2010年 01月 28日
監督:フィリップ・カウフマン 原作:アナイス・ニン 脚本:フィリップ・カウフマン/ローズ・カウフマン 撮影:フィリップ・ルースロ 音楽:ジャン・ピエール・ルー 出演: マリア・デ・メディロス (アナイス・ニン) フレッド・ウォード (ヘンリー・ミラー) ユマ・サーマン (ジューン・ミラー) * * * フィリップ・カウフマンが『存在の耐えられない軽さ』につづき、心のつぶやき表現映画に挑んだが、敗れさった映画。当時それでも一応見ておこうかと、わざわざ銀座のみゆき座(そこでしかやってなかった)まで出向いてみたのだが・・・特に感動もなく、感化されるところもなく・・・。 ただ、マリア・デ・メディロスの幼女を大人にしたような顔だけは印象的だった。 原作者のアナイス・ニンはフランスの著作家。11歳の時から死ぬ直前まで60年間以上にわたって書き継がれた日記が、二人目の夫によって『ニンの日記の無修正版』が出版された。 この映画は、ニンの小説『ヘンリー&ジューン』を元に、『愛の日記 - アナイス・ニンの無修正日記、1931年~1932年』から制作したもの。彼女の日記は、私的生活と関係者について深く探求する洞察力を備えたものであり、これらの人物を深く分析しあけすけに表現しているといわれている。そういう意味では、内面描写が『存在の耐えられない軽さ』と似たようなところが魅力的だったのかもしれない。ただ、本編の言葉を聴く限りでは、クンデラの内面描写ほどの表現がされていたとはいえないような気もするが・・。 <あらすじ> パリ、1931年。まだ無名の作家ヘンリー・ミラー(フレッド・ウォード)とであったアナイス(マリア・ディ・メディルシュ)は粗野で情熱的なヘンリーに強く魅かれ、また、ヘンリーもまたアナイスの妖しい魅力に捕えられてゆく。しかしヘンリーには妻ジューン(ユマ・サーマン)があり、彼女はニューヨークで金持ちの男に体を委ね、その金で職のないヘンリーを養っていた。 やがてパリにやって来たジューンの大胆で強靭な性格に強い魅力を覚えるアナイス。しかしジューンはヘンリーの小説のモデルになっている自分の姿が歪められていると怒り、ニューヨークへ帰ってしまう。残されたヘンリーはアナイスと関係をもつようになる。アナイスはその関係の中で自らの文学的資質を開花させ、小説家へのみとを駆け上がっていく。また性的にも解放され従兄とも関係を持つようになる。ヘンリーは『北回帰線』を書き上げ、アナイスの支援により出版が決まる。 そんな時、再びジューンが戻ってくる。アナイスは自らの愛を彼女に対して打ち明けるが、へンリーとアナイスの関係を知ったジューンは2人の前から姿を消した。それに呼応するようにアナイスもまたヘンリーのもとから去り夫のもとに帰る。 ヌードやセックスシーンもそこそこ出てくるが、やっぱり主演の二人の女性、ユマ・サーマンもマリア・デ・メディロスも私の好みではないのでいまひとつ、のめりこめなかった。
by ssm2438
| 2010-01-28 21:41
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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