2010年 07月 04日
監督:高橋伴明 脚本:西岡琢也 撮影:長田勇市 音楽:宇崎竜童 出演: 宇崎竜童 (竹田明夫) 渡辺美佐子 (竹田貞子) 関根恵子 (三千代) * * * 1979年の起きた三菱銀行人質事件、三菱銀行北畠支店に猟銃を持った男が押し入り、客と行員30人以上を人質に立てこもった事件。犯人の梅川昭美は警察官2名、行員2名(うち1名は支店長)の計4名を射殺、女性行員を全裸にして盾代わりに並ばせる事もした。事件発生から42時間後に立てこもった梅川は、警察の特殊部隊により射殺される。 この事件がおきたのは私が高校生くらいの時であり、さすがにその歳になっているとおぼろげながら覚えているものである。解放された人質たちが毛布にくるまれていたのが中の状況を妄想させたが、実際、女子行員銃を突きつけられ、服を一枚一枚脱いでいくことを強請させられたようだ。 最年長の男子行員を生意気だと怒った梅川は再び猟銃を発砲し、別の男子行員にナイフでとどめをさすように命じるが、「もう死んでいる」と命令された行員は嘘をつく。すると梅川は「そんなら耳を切り取ってこい。」と新たな命令を出す。命じられた行員は激しく抵抗するが、散弾銃で撃たれた遺体と猟銃で狙われている恐怖で、死んだふりをしていた行員の左耳を切除し、その耳を梅川に差し出したという。 人質の状況を考えるとなんでもっと早く射殺できなかったものかと思ってしまった。警察の対応の遅さがはなはだ歯がゆいものだった。 映画では銀行に押入る前までの人間形成の部分を映画にしている。劇中ではそのような残虐行為は出て来ないが、生産性のないクソ人間なので不愉快きまわりない。 これは趣味の問題だろうが、宇崎竜童の音楽もちゃらちゃらして嫌いだ。 <あらすじ> 15歳の時、遊興費欲しさに強盗殺人事件を引き起こした明夫は保護監察処分になる。20歳になった明夫(宇崎竜童)はそれまでの生活を一変させるためにパーマをかけ、胸にボタンの刺青を入れキャバレーのボーイになった。同じ店で働くナンバ・ワンのホステスの三千代(関根恵子)を強引にくどき、同棲生活を始める。しかし三千代は明夫の性格についていけなくなり、別の男のもとへ逃げてしまう。 男をあげなければならないと思った明夫は、再会した幼なじみのタクシー運転手・島田車の用意をさせ、30歳を過ぎようとする昭和 54年1月26日、大阪市内の銀行に銃声とともに入っていった。篭城する明夫を説得するために母親を呼び寄せたがが、母と話すことを拒否した明夫は電話を切る。そして銃声が響き渡る。
by ssm2438
| 2010-07-04 21:18
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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