2010年 05月 09日
監督:エイドリアン・ライン 脚本:ジェームズ・ディアデン 撮影:ハワード・アサートン 音楽:モーリス・ジャール 出演: マイケル・ダグラス (ダン・ギャラガー) グレン・クローズ (アレックス・フォーレスト) アン・アーチャー (ベス・ギャラガー) * * * 最後はホラー映画化かい!? 話は度外視して映像だけをみるときめこんでいるエイドリアン・ライン。しかしこの映画だけはエイドリアン・ラインのなかではめずらしく映画的に出来てる映画かもしれない(苦笑)。 『フラッシュダンス』や『ナインハーフ』という映像派映画の巨匠(?)のエイドリアン・ライン。少なくとも私にとっては好きな監督さんである。 この人の映画を見るときだけは、あまり話がどうのこうとということはおいといて、ひたすら映像センスのよさだけを楽しむことにしている。そんなエイドリアン・ラインの作品がなぜかアカデミー賞にノミネートされてしまったのがこの映画。なるほど、いつもの映像的凝ったスタイリスティックな映画というよりも、映画的にドラマの進行でみせてる映画になっていたと思う。 話題にはなったが、<エイドリアン・ラインの映画>というくくりのなかでは今ひとつだったかな。エイドリアン・ラインが普通の映画監督をめざした感じの映画になってしまっていた。 主人公の妻を演じるアン・アーチャーはなんだかとっても大人のいろっぽさを感じさせている。この映画のおかげで『カナディアン・エクスプレス』なんかもみてしまったではないか! この女優さんはとっても収穫だった。 <あらすじ> にはじめて会ったのは出版記念パーティの席だった。有能な弁護士ダン・ギャラガー(マイケル・ダグラス)は、美しい妻ベス(アン・アーチャー)と6歳になる娘エレンに恵まれた何不自由ない家庭生活を送っていた。そんなダンはある出版社のパーティで、編集者のアレックス・フォレスト(グレン・クロース)と知り合い、一晩の情事をかわした。ダンは一夜だけの情事だと思っていた。しかしアレックスは違っていた。 翌朝、アレックスから自宅に電話がかかってきた。断りきれなかったダンは再びアレックすの部屋を訪れセックスをしてしまう。これで終わりにしたいダンが帰ろうとすると、アレックスはダンを激しくののしり、手首を切った。ウィークエンドの情事が悪夢に変わってしまった。それからというもの、アレックスのストーカー行為はエスカレートしてく。度重なる電話や自宅への訪問、さらには娘のペットのウサギを鍋で煮てしまうアレックスの狂気。その夜、ダンはベスに告白する。傷つき取り乱すベスだが、アレックスから電話がかかってくると「私の家に近づいたら殺すわ!」とベス。 ある日、娘のエレンを学校まで迎えに行くと、アレックスが連れ出していた。半狂乱となって車で町中を捜しまわるベスは交通事故を起こしてしまう。妻の事故を知ったダンはアレックスのアパートに駆けつけ、彼女を殴り倒した。数日後、ベスが退院した。浴室の鏡に写る事故の痕も生々しい自分の顔を見て呆然としているベス。と、突然、いつの間にか侵入していたアレックスが包丁を持って襲いかかった。必死に逃げるベス。ダンが駆けつけた。今や狂気と化したアレックスはホラー映画のお病気キャラと化し、死闘のすえベスに撃ち殺されて浴槽のなかで絶命する。
by ssm2438
| 2010-05-09 19:23
| エイドリアン・ライン(1941)
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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