監督:ゲイリー・マーシャル
脚本:テレンス・マクナリー
撮影:ダンテ・スピノッティ
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
出演:
アル・パチーノ (ジョニー)
ミシェル・ファイファー (フランキー)
* * *
私の大事なドビュッシーの『月の光』を使うなんて卑怯!
ひとそれぞれ思い出の曲というのはあるものだが、私にとって
ドビュッシーの
『月の光』は忘れられない大事か局だ。それをかけられると・・・・そら卑怯ってものだ。この映画で使ってほしくなかったなあ・・というと語弊があるか。この映画でもいいんだけど、
アル・パチーノでやったこの映画ではちょっとイヤだったかな。
どうも私はアル・パチーノが生理的に好きではないらしい。この映画のアル・パチーノもなんかいや。ロバート・デ・ニーロでも、ニコラス・ケイジでもいや。どうもイタリア系が嫌いみだいた(苦笑)。アル・パチーノが出なかったらこれはこれでそこそこ良いのだけど・・・。
求められたからってそんなにあっさりと女って心をひらくものなん??って思ってしまう。特に私の場合はアル・パチーノ嫌いなので、女の目線で見ると「この男のとの“H”はないな」って感じてしまう。で、一度感じたらなかなかそれをつくがえせるものではないはず。普通の女だったらそれを感じなかったのだろうか? 私はどうにもあの暑苦しさがいやだった。なのでそこから成立する恋愛というのがどうも信じがたかった。
これミシェル・ファインファーとジェフ・ブリッジズでよかったのだよ。
絶対これ、キャスティング・ミスだよ。
<あらすじ>
ニューヨークの街角にあるアポロ・カフェ。この店で働き始めたコックのジョニー(
アル・パチーノ)は、詐欺罪で18カ月刑務所にいて、妻とは離婚、子供は妻が引き取っていた。ウェイトレスのフランキー(
ミシェル・ファイファー)は、妊娠中に恋人に殴られて流産し、2度と子供の産めない体になってしまっていた。
もう二度と誰も愛さないと女は心にきめていた。
男は、もう一度愛する人をみつけたいと思っていた。
フランキーの冷たい態度にもメゲず、みんなの中で強引にでも明るく振舞うジョニーのなかに、自分の弱さと対峙するひたむきな力をみたのだろう。フランキーは少しずつ心を動かされていく。