
監督:森一生
脚本:増村保造/石松愛弘
撮影:宮川一夫
音楽:鏑木創
出演:
市川雷蔵 (ある殺し屋・塩沢)
野川由美子 (圭子)
成田三樹夫 (前田)
* * *
人のいい殺し屋の話
世間では絶賛してるひともいるのだけど・・・、個人的にはもうちょっとシリアスにしてほしかったかなあ。
市川雷蔵と
野川由美子、
成田三樹夫で2億円相当の薬を奪い合うことになるのだけど、野川と成田の2人は市川雷蔵をはめようとしてる。その結果殺されそうになるのだけど、そこはそれ、最後には分け前も渡してあげるという・・なんちゅう人の良さ。市川・殺し屋・雷蔵がやたらと人情ある殺し屋さんで、とんかく人がいいんだ。裏切り者はすっぱり始末してほしいものだけど・・、まあ、展開的にはそんなに冷淡な話でもないし、こんなんでいいのかなとも思うけど・・・、いい時代やったね(苦笑)。
しかし、市川雷蔵は殺し屋家業をやってるけど、普段は小料理屋の店主という・・、仕掛け人梅安みたいな設定だけど、シリーズものとしたらいいのかもしれないけど、単発ものの設定じゃないなあ。
<あらすじ>
ふだんは小料理屋『菊の家』の主人だが、裏の顔は殺し屋だという塩沢(
市川雷蔵)。そんな菊の家に圭子(
野川由美子)という女が住み込んでしまう。
そんなところへ、暴力団木村(
小池朝雄)から、競争相手のボス大和田を殺してほしいと依頼があった。ボディガードに守られた大和田だったが、パーティに芸人として潜りこんだ塩沢は大和田をさくっと殺した。塩沢に惚れこんだ、木村組幹部前田(
成田三樹夫)は、塩沢に弟子入りを頼んだが相手にされない。前田は圭子から手なづけようと、強引に圭子と関係を結んだ。
塩沢、前田、圭子の三人は、大和田組から二億円の麻薬を横取りする計画をたて、見事に成功させる。しかし、圭子と前田は塩沢も殺して彼の金も盗もうという計画だった。しかし、裏切りを予想していた塩沢は前田の拳銃の弾を抜いていた。愕然とする前田に、塩沢は約束通り麻薬を三等分して去っていった。
初めて本当の男の気持にふれた前田は、麻薬も圭子も捨てて塩沢の後を追っていくのだった。
・・・ははは、なんだかじつに甘々な展開である。こいうのがまかりとおった時代だったんだなあ。実に心の広い殺し屋さんだ。