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2010年 12月 19日
監督:実相寺昭雄脚本:倉本聰 撮影:中堀正夫 音楽:武満徹 出演:中井貴一/笠智衆/石田えり * * * 私はこれで実相寺やめました。。。 太平洋戦争勃発前、日本を捨てハワイに渡った日系移民の老人(笠智衆)。しかし戦争勃発。祖国が敵国になってしまった。そして息子(中井貴一)との確執。そんな笠智衆のもとに孫娘(石田えり)が訪れるというもの。そこから過去の思い出話が展開していき、最後は夢うつつのなかで、息子と再会、和解するという話。 すべて実相寺昭雄が足をひっぱった作品。この人じゃなかったらもっと自然に良いドラマに仕上がっていたのに・・と、ただただ残念なテレビスペシャルだった。 当時、『ウルトラマン80』にでていた石田えりが久々にみられるというので、アニメ業界にはいってまだ1年目かそこらの私はVHSのデッキで留守録して仕事にいき、帰ってきてわくわくしてみたものでした。 しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 実相寺昭雄といえば、『ウルトラセブン』や『怪奇大作戦』をリアルタイムでみて育った我々にとってはヒーロー監督だったが、自分で映画をと撮らせるとまるでダメお。まともなのは『無常』くらいで、その後の実相寺昭雄の映画は観てもまったく面白くない。 子供相手に変化球投げたら「おおお、すげえええええ」といってくれるが、プロ相手に投げたら全部クソボールなのが見切られた・・みたいな感じ。 とにかく実相寺昭雄のクソ広角がすべてを台無しにしている悲しい出来。物語は情緒あふれる物語だったにもかかわらず、このクソ広角のおかげで作為性もろだし、カメラの存在をつねに感じさせるクソ画面は、「物語としての画面」という概念を崩壊させて、まるで下手なAV撮影の「現場としての画面」を提供してくれる。おかげで情緒ぶち壊し。いい話も台無し。 日本が敵国になってしまった日系移民の話というのは『愛と哀しみの旅路』などでも描かれているが、立場はきわめて複雑なものだ。本人は覚悟をきめて「アメリカのために」と思っても、周りはそうと受け取ってはくれない。 ただ、この感情は日本人だけの感情ではない。ドイツやイタリアからの移民もアメリカにはいて、彼らも祖国を敵として戦わなければならなかった人たちであり、個人として誓約しアメリカ国籍を持った以上は、その国のために戦うというのが正しい理屈だし、それだけの覚悟がないのに安易に移民などすべきではないのだと思った。 日本が好きなら日本に居ればいい。出て行くのならその国を愛せ! そうするしかないだろう・・・。
by ssm2438
| 2010-12-19 18:52
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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