西澤 晋 の 映画日記

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2010年 11月 15日

リバー・ランズ・スルー・イット(1992) ☆☆☆☆☆

リバー・ランズ・スルー・イット(1992) ☆☆☆☆☆_f0009381_4401697.jpg監督:ロバート・レッドフォード
脚本:リチャード・フリーデンバーグ
撮影:フィリップ・ルースロ
音楽:マーク・アイシャム

出演
ブラッド・ピット (ポール・マクリーン)
クレイグ・シェイファー (ノーマン・マクリーン)
トム・スケリット (マクリーン牧師)
ブレンダ・ブレシン (マクリーン夫人)
エミリー・ロイド (ジェシー・バーンズ)

        *        *        *

この手の映画には弱いんだ。

ロバート・レッドフォードがブラッド・ピットを主演に据えて描いた自然との調和。私のなかでの“自然との一体感映画”は『リバー・ランズ・スルー・イット』『レジェンド・オブ・フォール』『バガーヴァンスの伝説』の三本かな・・。そのうち2本はブラッド・ピット、そのうち2本はロバート・レッドフォード。この二人は貴重な人々だ。
レッドフォードがやってるのは「魂のヒーリング」と「自然との調和」、このふたつ。どの映画においてもそう。この映画は「自然との調和」がメインになってる。

しかし、『リバー・ランズ・スルー・イット』に関しては判る人にしかわからない映画だと思う。判らない人には全然チャンネルが合わない。ほとんどのエンタな監督さんは、シナリオ上で、「こうなって、こうなって、ここでこれを終わらせて、残ってる問題はこれで、こうなってるから、ここでこうしたら物語りは完結する」って物語を閉じるのだけど、レッドフォードが魅せるのはシナリオに書かれている台詞やイベントじゃなくて、その文字と文字の間にある行間。イベントを見せるのではなく、伝えるものを感じさせる演出。伝えるものは劇中で語られない。スピリバーグの映画みたいに、伝えるもを見せてしまう映画に慣れさせられていると、こういう映画は「なにこれ?」ってなる。イベント映画専門の人はパスしたほうがいいだろう。

役者としてはいまいち作品には恵まれなかったほうだとおもう・・。印象にのこるは候補者ビル・マッケイとギャッツビーとサンダンスだけだし・・・でも美貌も図抜けてるし、監督としのて才能は天才的に図抜けてるし。

<あらすじ>
かわらぬ大自然のなかで、あるときは父と息子二人で、あるときは息子二人だけで、そして最後は息子一人だけで釣り(フライフィッシング)をするだけ。。。

なんとすばらしい映画だ。。。

by ssm2438 | 2010-11-15 04:17 | R・レッドフォード(1936)


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