監督:黒澤明
脚本:黒澤明
撮影:斎藤孝雄/上田正治
音楽:池辺晋一郎
出演:
松村達雄 (内田百けん)
香川京子 (奥さん)
井川比佐志 (高山)
所ジョージ (甘木)
* * *
おおおおおお、その鍋をやってるときの怒涛の望遠は燃える!!
香川京子さん、好きです。なかでも
成瀬巳喜男の
『おかあさん』のなかでの香川京子さん、大好きです。黒澤作品でもきれいどころのヒロインでなんどか使われてましたが、最後も香川さんできましたか。
作品自体は・・・とりあえず、これを見たときはそれほど面白いと思わなかった。もしかしてあと30年くらい生きたらこの映画が良く見えるかもしれない・・・とおもわせてくれるところはさりげなくある映画。でも、やっぱりああの望遠だけの映画かもしれない。
・・・でも、黒澤作品のなかでは意外と嫌いではない映画である(苦笑)。いつもはうざいと感じる作為性も、この映画においてはそれほど感じない。たぶん感情移入できない映画というか、その必要がない映画だからなのだろうか。こういうふうに、教え子に慕われる教師というのが、あまり想像できないんだな。なのでどうも、別次元のお話なのだと私の脳は理解したらしい。
でも感情移入できないならもうちょっと短くてもいいのでは?
東芝日曜劇場みたいに50分で作ったらいいのができてたかもしれないのになあ・・。