
監督:テオ・アンゲロプロス
脚本:テオ・アンゲロプロス
撮影:ジョルゴス・アルヴァニティス
アンドレアス・シナノス
音楽:エレニ・カラインドロウ
出演:ブルーノ・ガンツ、イザベル・ルノー
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やっぱりつまらない
テオ・アンゲロプロス。そうはいっても1998年の
カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞している。過大評価しすぎだよ。
この人の映画がつまらないのは、画面からカメラの存在が分ってしまうこと。これは私の本
『リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座』のなかでも書いたことなのだが、カメラの存在が分ってしまうと、その段階で脳みそはそれを作為的な画面と認識してしまい。ドラマとしてみられなくなってしまうのだ。我々が映画を見ているときは、それが作り物だと分っていても、もう一方でその物語を誰がつくったわけでもない、実在するドラマであると認識しようと思いながらみている。だから感情移入できるのでだが、アンゲロプロスの画面のようにつねにカメラの存在がフレームのこっち側にあることがわかるような撮り方をされると、それが、映画の一画面ではなく、「映画を撮っているところを撮った画面」のようにみえるのである。
特にテオ・アンゲロプロスの作品は詩的とか情緒性がとても重要な映画なのに、この撮り方で総てをダメにしている。カメラの存在を感じさせることがどれだけ映画にとって悪影響があるか、この映画をみればよくわかるはずだ。世間がどんなに評価しようとも、これが出来れなければ、見ている人は映画を映画として楽しめない。舞台劇を楽しめる人にはいいかもしれないが、映画にする以上は作為性を極力おさえて画面をつくってほしいものだ。
そういう私はこの映画のDVDを買ってしまっている。
ああ、なさけない。こんなん買うんじゃなかった。。。