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2010年 08月 12日
監督:フェルナンド・E・ソラナス脚本:フェルナンド・E・ソラナス 撮影:フェリックス・モンティ 音楽:アストル・ピアソラ・キンテート 出演: ミゲル・アンヘル・ソラ (フロレアル) ススー・ペコラーロ (フロレアルの妻ロシ) * * * 相変わらずダークなアルゼンチン映画だが、恋愛劇をからませて見やすく仕上げている・・・ほんとか??(苦笑) 1988年のカンヌの映画祭で監督賞(フェルナンド・E・ソラナス)をとっている。 80年代につくられたアルゼンチン映画というのは、70年代の軍事政権下でおきた人々の悲劇を描くものがおおい。不当拘束、監禁、暴行、レイプ、人身売買など・・70年代にこんなことが起きているのか!?っとびっくりしてしまう。 私の中では『ナイト・オブ・ペンシルズ』がドツボなアルゼンチン映画代表作として認識されている。この映画では、圧倒的なインフレで生活がくるしくなる散々な経済状況の中、バスの無料通行パスの発行をもとめてデモをした学生たちが、秘密警察につかまり、デモを誘導した人物を探す拷問にかけられ話。結局彼らのほとんどは帰ってくることはなかった。 この『スール/その先は・・・愛』はそれよりもファンタジックな雰囲気があるぶんオブラートにつつまれている(でもファンタジーではないのだけど)。『ナイト・オブ・ペンシルズ』と比べると、軍事政権下での拷問などを直接描写するのではなく、軍事政権下での非人道的暴力がひきさいと一組のカップルの、再生への希望を描くかたちとなっている。 画面は『ダーティハリー』のブルース・サーティースのよにやたらと暗い。ただ、エイドリアン・ラインなどのシルエットとか黒の絞りとかいうよりも、単にローキーという印象があるので、それほどソフィスケイトされた画面だという感じはうけない。でも、悪くもない。<あらすじ> 軍事独裁政権下で刑務所に拘束されていたフロレアル(ミゲル・アンヘル・ソラ)は、その政権の終焉とともに解放された。 5年前、食肉工場の技師だった彼は組合に関与したことから秘密警察に追われることになる。駅の廃墟に身を隠すが、そこで出会ったマリア(イネス・モリーナ)とつかの間の恋におちるが逮捕されてしまう。 夫の逮捕を知ったフロレアルの妻ロシ(スス・ペコラロ)は、役所や警察、兵舎など方々を尋ね歩き、彼の生存を確かめようとする。一方ロシは、フランス人技師で片足に障害のあるロベルト(フィリップ・レオタール)の愛を受け入れてゆく。そんなロシの告白に、嫉妬し怒り狂うフロレアル。 今、解放された彼のまえに、今は亡き友人や知人が亡霊のように浮かびあがる。死者を自称するかつての友人ネグロから祖国や家族の面倒を見るのは誰かを教えられたフロレアルは、夜明けと共にロシのもとへと向かうのだった。
by ssm2438
| 2010-08-12 14:40
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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