西澤 晋 の 映画日記

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2010年 06月 25日

誘惑のアフロディーテ(1995) ☆☆

誘惑のアフロディーテ(1995) ☆☆_f0009381_22423041.jpg監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
撮影:カルロ・ディ・パルマ

出演:
ウディ・アレン (レニー)
ヘレナ・ボナム=カーター (妻・アマンダ)
ミラ・ソルヴィノ (養子の実の母・リンダ)

       *        *        *

いやああ、けっこう俳優人はメジャーな人が一杯いる。

70年代のウディ・アレンは大好きだったのに、それが80年代にはいり、90年代にはいるとなぜは面白く見られない。なんででしょうねえ? これはそんなウディ・アレンの90年代の映画。しかし、その軽さでは嫌いではないほうの映画かな。

しかし、はやり70年代のゴードン・ウィリスが撮っていたころの画面のほうが好きだ。ゴードン・ウィリスのあとはこのカルロ・ディ・パルマが主にウディ・アレンの映画を撮っていたのだけど、この人は・・・、ミケランジェロ・アントニオーニ時代のほうが良かった。あの頃の画面を知っているので、カルロ・ディ・パルマがけっしてゴードン・ウィリスに劣る撮影監督だとは思わないのだけど、ウディ・アレンと組んでる時の画面はそれほどときめかないのも事実だ。なのに、この二人はけっこう長い間一緒に仕事をしている。何がよくってこんなに続いたのだろう。ウディ・アレンに関する一つの謎だ。

精子にみたてたアスリートがいっせいにスタート、だああああああああああって走っていくんだけど、「なんだ、ブロージョッブか」ってだれるところだけ、妙にはまった(苦笑)。

全然マイナーなところだが、ヘレナ・ボナム・カーターの母役で、クレア・ブルームが出演している。『まごころを君に』(原作『アルジャーノンに花束を』)のアリス・キニアンである。

しかし・・・ミラ・ソルヴィノ嬢はウディ・アレンのツボにははまらなかったのでしょうな。
私もちょっとはずしてるからなんとなく判る(苦笑)。ウディの趣味と私の趣味はけっこう似てるようなので・・。

<あらすじ>
スポーツライターのレニー(ウディ・アレン)と妻アマンダ(ヘレナ・ボナム・カーター)との間に子供はなかった。しかしアマンダがレニーの反対を無視して養子をもらってしまうと、レニーは子供をマックスと名付け、親馬鹿ぶりを発揮する。
マックスは利発でハンサムで性格も最高の子供に育っていく。そのお利巧さんぶりをみせつけられたマックスは、その両親はさぞかし理想的な人物のはずだと考え、好奇心を抑えきれずその母の消息を尋ねる。しかし、彼女はリンダ・アッシュ(ミラ・ソルヴィーノ)という娼婦だった。話をするだけのつもりだったレニーだが、なぜか彼女が忘れられず、彼女のアパートに通い、やがて親しい友人で相談相手になってしまう。リンダは女優志望だというが、出演はポルノ映画ばかり、ところが彼女はそれを何とも思っていないあっけらかんとした性格。リンダに恋してしまったレニーはバスケットボールの試合のチケットをエサにリンダを娼婦の元締めから解放してやり、ケヴィンという男とのお見合いまでセッティングしてやる。
リンダとかかわっている間にアマンダとの溝はふかまり別居。一方、順調に行き始めたかに思われたケヴィンとリンだのなかは、リンダが娼婦だと知ったケヴィンが怒って田舎に帰ってしまった。レニーは失恋したリンダを訪ね、そんな流れ出ついつい彼女と寝てしまう。
実はリンダはレニーとの一度のセックスで妊娠した。ある秋の午後、大きな玩具店でマックスを連れたレニーと、娘を乳母車に乗せたリンダがばたり出会った。二人はお互いに、相手が連れているのが自分の子だとは気づかないまま、挨拶を交わして別れていった。

by ssm2438 | 2010-06-25 22:44 | ウディ・アレン(1935)


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