監督:ジョン・フランケンハイマー
脚本:デヴィッド・アンブローズ/ジェイ・プレッソン・アレン
撮影:ブラスコ・ジュラート
音楽:ビル・コンティ
出演:
アンドリュー・マッカーシー (デヴィッド・レイボーン)
シャロン・ストーン (カメラマンのアリソン・キング)
ヴァレリア・ゴリノ (デヴィッドの恋人リア)
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フランケンハイマーが良い味をだしているが・・・ちと判りづらい。
こちらは
赤い旅団。1970年に結成されたマルクス・レーニン主義を掲げるイタリアの極左民兵組織。ひとことでいうとイタリアの日本赤軍みたいなもの。イタリアでは権力を牛耳る立場の人間の腐敗がすすんでおり、それに業をにやした極左系の若い者たちが革命とイタリアの西欧同盟からの離脱を主張して70年代初頭から活動を開始。数多くの誘拐・殺人事件を起こし、ジャーナリストや、警察官、裁判官、実業家、政治家などを殺害した。
ストーリーはあるようで、ないような映画という印象。話も実はよくみえてこない。小説家志望のアメリカ人青年
アンドリュー・マッカーシーが冒険小説を執筆していたのだが、その小説の題材がテロリスト達が実際考えていた計画と告示していた。そこからうまれる誤解。今ひとつ映画自体に迫力がないのだが、その浅いところのイベントがこの映画のリアリティなのだろうな。
<あらすじ>
1978年のローマは赤い旅団によるテロが頻発していた。ニュース記者としてローマに戻ってきたデヴィッド・レイボーン(
アンドリュー・マッカーシー)は、かつての恋人リア(
ヴァレリア・ゴリノ)のもとへ身を寄せ、ジャーナリストとしての仕事をしつつ赤い旅団をモチーフにした冒険小説を書き始めていた。
ある晩デヴィッドは彼の新聞社の主催によるパーティーの席で女性カメラマンのアリソン・キング(
シャロン・ストーン)に出会った。赤い旅団を追うアリソンはデヴィッドの小説に興味を示し、密かに手に入れるが、これがどういう経路が赤い旅団の耳に入る。その小説には彼らが現実に起こそうとする事件と告示する部分があったのだ。そして彼の周辺の人間が次々と犠牲になっていった。身の危険を感じたデヴィッドはアリソンと逃亡、リアに助けを求めるが、実はリアは赤い旅団の一員であった。捉えられた二人が釈放される際、リアは2人の目前で裏切りものとして射殺され、その報道を命じられた。