西澤 晋 の 映画日記

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2010年 01月 22日

まぼろしの市街戦(1967) ☆

まぼろしの市街戦(1967) ☆_f0009381_16551716.jpg監督:フィリップ・ド・ブロカ
脚本:ダニエル・ブーランジェ/フィリップ・ド・ブロカ
撮影:ピエール・ロム
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

出演:
アラン・ベイツ (プランピック二等兵)
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド (コクリコ)

        *        *        *

現実逃避肯定映画。ゆえに私は全然受け付けなかった。

まだ私が20代のころ、年配のアニメーターにこの映画のことを教えられ、見てみようとレンタルビデオ屋にいったがおいてない。仕方がないのでレーザーディスクまで買ってしまった。・・・で、見た見たのだが・・・うむむむ、個人的には受け付けなかった。とにかく反戦思考映画と現実逃避肯定映画は大嫌いな私なので、この両方の価値観をあわせもつこの映画はどうにもいただけない。ただ、こっち系の映画が好きな人にはいいかもしれない。それにジュヌヴィエーブ・ビジョルドはキュートだった。
・・しかし、なんでこう現実逃避の人たちはコスチュームプレイが好きなんだろう。

<あらすじ>
1918年10月、第一次世界大戦末期の北フランスのある街。各地でドイツ軍は敗走していがこの街も例外ではない。イギリス軍に追いたてたれたドイツ軍は、この街から撤退する際に大型の時限爆弾を仕掛けていった。伝書鳩の飼育係であるプランピック二等兵(アラン・ベイツ)はフランス語が話せるというだけの理由で爆弾解除の命令をうけてこの街に向かうはめになる。

まぼろしの市街戦(1967) ☆_f0009381_1741235.jpg町の人々は逃亡し、ドイツ兵も撤退し、もぬけのからになった町に繰り出す精神病院の患者たち。あるものは司祭を服を身にまとい、またあるものは軍服をみにまとい、またあるものは貴族や娼館の経営者の衣装をみにまとい、誰もいない街の中でコスチュームプレイを謳歌する。プランピックも「ハートのキング」と祭り上げられる。戦争の恐怖、これから爆発するであろう爆弾の恐怖、彼らにはそれを感知する能力がない。プランピックは善良な狂人たちを避難させようとしたが、誰も動かなかったが、コクリコ(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)から時限爆弾の隠し場所を聞き、無事撤去することが出来た。

やがてイギリス軍が町に入城、さらに逃走したはずのドイツ軍も退路を絶たれ戻ってきてしまい、街の中で銃撃戦となる。双方全滅。街の中には兵士たちの死体が散乱していた。遅れてきたイギリス軍の本隊が街にはいろうとすると、患者たちは、自分たちの安心できる場所、精神病院に戻っていく。
プランピックは、軍とともに次の任務地に向うが、ユーターン。軍服を脱ぎ捨てて病院の門を叩くのだった。

by ssm2438 | 2010-01-22 16:58


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