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2010年 11月 16日
監督:ジョン・フランケンハイマー脚本:ジョージ・アクセルロッド 撮影:ライオネル・リンドン 音楽:デヴィッド・アムラム 出演: フランク・シナトラ (マーコ) ローレンス・ハーヴェイ (ショー) ジャネット・リー (ロージー) * * * あれ・・?? フランケンハイマーがヒッチコックやってるぞ。 今では『影なき狙撃者』としてDVDは出ている。 しかし、私が買ったのはレーザーディスクで、そのときのタイトルが『失われた時を求めて』だった。劇場公開時のタイトルも『失われた時を求めて』だったので、今回のタイトルはこちらにした。 ダイヤのクウィーンをみると殺人者にかわる暗示をかけられたソ連からの帰還兵の話。 地味に無骨で好きなジョン・フランケンハイマーなれど、この映画は地味につまらなかった(苦笑)。はずれた時にフランケンハイマーはこんなものである。 まじめにこつこつと理詰めて説明的に積み重ねていくのだが。このへんがドキュメンタリー出身のフランケンハイマーの良いところでもあり、はずれた時は退屈なところでもある。しかし、今回の映画ではどことなくヒッチコックを意識したつくりになっていて、これが今ひとつ真実味を帯びてこない。ヒッチコックの作り方というのはどうしても作劇的な説明映画であり、リアリティではなく、作為性が全面に出る映画のスタイルだ。なのでドキュメンタリータッチという、真実味を本質にしているフランケイハイマーのタッチにはそぐわない。 その不協和音がこの映画をもたもたして見せてしまう。 しかしそれがこの映画のつまらない根幹ではない。問題は、ソ連による「洗脳」というものにリアリティを描き出せなかったことだろう。それがファンタジー的なものでしかなかったで、そのあと展開されるアメリカ国内でのサスペンスが今ひとつ白々しいものになってしまった。ただ・・、ソ連のスパイたちが、バックアップの組織をもっているなどのなかなか面白くみせる部分もあり、これが今の時代で、もうすこし洗脳の過程や描写にリアリティが植えつけられれば、これはこれでとっても面白いものになるのではないかとも思った。 ・・・実は既につくられていたのですね。『クライシス・オブ・アメリカ』。こちらは洗脳チップを埋め込んでるらしい。観てないのでそのうち観てみよう。 しかし・・・、私がソ連の幹部だったら、誰かを暗殺をするならプロの殺し屋を雇い、洗脳はばれないようにさりげなく、洗脳した人を社会のなかにひっそりと送り込んで、さりげなく共産主義を展開させていくほうを選ぶな。人を暗殺するのに洗脳した人間にやらせるのでは、その洗脳にかかる研究費とそのバックアップ、そしてどこまで確実なのか・・ということを考えると、あまり有効だとはおもえないのだけど(苦笑)。 この映画は62年に公開されたのだけど、おそらく制作されたのその前年あたりなのだろう。当時の雨意rかは59年あたりからアメリカとキューバの関係がこじれだしてきているさなかであり、この映画が公開された62年の10月には、いわゆるキューバ危機と呼ばれる緊張の13日間を経験することになる。 そんな時代背景だけに、この映画には、反共産主義のプロパガンダとしての意味もあったのだろう。 <あらすじ> 朝鮮戦争のさなか捕虜になった、ベン・マーコ大尉(フランク・シナトラ)の小隊は、ソ連の心理学者イェン・ローの研究する洗脳の実験体にされた。そんな彼らも本国に送還される時が来る。帰国後、ワシントン諜報部に勤務したマーコ大尉は、不思議な夢ばかりを見る。マーコは夢の原因を探ろうと、心理学者や脳外科の診察を受け結果、洗脳されたことが判明する。ワシントン諜報部はCIAやFBIを動員して帰還兵をあらった。 一方、同じ部隊に所属していたレイモンド・ショウ軍曹(ローレンス・ハーヴェイ)はジョーダン議員の娘ジョシーと結婚し、ニューヨークで新聞記者となっていた。ショウの母親は、夫のアイスリンを副大統領にしようと根回ししていた。息子の妻の父親であるジョーダン議員は頑強に反対された。 その晩、ジョーダン議員とショウの妻ジョシーは何者かに射殺された。 犯人はショウだった。マーコはトランプによる催眠のメカニズムを暴露し、それを聴いたショウは、自分が妻とその父親を殺したと知って愕然とした。実はショウの母親こそが共産圏のスパイであり、彼を操っていたのだ・・・。
by ssm2438
| 2010-11-16 22:11
| J・フランケンハイマー(1930)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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