは良かったなあ。へたに生きてました・・よりはあれが一番良かった。あのまとめ方はきわめて収穫でした。 <あらすじ> 主人公の男はドイツのアメリカ大使館の警備主任のトム・パーカー(ディーン・ケイン)。彗星の破片がヨーロッパに落ちると分り、要人たちはドイツからの退避を行っている中、彼も家族を空港に連れて行く。空港では要人たちを優先的に飛行機にのせるよう現場の統制がおこなわれていた。その中にはキラー衛星の開発者スタンドルフ博士の娘アンナもいた。トムも使命感からその活動に参加、地上の人員統制から機内での要人案内まで行っていたが、緊急の離陸のためにドアが締められ出られなくなってしまう。銃まで出して、残した家族のもとに戻ることを主張したパーカーだが、取り押さえられ、飛行機はそのまま離陸。その直後、ヨーロッパに彗星の破片が落下、世界は氷の世界に覆われた。 家族を裏切って生き延びることになってしまったパーカーは、それからというもの自責の念にとらわれていた。 それから3年がたち、モロッコにアメリカ政府の拠点はあった。そのモロッコがキラー衛星の標的にされた。その操作が出来るのはベルリンにあるアメリカ大使館にあるコントロール装置だけ。誰かがそこで衛星を操作している。彼らはシステムの開発者のスタンドルフ博士(ハンス・ジュイシュラー)がその首謀者とみていた。 アメリカ合衆国大統領ミランダ・ハリソンは、特殊部隊をそこに送る。 そのメンバーは、主人公のトム・パーカー(ディーン・ケイン)元ドイツのアメリカ大使館警備主任、パターソーン・ウォーターズ将軍(ナイジェル・ベネット)、システムの共同開発者である博士の娘アンナ・スタンドルフ(ベティナ・ジマーマン)、ウォーターズ将軍の片腕であるシャーシャ・ヘンリー(ジョアンナ・テイラー)ほか数名。 しかし、そこでは残されたものがスタンドルフ博士のもとでなんとか生存圏を構築し、さらに地球規模での気候回復をめざして、そのキラー衛星の使用を模索していたい。テロ行為に出たのは、やはり共同開発者であり、最後までそのキラー衛星が民間用だとしか教えられてなかった職員の一人クラウス・ヒンツ(ジョン・キーオ)だった。 作戦を終了した後パーカーは家族と過ごした自宅へともどってみる。テーブルには妻からのおき手紙があり、その手紙には最後までパーカーを信じていた妻の言葉がしたためられていた。妻は自分が裏切ってひとりで飛び立っていったとは思っていなかった。それを確認出来ただけでパーカーは自責の念から開放させる。 寝室では、抱き合ったまま凍死している娘の妻の姿がそのままのこされていた。 不要なドンパチは大いに邪魔だったが、ドラマ的には『渚にて』にも通じるある種の感動があった。いい話になりえた素材だけに、実に惜しい一作だ。。。
by ssm2438
| 2009-10-06 15:23
|
アバウト
主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||