
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:
ロン・パールマン (ヘルボーイ)
ジョン・ハート (ブルーム教授)
セルマ・ブレア (リズ・シャーマン)
ルパート・エヴァンス (ジョン・マイヤーズ)
* * *
あたまの(○○)はいったいなんだったんだ??って思ったら、そんな仕掛けだったのですね。
物語のとっかかりはかなりファンタジックでちょっと入りづらかったのだけど、見てるとまあまあ楽しめた。最後の悪魔世界の扉が開いてCGの対決シーンは正直うんざしシーンの連続なのだけど、クライマックスにいたるまでは見てて飽きない。
物語は第二次世界大戦末期。敗勢を意識したドイツ軍が悪魔を償還してなんとか連合軍をやっつけようという発想。
ナチス・ドイツは魔道士ラスプーチンの提案により、悪魔を召還する儀式を行ったが失敗。しかし代わりに真っ赤で小さな猿のような生物がこの世に現れた。そこに登場するアメリカ軍のコマンド部隊。ラスプーチンらは退散し、その生物はアメリカ軍特殊コマンド部隊に同行していた神秘学の専門家ブルッテンホルム教授回収され、彼が父となり愛情をそそいで育てた。その子が大きくなり現在にいったったのが「ヘルボーイ」=悪魔の子である。大人になったヘルボーイは超常現象捜査局の切り札として、地上に姿をあらわした魔物を人知れず(?)退治する任務についていた・・という世界観。
頭の(○○)は、実はあそこから本来はにょおおおおおおおっと悪魔の象徴のような角が出ているはずなのだが、彼はその角を斬り、いつも電気かんなでがりがり削って、その角が伸びないように手入れしているのである。本編中にいちどその角がおにょにょにょにょのおおおおおおおって伸びルシーンがあるが、やはりあれが伸びるとカッコいい。
この物語がほぼ現在だと考えると、ヘルボーイは60歳くらいのはずだが恋愛感情やらはまるで中学生、精神年齢はそのくらいなのかもしれない。あと、60年も生きればやっとこさ一人前の悪魔になるのかな・・・?
ちなみに彼がほれる根暗な超能力女性が
セルマ・ブレアなのだが、この人もなかなかいい感じ。往年の
ナタリー・ウッドをちょっと根暗にしたような雰囲気の女優さんだ。実は
『クルーエル・インテンションズ』に出ていたのだが、その時はけっこうぱっつんぱっつんの女の子だったのだが、大人になるとかなりスマートになり、この映画のなかではとってもいい雰囲気を出している。