2010年 10月 25日
監督:アーネスト・トンプソン 脚本:アーネスト・トンプソン 撮影:ジュールス・ブレンナー 音楽:マイケル・スモール 出演: キーファー・サザーランド (スコット) ロバート・ダウニー・Jr (ラルフ) ウィノナ・ライダー (ラルフの妹ベス) ブルース・ダーン (スコットの父) * * * 卑怯者だとわかっていても自己肯定していくしかないのが人生・・哉。 『いちご白書』とほぼ同じ時代を舞台にした映画。当時、そんな人生をおくっていたアーネスト・トンプソンが自分の人生を肯定したくて書いた話なのだろう。 実はこのライターさん、嫌いではないのだ。ボブ・フォッシー監督、主演エリック・ロバーツ&マリエル・ヘミングウェイの『スター80』と、ヘンリー・フォンダ&キャンディス・バーゲンの『黄昏』の脚本を書いている。作品数は少ないが脚本の出来はすこぶるいい。この映画も映画としては決して悪い出来ではない。・・・が、個人的にこの映画のスピリットが好きになれない。少なくとも私には臆病者のヒッピーが、グレてラリって、自分に都合の悪い体制批判してるだけにしか見えない。 不思議なことに、内容的には『いちご白書』とにたような無責任・ヒッピー・スピリットなのだが、IMDbの☆の数をみると『いちご白書』が6.7☆(10点満点)なのに対して『1969』は5.6☆なのだ。アメリカ国内の庶民感情でもこの映画に対しての評価はあまりたくはないようだ・・・。 しかし画面はとても素晴らしい。 ただベトナム戦争は、かなりゆがんだ戦争だったことは間違いない。 第二次世界大戦で敗戦した日本が撤退したあと、ベトナムはフランスの支配下となっていたが、北部は中国軍がその治安の維持を担っていた。その後インドシナ共産党がちからを伸ばしベトナム独立の動きが盛んになり、ベトナム北部で共産党国家が樹立された。フランスとアメリカ合衆国はベトナム全土の共産化を抑止するために、傀儡国家の南ベトナムを建国した。これに対してベトナム統一国家の建国を求める北の圧力がたかまり、1965年、アメリカ軍が軍事介入したことからアメリカ対北ベトナムの戦争に突入する。この戦争は泥沼化し1975年までつづく。 <あらすじ> 1968年、高校卒業後ヒッチハイクでアメリカ全土を旅してたいラルフ(ロバート・ダウニー・ジュニア)とスコット(キーファー・サザーランド)が地元の郡にかってくる。しかし、従軍していたスコットの兄ダニーは出征することになる。戦争に否定的な二人は、麻薬に手を出しヒッピーまがい生活を続けていた。戦争が現実のものとして二人の目前にせまってくると、徴兵から逃れるために役所に忍び込み、自分の戸籍を盗み出し、徴兵されないように計画したが失敗しラルフだけが逮捕される。スコットはラルフに面会にいったあと、一緒にいくというラルフの妹ベス(ウィノナ・ライダー)とカナダへ逃れようとする。しかし、国境手前でユーターン。カナダに逃亡するのではなく、国内に留まり戦争反対を叫んでいくことに決める。しかし、故郷へ帰ったスコットを待ち受けていたのは兄ダニーの戦死の知らせだった。軍人が参列している葬儀の席上、スコットは戦争反対と戦争に反対する自由を唱え、投獄されているラルフの釈放を求めて刑務所まで行進していく。それに賛同した街の人々が彼らにつづき、人々の列は巨大なものとなっていった。
by ssm2438
| 2010-10-25 21:50
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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