監督:パトリス・ルコント
脚本:パトリス・ルコント/ジェローム・トネール
撮影:ジャン=マリー・ドルージュ
音楽:グザヴィエ・ドゥメルリアック
出演:
ダニエル・オートゥイユ (フランソワ)
ダニー・ブーン (ブリューノ)
ジュリー・ガイエ (共同経営者カトリーヌ)
* * *
久々のルコント映画。まあ、そこそこかな。
『髪結いの亭主』のときはとっても感動したのにそれ以降はいまいちこれはって言うのがないというか・・・、いや、胆に私があまりフォローしてなかったっだけか・・。
『イヴォンヌの香り』ではずして以来、ちと敬遠気味でそのあとみたのが
『橋の上の娘』だった。悪くは無いけど・・・かといっておおおって感動も無かった。で、この映画。これもやっぱり悪くはないし、そこそこいいけど・・、それ以上でもない。ただ、多分フランス人の監督のなかでは日本人には見やすい映画を撮る人だと思う。個人的にはパ
トリス・ルコントと
ロベール・アンリコがフランスの監督のなかでは見やすいかな。
この映画のなかで、
ダニエル・オートゥイユが「あなたには友達がいない」と言い切られ「いる」って意地を張って賭けをしてしまったことから物語が始まる。「じゃあ、あと10日間のうちに、その友達とやらをつれてきてよ」って展開になりる。しかし、性格のよくない彼にはだれも友達と呼べる人はいない。仕事仲間をあたってみても、旧友のリストをあたってみても、だれも相手にしてくれない。そればかりか、誰もが自分を嫌っていたことが判って来る。
で、ふとこの問題に自問自答してみる。
「友達はいるのか?」
友達は・・・やっぱり自分の場合は小学校、中学、高校の時の友達というのが一番初めに頭にうかぶ。ただ、じゃあ今の仕事場でいるのか?って言われるとどうなのだろう・・?? 彼らは仕事でつきあいのある人たち・・ということになりそうだ。でも、仕事の場での友達というのは・・意外と友達カテゴリーにはいりづらい部分はある。だいたい友達というのは利害関係を抜きにした部分で付き合える人たちのことで、やっぱり仕事上ではなかなか成立しづらいし、まして異性間ではむりだろう。結局昔の旧友ということになるような気がするのだけど・・・あるいは趣味の仲間か・・。
・・いや、それ以前にこの質問自体がご法度だな。
だいたい「お前が俺の友達だ」・・・なんて恥ずかしすぎて言えなるわけがない・・・。