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2011年 02月 20日
監督:増村保造脚本:池田一朗/増村保造 撮影:小林節雄 音楽:山内正 出演: 内田喜郎 (佐々林家の長男・一郎) 内田朝雄 (佐々林豪一) 松尾嘉代 (佐々林家の長女・奈美恵) 梓英子 (佐々林家の次女・みどり) 若尾文子 (パン屋の川上久代) 緒形拳 (杉浦悠二先生) * * * 60年代後半の大映映画はエナジーをうしなってしまっている。 やっぱりこれは大映自体がかなり破綻しかけていたころで、明らかに制作費のなさが如実に画面にあらわれている。なんとか増村保造の見せ方でどろどろな世界を描こうとしても、やはりセットがろくに組めなくなっているなあっていう限界を感じる。 映画作りというのは結局セットを組んで、欲しい画が撮れない場合は、壁をとりはずしてその奥からカメラをいれられるものだが、あるもののなかで撮影するとなかなかそういうわけには行かない。 映画自体は、きちんと取れていればまあまあ面白そうだったけど、でも、『赤い天使』とか『清作の妻』のころの怒涛の増村保造イズムはあまり画面から伝わってこない。そう、覇気がつたわってこない。時間と余裕とお金があればとってもいい映画になったのに・・とおもわれる悔しい映画だ。 しかし、ドラマ自体はかなりのぐろぐろであり、大映テレビでやったらきっと受けただろう。どろどろ大映は良かった。 <あらすじ> 北海道の観光王・佐々林豪一(内田朝雄)は、長女の奈美恵(松尾嘉代)、次女のみどり(梓英子)、そして長男の一郎(内田喜郎)がいたが、奈美恵はおさないころ豪一にひろわれた娘であり、血がつながっていなかった。そして今では父の愛人になっている。 そんな人玄関系のすさんだ家庭にいてこころがささくれだっている一郎にとって、唯一心がいやされる人といえば、毎日パンを買う店の久代(若尾文子)だった。 奈美恵は一郎をからかい半分に挑発してくる。一郎はみどりに、奈美恵を父から奪うと宣言し、それから間もなく、挑発してくる奈美恵を抱き、彼女に二度と父と寝ないと約束させたのだ。しかし、豪一と奈美恵の部屋はある仕掛けで、ドアがつながっていた。奈美恵が一郎だけの女になるはずもなかった。そのことを問い詰めると奈美恵は、一郎の憧れの女性久代もまた豪一の女だという過去を話す。久代が豪一の秘書だった頃暴行を受け、息子・和夫を生んだことを知った。 豪一を許せなくなった一郎はナイフを手にして父に迫ったが殺せない。その夜一郎は父の名を汚すため、学校に放火した。宿直の杉浦先生(緒方拳)は、現場に落ちていた帽子から、犯人が一郎だと判ったが沈黙をとおし、責任をとって辞職した。豪一も一郎の仕業と察してみなに否認するよう厳命した。だが、みどりは一郎に自白するように言い、虚飾にみちた佐々林家から出ていった。 一郎は、当夜杉浦の許にいて火傷した和夫を見て、良心の呵責に駆られ、豪一の面前で警察へ自白の電話をするのだった。
by ssm2438
| 2011-02-20 02:10
| 増村保造(1924)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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