2010年 11月 01日
監督:ウォーレン・ベイティ 脚本:ウォーレン・ベイティ/トレヴァー・グリフィス 撮影:ヴィットリオ・ストラーロ 音楽:スティーヴン・ソンドハイム/デイヴ・グルーシン 出演: ウォーレン・ベイティ (ジョン・リード) ダイアン・キートン (ルイーズ・ブライアント) * * * エナジー全開だが、空回り。実にウォーレン・ベイティらしいのだが・・・。 ウォーレン・ベイティがアカデミー監督賞を撮った作品。私の大好きな役者さんでもあり監督さんでもあるウォーレン・ベイティ、さらにダイアン・キートンも好きだし、ダイアン・キートンが好きななった男も好きなので、あんまり悪くはいいたくないのだけど・・・でも、この映画をみるのはしんどかった。方向性自体にあまり共感がもてず、さらに主人公の情熱も空回りしているだけに、みててつらいものがある。 この物語の主人公ジョン・リードは労働者びいきの人でメキシコ革命のルポルタージュで有名になり、その後第一次世界大戦中のボルシェビキ革命の始まりを聞き、1917年にロシアへ渡り、その革命の様子を描いた『世界を揺るがした十日間(Ten Days that Shook the World)』(ロシア革命のルポルタージュ)を世に出した。労働者による革命に歓喜したリードは、本国アメリカで共産党を組織し、その活動のために社会的地位も失うことになる。さらに彼の作った党をロシアの共産党に承認してもらおうと(ここが気に入らない)渡航禁止のロシアに向かうのだけど・・・じつはそこでも足蹴にされてしまう。最終的にはモスクワで死去し、赤の広場のクレムリン壁に埋葬された唯一のアメリカ人となったのだけど・・。 ただ・・・作品的にはうむむむ・・な映画なのだけど、やっぱりウォーレン・ベイティは好きだ。役者というよりも、生き方が好きだ。『俺達に明日はない』でヒットを飛ばすと、そこで稼いだお金を全部つぎ込んで次の作品をつくる。後先考えないで、その時その時で全力投球。どこでヘタるかなんて考えない。実際私がウォーレン・ベイティの映画で好きなのは『天国から来たチャンピオン』だけかもしれない。『イシュタール』とか『ディック・トレイシー』とか、数々のハズレ映画もよく作ってる。それでも、勢いのあるウォーレン・ベイティの生き方は大好きだ。 <あらすじ> 第1次世界大戦のさなかヨーロッパで火の手が上がった国際労働者同盟の闘争に接して、初めて政治運動に目覚めたジャーナリストの道に入ったジョン・リード(ウォーレン・ベイティ)は、人妻のルイズ・ブライアント(ダイアン・キートン)と知り合い、彼女とともにロシアに渡り、ロシア全土を揺り動かしている労働革命のルポを書いた。その体験記『世界をゆるがした十日間』はセンセーショナルな話題となった。 本国に戻ったジョンはその勢いで社会党の革新化に着手するが、右派抵抗は厳しく、彼が率いる左派も分裂してしまった。ジョンは、彼が作ったアメリカ共産労働党をロシアの共産党に公認してもらうために渡航禁止のロシアに旅立つ。しかし反共闘争をくりひろげるフィンランド当局に捕えられ、投獄されてしまう。ジョン逮捕の知らせを受けたルイズは、フィンランドに旅立ったが、到着したとき既にジョンは釈放され、再びロシアに戻ったあとだった。だが、長い別離の末の再会も空しく、ジョンは病に倒れ、生まれ故郷のアメリカを見ることもなく世を去った。
by ssm2438
| 2010-11-01 21:56
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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