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2009年 12月 26日
監 督:ジョエル・シューマカー脚本:ジョエル・シューマカー、カール・カーランダー 撮影:スティーヴン・H・ブラム 音楽:デヴィッド・フォスター 出演 アリー・シーディ (建築家志望のレスリー) ジャド・ネルソン (政治家志望のアレックス) アンドリュー・マッカーシー (ジャーナリスト志望のケヴィン) ロブ・ロウ (ミュージシャン志望のビリー) デミ・ムーア (銀行員のジュールス) メア・ウィニンガム (大富豪の娘ウェンディ) エミリオ・エステヴェス (弁護士志望のカーボ) アンディ・マクダウェル (カーボの憧れの女医デール) * * * 80年代の青春映画のマイルストーン。大学卒業後の7人の男女を描いた青春群像劇。野島伸司の『愛と言う名のもとに』のベースになっている作品。一般的にみればそれほど大した映画ではないのかもしれないが、この忘れられないテイストはなんともいえない素敵な感触。それぞれのエピソードのなかに青春の苦味とミルクがきいたエスプレッソ的な味わい。 雪の降る日はこれを見るのもいいだろう。懐かしい臭いに心が温かくなる。 ワシントンの名門、ジョージタウン大学をそろって卒業した7人は、むかし通ったバー・レストラン<セント・エルモ>に集う。そこでウェイターとしてアルバイトをしているのが、弁護士志望のカーボ(エミリオ・エステヴェス)。ミュージシャン志望のビリー(ロブ・ロウ)もここでサックスを吹いていたが、女に手が早くその上酒好きという性格破綻ぶりが災いして、学生結婚した妻との間に秋風が立っていた。そんな彼に秘かな思いを抱くのがウェンディ(メア・ウィニンガム)。 政治家を目ざすアレックス(ジャド・ネルソン)、女性として珍しく建築の勉強を続けるレスリー(アリ・シーディ)は学生時代からのカップルで、同棲している。行動力のあるアレックスとなにごとも理路整然と人生をしきるレスリーは、あたかも学級委員長どうしような理想てきなカップルだった。そんなレスリーにひそかに憧れているジャーナリスト志願のケヴィン(アンドリュー・マッカーシー)、銀行に就職したジュールス(デミ・ムーア)、ソシアル・ワーカーのウェンディ。 理想的にみえていたアレックスとレスリーの関係だが、アレックスの浮気がばれて二人の関係は壊れていく。そんな時になってやっとケヴィンの想いに気づくレスリー。女に手をださないケヴィンはホモではないかとからかわれていたが、レスリー以外にはいなかったのである。やがて二入は一夜をともにする。レスリーにとって、憧れていた女とのセックスは至上の喜びだっただろう。しかし、レスリーは「あなたが愛したのはあなたが作った私の偶像よ。私じゃないわ・・」とはっきり言ってのけるレスリー。 ずきずきずきずき!!! いたたたたたたたたたた!! 男の恋愛というのはそういうものなのである。 男にとっては、「この女こそ自分の理想の女なのかもしれない」という期待をもっている間だけ愛せるでのである。しかし一旦セックスをしてしまうと、そこには現実の女がそこに存在する。それは理想の女とは絶対一致することはない。かくして男の恋愛は終わる。そのあとのセックスは、人生を満たすためのひとつの道具でしかない。しかし、女にとっては、その道具ことそが愛の対象となる。 この映画はこの、男と女の恋愛観の違いをまざまざと見せ付けてくれた。 そして弁護士志望のカーボも、大学の先輩で女医をしているデール(アンディ・マクダウェル)に同じように憧れている。彼女の美しさにはまってしまったカーボは押しの一手で突進、休暇をとって恋人と山小屋にこもっていたデールのもとに押しかけ想いを告白するが、中からインターンの恋人がでてきた。 ひとりで盛り上がって、ひとりで空回りしている自分が惨めで仕方がないカーボに、もう帰りは雪道になるので一晩泊まっていくことを勧める大人の態度。相手の男から性的に求められていることを理解したうえで、なおかつフェアーに接することが出来る大人の女性の態度。これには感心した。 カードでほしいだ服や装飾品を買うジュールス(デミー・ムーア)は、勤め先の妻子持ちの上司と恋に落ち、棄てられた、カード破産、会社もクビになり、自殺を計る。そんな彼女を説得できたのは、おなじくダメ人間のビリーだった。自分たちのなかのみっともなさをさらしても、決して見捨てられない信頼感。そんな7人の物語。そして最後はミュージシャンとしての成功を目ざしニューヨークヘ向かうビリーを一同が見送るのであった。 「セント・エルモの火」とは、嵐の大海に捲き込まれた水夫たちを導くという伝説の火。
by ssm2438
| 2009-12-26 00:40
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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