|
2009年 12月 13日
監督:フランク・キャプラ脚本:ロバート・リスキン 撮影:ジョセフ・ウォーカー 音楽:ディミトリ・ティオムキン 出演: ロナルド・コールマン (ロバート・コンウェイ) ジェーン・ワイアット (サンドラ) H・B・ワーナー (チャン) ジョン・ハワード (ジョージ・コンウェイ) * * * 心地よい理想主義の映画をとりつづけたフランク・キャプラだが、時としてはずれもある。そのなかのいただけない一品。現実逃避ははなはだしく、ここまで夢想的だとあんまり好意的な見方は出来ない。 実在の冒険家ジョージ・リー・マロイに触発されたジェームズ・ヒルトンが6週間で書き上げた冒険小説『失はれた地平線』を気に入ったキャプラが映画化権の獲得。コロンビア映画は、ヒルトンの描く思想郷シャングリラを具現化するために、当時のスタジオが一年に使用する予算の半分である250万ドルもの予算をつぎ込んだといわれる。映画は批評家からは高い評価を得て、観客からも気に入られるが、映画の制作費が高かったために、初公開時には利益を生み出すことは出来なかった。 <あらすじ> 中国奥地の小都バスクルに駐在している英国領事ロバート・コンウェイ(ロナルド・コールマン)は、弟ジョージ(ジョン・ハワード)、化石学者ラヴェット、詐欺師バーナード、娼婦グローリアと香港にむけて飛び立つが、、チベットの奥地で不時着し、操縦士は死んだ。愕然とするコンウェイ等を原住民の一隊が迎えに来た。その頭目らしい中国人は英語をよくする老人で、一同をシャングリ・ラと呼ばれる楽園へ案内した。そこは高い山に囲まれた四時温暖の楽土で、地味豊かに、金銀を産し、約二千の住民は生存の闘争も無く、罪悪も疫病もなく、平和に楽しく暮らしていた。 この理想郷シャングリ・ラの統治者は大僧正と呼ばれる高徳の老人であった。大僧正は約二百年の昔ここに来たベルギー人の僧侶であり、いまだに健在だった。シャングリ・ラの楽土的な気候は人に長寿を与えるが、不死身ではない。やがて死期近きを知っった大僧正は後継者としてコンウェイを迎え大往生を遂げた。 ところが彼の弟ジョージはこの理想郷を嫌い、一日も早くロンドンへ帰ることを願っていた。そして彼に恋したロシア娘マリヤも彼と共にシャングリ・ラを脱出したがった。コンウェイはマリヤが二十数歳にしか見えないが実は七十幾歳であることを執事のチャン(H・B・ワーナー)に教えられていた。ジョージとマリヤだけを生かすわけにはいかないとロバートもシャングリ・ラをあとにした。ところがシャングリラを出ると吹雪に襲われ、マリヤは醜い老婆となって息絶えた。愛人の死にざまに半狂乱となったジョージは絶壁から墜落して死んでしまう。 ロバート・コンウェイは困難な旅を経て、蒙古に辿り着き、上海へ送られて、英国へ送還されることとなったがシャングリ・ラのことが忘れられず、再び理想郷に還っていくのであった。 参考までに・・、 1973年にリメイクされ『失われた地平線』というタイトルで公開された。 どちらかというと、こちらのほうが評判はよいみたいだ。 ![]()
by ssm2438
| 2009-12-13 02:19
| フランク・キャプラ(1897)
|
アバウト
![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||