2010年 11月 14日
監督:ディーン・オフラハーティ 脚本:ディーン・オフラハーティ 撮影:ケント・スミス 音楽:ポール・マック 出演: セバスチャン・グレゴリー (ダニー) タヒーナ・トッツィ (スージィ) * * * いやいや以外、画面はしっかりしてる!? どうもこの手の最近の映画は、やたらと目先の変化だけをもとめたキワモノ系画面を作る人がおおいのだが、この監督さんはしっかりした画面をつくっている。デヴィッド・リンチを意識した演出なれど、画面のセンスがいいので安心してみられる。しかしこの話自体はそれほどいただけるものではないが、次回作はみてみたい気になった。 お話は、妄想にとりつかれたカメラオタクの少年ダニー(セバスチャン・グレゴリー)が殺人事件をおかしてしまうというもの。演出的にはトリッキーな手段をつかっており、ヒロインの女の子スージィ(タヒーナ・トッツィ)の母親の語りで、過去に失踪し死体で発見された女の子の描写が描かれる。バスから降りたその少女は家路にむかって夜道を歩いていくのだが、それを黒い車が追っていく。この車も、後に主人公が犯人と勘違いする男が乗っている車をそのまま使っているので、観ている人はその車の持ち主が犯人であるとどうしても思い込んでしまうのだ。さらに第二、第三の失踪事件。 ・・・しかし、よくよくみると、この描写が実際におきたものではなく、どうもヒロインの母親の創作といいうか妄想というか・・そんな物語構成のようだ。それでも見ている人は、その画面から入らされるので、それが実際に起きた事件だとどうしても思い込んでしまうのである。 そして隣の家に住むちょっと魅力的なスージィに誘われるままに、46番地の家を調べ始める。およそもてそうに内オタク少年ダニーは、彼女に言われるままにその家や、その家にする女性の写真を取ろうとする。その家というのが、昔からレイプ事件やらなにやらつねにきなくさい話題がつねについてまわっていた家で、長い間誰も寄り付かなかったのだが、今は一人の女性が住みつきいつも窓から外を見ているという。 その女性となんとか接点をもったダニーは、その家にもう一人の男が住みついていることを知り、彼の写真をとる。その男は嘗てレイプ犯として逮捕された経験をもっていた。さらにスージィが何者かに誘拐される事件がおきる。ダニーは、彼こそが犯人だと信じ、警官である父の拳銃をもってその家に乗り込む。しかし・・・スージーは誘拐などされておらず、実は自作自演のお遊びだった。そのことをしらないダニーは彼に迫り、もみ合いの末彼を撃ち殺してしまう・・・。 結局主人公のダニーが、性悪女に振り回され、妄想の延長で殺人を犯してしまうという話。 達成感のような高揚感もなく、一生懸命空回りしているだけの主人公を延々みせされたあげく、エンディングがこれかい??みたいな終劇であり、すっごく時間を無駄にしたような感覚におちいる映画だった(苦笑)。
by ssm2438
| 2010-11-14 22:49
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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