2010年 04月 12日
監督:岡本喜八 脚本:岡本喜八 撮影:加藤雄大 音楽:山下洋輔 出演: 真田広之 (助太刀屋助六) 鈴木京香 (お仙) 岸部一徳 (榊原織部) 仲代達矢 (片倉梅太郎) * * * うむむむむむ・・・・これ、面白いのかあ??? コメディ仕立ての時代劇で一応「痛快時代劇」という枠組みなのかもしれないがこの映画、舞台でやったら少しは見らるのかもしれないが、私には全然面白さが伝わってこなかった。「こういうもんなんだ」という前提で、楽しめる人だけに楽しめる映画かな・・・。 たとえば、子供向けの戦隊ものとか、仮面ライダーとか、ウルトラマンとか、「これはこういうものだんだ」って理解したうえでその中のあるところは「面白い!」って思える人ならいいのだけど、一般的にみると、どうにもちゃちいぞって思ってしまう人には、やっぱりただのお子様向けのテレビドラマでしかないということはよくあることで、この映画も、「喜八の映画はこういうものだんだ」って理解してみると少しは楽しめるかもしれないのだけど、それがない人にはダメみたい。 とにかく、私にしてみれば「死んでいるのか死んでいないのか、よくわからない」というのが問題だった。斬られた男がどうやら死んでいるらしいのだが、特にちがでてるわけでもなく、服が切れているわけでもなく、いわゆる『水戸黄門』的な斬られ方で「死んでいる」という記号になっているみたいだが、これじゃあ、まだ死なないだろう・・」って思ってるにもかかわらず、物語の中では死んでいることになってしまうので、死ぬシーンの意味合いがきわめて薄い。もっともこんな映画なのでそんな血しぶきどばああああああって出す必要はないのだが、見てる人に「ああ、これだったら死んだと理解してあげてもいいだろう」って思わせてくれる演出ってのはあるんじゃないだろうか。 おまけに最後、火縄銃で撃たれて死んでるはずの助六からはどこにも血が出てないし、どうみても寝てるだけにしかみえないけど、今までの流れだとこれは「死んだこというふうに解釈してあげないといけないのかな」無理やり思い込む努力はするのだけど、ドラマの流れを考えるとどうせ生きてるのだろうって思ってしまう。そんなときでも、映像として「確実に死んでる」って説得できないままドラマが進むので実にうむむむむむ~~~~~~なのである。結局最初から最後まで、ドラマに入りきれないまま終劇となってしまった。 <あらすじ> 助太刀マニアの助六(真田広之)が久しぶりに故郷の宿場町へ戻ってみると、もうすぐ仇討ちがあると言う。兄の仇を討とうとしているのは脇屋新九郎と妻木涌之助。だが、既に助太刀舞台はそろっており、助六の助太刀は必要としていないらしい。自分の出番がないと知り、昔なじみの棺桶屋に向かった助六は、そこで元八州廻りの役人・片倉梅太郎という侍(仲代達矢)に出会う。彼こそが今回のあだ討ちの敵役であるらしい。 仇討ちの検分役、関八州取締出役・榊原織部(岸部一徳)が到着し、いよいよ仇討ちが始まり、片倉は斬られ仇討ちは終わる。ところがこの侍、実は助六の父親だったのである。そのことを棺桶屋から聞かされた助六は、父親の仇討ちをと思うのであったが、又敵は御法度。そこで、父親の位牌に助太刀を頼まれたということにして、織部たちをどたばたコメディ展開しながら斬っていく助六であったとさ。
by ssm2438
| 2010-04-12 12:05
|
アバウト
主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||