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2010年 07月 05日
監督:増村保造脚本:白坂依志夫 撮影:高橋通夫 音楽:小杉太一郎 出演: 若尾文子 (小野有子) 菅原謙二 (高校の恩師・二見) * * * おお、まさに昔の少女漫画そのもの! 里中満智子あたりの漫画を思い出してしまう。 普通にけろけろって見られる映画。私の好きな増村保造の初期の作品だが、特にコメントすることのない映画でもある。まあ、悪くはないかなって感じの映画。 高校卒業まで伊豆の里親にあずけられていた小野有子(若尾文子)だが、その里親が死んでしまい、東京の小野家で引き取られることになった。しかし有子は小野家のなかでは妾の子であり、風当たりはすこぶる良くない。そんな家庭環境の中、いじめられつつも、自分の本当の母親を探して明るく強く生きていく女の子の話。 実にこてこての定番ストーリーで、今となっては誰も使わない話だが、57年の日本ではやっぱり定番でグッド!だったのだろう。全編通して暗さもなく、とてもさわやかに見られるので、後味も悪くない。でもそれだけって話でもある。最後は高校の時の恩師二見(菅原謙二)とくっつけても良かったのに・・と思うが、大人の節度というものなのかな・・。しかしまさかそちらとひっつくことはないと思っていた長女の彼氏・広岡となにげにくっつく感じで終わったのが、その線をまったく予期もしていなかったのでちょっと違和感を覚えた。その路線で行くならどこかでぐぐっとくるムーディで、なおかつその結末を納得できる前段階をしっかり構築してほしいものだ。 <あらすじ> 伊豆の里親に死なれ、東京の小野家にひきとられた有子(若尾文子)は、妾の子供だった。小野家を訪れた日、彼女の父親は出張中で、義母にはつめたくされ、小さな女中小屋を与えられた。味方は女中と出入りの魚屋だけだった。しかしそんな環境下で、すこしづつ人望を獲得していく。 中学生の弘志とは、さわやかなケンかを交えると仲良くなり、卓球では長女・照子のボーイフレンド広岡(川崎敬三)を破り、彼から好意を持たれはじめる。 出張から帰った父・栄一は有子にはやさしい。有子は、母の話を聞き行方不明の母を探そうと決心する。一方、有子に惚れた広岡に求婚された有子だが、照子は有子を泥棒よばわりされ家を出る。 伊豆に帰った有子は、恩師の二見(菅原謙二)を囲んでクラス会。教え子の女の子たちにさんざんいじられる二見はうらやましい限りだ。 広岡や二見の協力で有子は実の母に会うことが出来たが、小野の父親が倒れた。有子は尻ごみする母を連れて小野家を訪れた。栄一の臨終間際の心ある言葉に、家族達はすべてを水に流して和解することができた。いつの間にかひそかに有子に想いを抱いていた二見も、淋しい気持をふり払って有子と広岡の将来を祝福してやるのだった。 ああ、実にこてこてであった。
by ssm2438
| 2010-07-05 22:13
| 増村保造(1924)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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