監督:ジャック・アーノルド
脚本:ハリー・エセックス、アーサー・ロス
撮影:ウィリアム・E・スナイダー
音楽:ジョセフ・ガーシェンソン、ヘンリー・マンシーニ
出演:
ジュリー・アダムス (ケイ・ローレンス)
リチャード・カールソン (リード博士)
リチャード・デニング (ウィリアムズ博士)
アントニオ・モレノ (カール・マイア博士)
リコウ・ブラウニング (半漁人)
* * *
クリーチャー物の古典。造形的にはこのてのものが好きな人には魅力あるかもしれないが、見せ方はよろしくない。そういう私も子供の頃は、この映画を雑誌で知り、観たいとは思っていたのだが、観たのが20代半ば。しかし、みてみると恐ろしいほど説明的な見せ方で、襲い方、襲われ方がかなりマヌケなので、ビデオテープ早回しでみてしまった。話のネタとしては知っていても悪くはない程度の映画。
ただ、内容的にはただの来るぞ来るぞのどきどき路線オンリーではなく、人間の女性に憧れる半魚人という、報われない愛に心を痛める哀れな半漁人の話でもあり、そのへんは
『キングコング』チックな流れを継承してるようだ。・・しかし、もうちょっとムードのある見せ方ができなかったものかと思ってしまう。
ちなみに半魚人のスーツアクターは、後に
『007 サンダーボール作戦』で水中シーンの監督を手がける
リコウ・ブラウニングである。
<あらすじ>
アマゾンの奥地探検中にカール・マイア博士(
アントニオ・モレノ)により、デボン紀の地層から水かきのついた手の化石が発見された。 報告を受けたブラジルの海洋生物研究所から、所長のウィリアムズ博士(
リチャード・デニング)と魚類学者のリード博士(
リチャード・カールソン)、所長助手のケイ・ローレンス(
ジュリー・アダムズ)が調査に向かう。
一行は、「魔物が住む」と言う黒い入江を潜水調査するが、ウィリアムズとリードが不在の間、優雅にサービス遊泳しているケイは全身に鱗を持つ半漁人に襲われる。ケイは危うく難を逃れ、リードは入江に毒物を流し(おい!)、仮死状態に陥っていた怪物を船に生け捕りにすることに成功する。息を吹き返した半魚人は船の関係者を殺し、ケイを連れ去ってしまう。救出に向かう一行。かなりマヌケなやりとりが展開されるが、半魚人はマイアの放った銃弾に痛手を受けて、哀れ、入江深く消えていった。