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2011年 09月 11日
原題:THE ENGLISH PATIENT監督:アンソニー・ミンゲラ 原作:マイケル・オンダーチェ 脚本:アンソニー・ミンゲラ 撮影:ジョン・シール 音楽:ガブリエル・ヤーレ 出演: レイフ・ファインズ (アルマシー) クリスティン・スコット・トーマス (キャサリン) ジュリエット・ビノシュ (ハナ) ウィレム・デフォー (カラヴァッジョ) * * * メロドラマなのに面白い! 語り口の上手い映画だ。 『恋愛ドラマ』と『メロドラマ』の違いは(これはあくまで私の勝手な解釈、いつか変わるともわからないが)、『恋愛ドラマ』<憧れた相手と引っ付くまでの話>、『メロドラマ』は<既に出来上がった二入を環境が引き裂いていく話>・・のように解釈している。しかし、出来上がるまでを夢見る話というのは、それじたい夢があるのでみていて楽しいが、メロドラマとなるとただただ崩壊していく様をみせられるので正直楽しいものが出来上がるとは思えない。そんなメロドラマをサスペンス仕立てに味付けして、興味をひきつけて話さない構成にしているのがこの映画。 サスペンスというのは謎解きという見ているものの興味をひきつけるネタがあるのでやっぱり魅せ易い。ただ、登場人物が記号的になりがちであり、話をこねくるだけになりかねないのがたまに傷。ヒッチコックの映画などはまさにそんんあ感じだ。あんなに登場人物が記号的になってしまうと、どうしても見ていて感情移入が出来ないのであまり面白いとは思えない。 この映画はメロドラマだけではベタになりそうな物語だが、その人が記憶喪失になり、徐々に本来のメロドラマの筋書きを思い出すという展開になっている。見せ方としては飽きのこない見せ方だ。 ・・・・しかし、よくよく考えてみると、松本清張的でもある。松本清張の話というの・・まさにメロドラまとサスペンスの融合だ。 1996年のアカデミー賞では、作品賞、助演女優賞(ジュリエット・ビノシュ)、監督賞(アンソニー・ミンゲラ)、 撮影賞(ジョン・シール)他の部門で獲得している。 個人的には撮影賞をジョン・シールがとってくれたことは嬉しい。ジョンシールは、『刑事ジョンブック/目撃者』、『レインマン』、『今を生きる』などのみずみずしい画面が印象的な撮影監督さん。 <あらすじ> 第二次世界対戦の末期(1944年)のイタリア。北アフリカ戦線で銃撃された顔に顔に火傷をおい、記憶をなくした男が野戦病院に運び込まれる。記憶をうしなった彼を看病するハナ(ジュリエット・ビノシュ)。徐々に彼の記憶が紐解かれていく。 彼の名はアルマシー(レイフ・ファインズ)。ハンガリーの伯爵の家柄に生まれ、英国地理学協会に加わり、アフリカでサハラ砂漠で地図を作っていた。彼らの地図は、北アフリカ戦線をドイツと戦うイギリス軍にとっても貴重なものだった。1938年、協会のスポンサーのジェフリー(コリン・ファース)と彼女の妻キャサリン(クリスティン・スコット=トーマス)に出会う。夫のジェフリーは英国情報部のカイロに戻るが、キャサリンは砂漠のほかのメンバーと残ることにした。アルマシーは彼女に心奪われる。やがて二人は人目を忍び密会を重ねるようになる。2人の関係はやがてジェフリーに知れ、彼は小型機の助手席にキャサリンを乗せ、 『泳ぐ人の洞窟』近くでキャンプの引き上げ作業にあたるアルマシーめがけて突っ込んでいく。 ハナとアルマシーの前にカラヴァッジョ(ウィレム・デフォー)と名乗る男が現れる。彼は北アフリカで英国情報部に出入りしており、ドイツ軍に拘束され、拷問で親指を切断されていた。彼はその拷問にかかわった人物を殺して旅しているのだった。アルマシーもそのひとりだと彼は疑っていた。 記憶が戻ってくる。あの日、アルマシーに向かって飛行機を突進させるジェフリーだが、アルマシーは辛くもかわすことができた。ジェフリー機は地面に激突、ジェフリーは絶命し、キャサリンは重症だった。アルマシーはキャサリンを洞窟に運ぶと「助けを呼びに戻ってくる」とありたけの装備をのこし、砂漠へ出て行った。三日三晩、砂漠を歩き続けようやくたどり着いた町だが、取り次いだイギリス兵たちは、彼の名前から彼をスパイときめつける。暴行したアルマシーは容疑者として手錠を掛けられ護送されるが、彼は行くしかなかった。トイレに立つと言い、付き添われた兵士を殺し、護送列車から脱走。ドイツ兵に見つかった彼は、地図をドイツ軍に売り渡し、飛行機でキャサリンの元へ急いだが、時既に遅く、彼女は息絶えていた・・・。
by ssm2438
| 2011-09-11 10:02
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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