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2010年 04月 02日
原題:THE OTHER VICTIM監督:ノエル・ブラック 脚本:リチャード・デ・ロイ 撮影:フランク・スタンリー 音楽:リチャード・ベリス 出演: ウィリアム・ディヴェイン (ハリー・ラングフォード) ジェニファー・オニール (ナンシー・ラングフォード) * * * もういらない。 ・・・分るなあ、この気持ち 原題は『The Other Victim』。こまったことにアメリカのサイトにいっても、画像がない。何処で見たのだろう、妙に生々しく印象深かった。VHSでレンタルされてたからみたんじゃないかと思うのだけど・・・、なにせ25年以上も前の話なおで記憶があいまいだ。映画は、妻がレイプされた、夫の側の気持ちの整理をつけるまでの話。 脚本はリチャード・デ・ロイ。私の大好きな『ふたり』の脚本家だ。じつはこの人、この二本しか脚本をかいていないみたいだが、どうにも私のツボにははまるようだ。 レイプされたのは『おもいでの夏』のジェニファー・オニール(→)なので私にとっても、大切なものを汚された気持ちになってしまう。<あらすじ> 田舎町に住むハリー・ラングフォード(ウィリアム・ディヴェイン)が帰ってみると、妻ナンシー(ジェニファー・オニール)の様子がおかしい。体のあちこちに怪我をしており、顔にもあざがある。やたらとけだるそうにしているが、気丈に振舞おうとしている。やがて妻がレイプされたことが認識される。ふたりは警察に被害届けをだすことにする。 警察では女性の担当官が、今後の対応と処置を話す。膣内から精液の検出とか、爪の間にはいっているレイプ犯の皮膚の検出とか、刑事裁判に訴える異常は被害をうけた肉体の証拠写真等も必要になるという。日を改めて、そのときに状況を取調官がナンシーに感情のない口調で機械的にたずねていく。夫のハリーはマジックミラーの裏にいて、中の様子をみている。 ピックアップトラックが外にとまり、猟銃をもった男が入ってきて、自分に暴行をふるったという。銃をつきつけ、髪をひっぱって跪かせ、ジッパーをおりした・・。ナンシーがいき絶え絶えに、なんとか冷静さを保とうとしながら証言している。「それから・・・?」と機械的な取調官の声。 「それから・・・・(声がでてこない)・・・・・・うううう、私にさせたのよ!」となんとか言葉を吐きだし泣き崩れてしまう。その人の調書はそれ以上続行できず、翌日にもちこされる。マジックミラーの後ろではハリーがやりきれない思いになっている。 それから半年がたったが、結局犯人は捕まっていない。ハリーとナンシーは夫婦で二人で、またある時は1人でカウンセリングを定期的にうけていたが、その日から二人の間でセックスはもてなかった。体は治っても、ハリーの心が求められないのだ。ハリーはカウンセリングで 「妻を愛している気持ちにかわりはない。大事におもっている。 しかしその一方で、“もういらない”っておもっている自分がいる」 これは分るなあ・・・。男が大事にしているものを誰かに犯されたら、それがなんかの玩具であっても、こういう思いになる。それが完璧だからこそ愛しているのであって、それが誰かに損なわれたら最後「もういらない」って気持ちになる。これは男がもつ、憧れであって、その憧れが崩壊してしまうと、あとは現実だけになってしまう。男は夢をみられなくなると愛せなくなるものなのだ。 物語は、その時のピックアップトラックがどこやらの誰かがのっていたという話をききつけたハリーが、猟銃をもってそいつの家におしかける。その男は犯人かもしれない。でも確証はない。ただ、怪しい気はする。今にもその男を撃ち殺そうとするハリーだが、最後の最後で踏みとどまり去っていく・・といういもの。 ひたすら解決されない無念さだけが残るという、人生の悔しさを搾り出した映画だった。 しかし、ウィリアム・ディヴェインって人は、『ローリングサンダー』でもそうだが、精神的にいためつけられて、耐えるしかないキャラクターがよく似合う、M性を感じる役者さんだ(苦笑)。ドラマにはいじめられ役というのは不可欠なのだが、この人をいじめると、こう反応するだろうな・・っていうのを期待通りのリアクションをしてくれるキャラだ。こういうのはM性なんだと思うな。
by ssm2438
| 2010-04-02 06:36
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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