2010年 11月 09日
監督:ジョン・アヴネット 脚本:ジョーン・ディディオン/ジョン・グレゴリー・ダン 撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ 音楽:トーマス・ニューマン 出演: ミシェル・ファイファー (タリー) ロバート・レッドフォード (ウォーレン) * * * 配役はいいのに話はかなり古臭い・・の謎 ニュース番組制作をテーマにした映画はいろいろあるが、基本的にはどれも面白い。ジェームス・L・ブルックスの『ブロードキャスト・ニュース』は、小気味のいい会話がとても素敵だし、テッド・コチェフの『スイッチング・チャンネル』も楽しい。この手の映画というのはどうしてもこういう言葉のやりとりの上手さを感じさせてくれるものを期待してしまう。しかし、この映画はそっち路線では全然なかった・・。 古いのが悪いとはいないが、これでいいのだろうか??って思うところもちらほら。 主人公の女性のメンタリティの基本が「私はあなたがいないとダメなのよ」が前面に出てる感じなのだ。一応最後は、ロバート・レッドフォードが死んじゃって、ひとり立ちをするしかない状態なのだが、全編をとおして描かれている物語のスタンスは、「彼がいてはじめて輝く私」というコンセプトを否定することなく描いている点なのだ。これをみて、今の女性たちがいい気持ちがするかどうか・・・という疑問がわいた。 そんなことからちょっと脚本を書いた二人の経歴をチェックしてみた。・・・なんと、この二人は夫婦だった!? その経歴をみると、いつもほとんど二人で仕事をしている。夫婦間の間柄が物語のなかの二人ににていたのかもしれない・・とふと思った。さらに調べてみると、この物語の主人公のタリーというは、70年代に実在したアメリカ初の女性アンカー、ジェシカ・サヴィッチの実話を基にしたロマンチックラブストーリーであることがわかった。つまりウーマン・リブ以前の女性観で書かれたドラマだったのだろう。 今のアメリカをみるとあまり考え付かないことだが、70年代のアメリカ女性というのは、男性への依頼心が強かったのかもしれない。マーティン・スコセッシィの『アリスの恋』などをみても、そんな部分がちらほらみられる。 <あらすじ> マイアミの小さなローカル局に拾われたタリー(ミシェル・ファイファー)。彼女の上司であるプロデューサーのウォーレン(ロバート・レッドフォード)は、かつて全国ネットのアンカーだった経歴をもつ。 最初はお天気お姉さんさからはじめ、現場のレポーターを経験、ウォーレンのさりげない誘導のもとに人気レポーターとして頭角を現していく。 やがて、フィラデルフィアのTV局から報道記者としての仕事が舞い込んでくるまになったが、ウォーレンへの尊敬の気持ちがいつしか愛に変わっていたタリーは、彼と離れることに躊躇するが、そんな彼女の背中をウォーレンは押してあげる。しかし、フィラデルフィアでの仕事はあまり楽しいものではなかった。人気アンカーウーマンのマーシャは、事あるごとに目の仇にされ意気消沈。輝きを失った彼女はついついウォーレンに電話をかけてしまう。電話ではそのことは話さなかったが、タリーのへこみ具合をただ事ではないと感じたウォーレンはマイアミからフィラデルフィアに来てくれる。 心のささえを得たタリーは再び活き活きと輝き始め、人気・実力共にマーシャを超えた彼女は、ついにアンカーウーマンの座を掴んでしまう。そしてウォーレンとの結婚も。さらに全米ネットのアンカーウーマンに抜擢されるのだった。
by ssm2438
| 2010-11-09 09:39
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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